国際問題  [Global Issues]

開講情報
2年次 後期 講義 1.5単位 選択
担当教員
教授 實川 眞理子   
備考  

●概要
 履修者が社会人になって初めて迎える2024年のパリ・オリンピック/パラリンピックを「無事故で開催・完了し2028年のロサンゼルス・オリンピック/パラリンピックに繋ぐためには、どのような条件が満たされることが必要か、誰によって何が遂行されればそれらは満たされるのか」の思考実験の準備と討論を通して、私と世界のインターフェース、行為者としての私を考える。
(*注意:ここに示すアクティブ・ラーニング形式のシラバスは履修者数20名程度の小規模クラスを想定している。履修者数40名を超えた場合は、講義形式に変更し、定期期末試験を実施する。その場合には、初回に学生と話し合いでテーマを再編成する。)

●授業の一般目標
・事象(出来事)と問題とを区別できる。
・問題化した事象の原因を、地理的・歴史的・宗教的・科学的・政治的等々、複合的観点から考察し、目的に照らした問題解決の工程を議論する準備ができる。
・日常生活とニュースの関連性を理解することができる。
・国境の向こう側の事象に対して行動する動機づけと手がかりを探すことができる。

●準備学習(予習・復習)
授業形式に関わらず、日常的に国際ニュースに目を通しておく。
・アクティブ・ラーニング形式の場合は、授業中に学生から提起された案件を次回授業で、皆の前で議論できるだけの準備をしてくる。
・講義形式の場合の準備学習は、授業内で教員が指示してMoodle上で課題を遂行する。
なお、予習復習を併せて1週当たり150分程度の学修を要する。

●学習項目・学生の到達目標
学習項目 担当教員 学生の到達目標
1 事象と問題「発見」1 實川 知っていること、興味あることを可視化する。知らないことを知る手がかりを得る。
2 事象と問題「発見」2 實川 問題が存在するのではなく、問題視が存在することを理解する。視座(行為者)を確認することを学ぶ。
3 事象と問題「化」 實川 ログフレーム(Logical Frame)の技法を学ぶ:目的を決める。その目的達成に必要なことを考える。その遂行の暗黙の前提を顕わに表現することで前提の破綻が問題化することを防ぐ発想を学ぶ。この問題視を共有する過程を学ぶ。
4 対人問題・国内問題との違い:
国際事象と行為者
實川 国家の三要素を学ぶ。国家とそれ以外の「くに」(郷土、祖国、国、民族、連邦)。 国際機関。 個人。 企業。 メディア。 非政府組織など、国家間での事象に関与するステーク・ホールダーを区別する。
5 国際法と国家主権(内政不干渉) 實川 人権保護の国際介入の可能性―20世紀後半、従来問題ではなかったものを問題にすることになった経緯を考える
6 オリンピックを考える 實川 20世紀・21世紀のオリンピックから、「あってはならない」とあなたが思うことがあった事例を挙げて、原因と事象発生から2017年までの経緯を考える。
7 2024年のパリ・オリンピック/パラリンピック 實川 開催するための(暗黙の)必要条件を見える化する。必要条件が満たされない可能性を考える。個々の条件が満たされない可能性の確率を上げる潜在的要因をリスト化する。
8 2024年のパリ・オリンピック/パラリンピック 實川 第7回でリスト化した要因を歴史的に考える
9 2024年のパリ・オリンピック/パラリンピック 實川 第7回でリスト化した要因を歴史的に考える
10 2024年のパリ・オリンピック/パラリンピック 實川 第7回でリスト化した要因を「民族」「宗教」から考える
11 2024年のパリ・オリンピック/パラリンピック 實川 第7回でリスト化した要因を経済から考える
12 2024年のパリ・オリンピック/パラリンピック 實川 第7回でリスト化した要因を「主義」「体制」から考える
13 2024年のパリ・オリンピック/パラリンピック 實川 第7回でリスト化した要因を地球環境からから考える
14 グローバルとローカル 實川 インターネットで情報が、グローバル金融で資本が、国境を溶かして人々の活動を世界化する一方で、政治的にはナショナリズムと国家主権、軍事力増強を主張する勢力が拡大するという現代・21世紀に生きる「私」の選択肢と優先順位の付け方を考える。
15 総括・まとめ 實川  

●参考書
書名 著者名 出版社名
国家と「私」の行方
松岡正剛
春秋社
たとえ世界が終わってもーその先の日本を生きる君たちへ 「序章」「第一章」「第二章」
橋本治
集英社新書
履修生の関心事象を理解する書籍を授業内で提案する



●成績評価法方法・基準
講義形式の場合は、定期試験を実施しこれを80%として準備学習や授業への貢献を20%として総合的に評価する。
アクティブ・ラーニング形式の場合は、定期試験は実施しない。準備学習課題・授業内課題と議論への貢献(60%)、レポート(40%)。

●評価のフィードバック
講義形式の場合は、定期試験結果の講評をMoodleに掲載する。
アクティブ・ラーニング形式の場合は、課題・レポートごとに個別にフィードバックを行う。

●備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)
火曜日午後をオフィスアワーとする。ただし、1年次生の早期体験学習などで在室できない場合もあるので、メールでアポイントメントをとってから来室してください。

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