病態薬物治療学B  [Pharmaco-Therapeutics B]

開講情報
3年次 後期 講義 1.5単位 必修
担当教員
教授 加藤 伸一 講師 天ヶ瀬 紀久子 助教 松本 健次郎
備考  

●概要
 医療の中でも薬物療法の占める割合は大きい。強い効力を持った切れ味の鋭い薬物、効力も強いが有害作用も強い薬物など、多種多様な薬物が臨床で使用されている。このような医療の中にあって、薬剤師は体内動態をはじめとする医薬品情報と薬物治療を受ける側の患者情報を十分に理解した上で、合理的かつ有効で安全な薬物療法の提供に貢献していくことが望まれている。特に薬物療法は個々の病態に対して実施されるため、基礎薬理学的な知識に加えて、各病態の把握と理解は薬剤師として薬物治療に関わる場合に必須である。講義では、個々の病態についての考え方や各疾患にあわせた適切な医薬品の選択と使用方法なども含めて概説する。

●授業の一般目標
 種々の疾患の病態を理解し、疾患に伴う症状と臨床検査値の変化などの的確な患者情報を取得し、薬の選択、用法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、薬物治療に関する基本的知識と技能を習得する。

●準備学習(予習・復習)
 生理学や薬理学の該当箇所を復習するなど、予習した上で講義に出席すること。また、講義後、講義内容の見直しを行い、1週あたり150分程度の予習復習が必要である。

●学習項目・学生の到達目標
学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
1 神経・筋の疾患(1) 松本 進行性筋ジストロフィー、Guillain-Barr・(ギラン・バレー)症候群について説明できる。
てんかんについて、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
E2-(1)--4
E2-(1)--7
2 神経・筋の疾患(2) 松本 Parkinson(パーキンソン)病について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
多発性硬化症について説明できる。
E2-(1)--9,14
3 神経・筋の疾患(3) 松本 認知症(Alzheimer(アルツハイマー)型認知症、脳血管性認知症等)について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
片頭痛について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
重症筋無力症について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。筋萎縮性側索硬化症について説明できる。
E2-(1)--10, 11,14
E2-(2)--7
4 骨・関節の疾患 加藤 骨粗鬆症、変形性関節症について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
カルシウム代謝の異常を伴う疾患(副甲状腺機能亢進(低下)症、骨軟化症(くる病を含む)、悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症)について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
E2-(2)--2,3,4
5 精神疾患(1) 加藤 統合失調症について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。 E2-(1)--4
6 精神疾患(2) 加藤 うつ病、躁うつ病(双極性障害)について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。 E2-(1)--5
7 精神疾患(3) 加藤 不安神経症(パニック障害と全般性不安障害)、心身症、不眠症について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療)を説明できる。ナルコレプシーについて説明できる。 E2-(1)--6,14
8 耳鼻咽喉の疾患 加藤 感覚器・皮膚の疾患に用いられる代表的な薬物の基本構造と薬効の関連を概説できる。
副鼻腔炎、中耳炎、結膜炎について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、中耳炎、口内炎・咽頭炎・扁桃腺炎、喉頭蓋炎について概説できる。
E2-(6)--1
E2-(7)--3
E2-(6)--2
9 眼疾患 加藤 結膜炎、網膜症、ぶどう膜炎、網膜色素変性症について概説できる。
緑内障、めまい(動揺病、Meniere(メニエール)病等)、白内障、加齢性黄斑変性について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
E2-(6)--1,2,3,4
E2-(6)--1
10 消化器系疾患(1) 天ヶ瀬紀 胃食道逆流症(逆流性食道炎を含む)、消化性潰瘍、胃炎、ヘリコバクター・ピロリ感染症について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
便秘・下痢について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
悪心・嘔吐について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
E2-(4)--1,7,8
E2-(7)--2
11 消化器系疾患(2) 天ヶ瀬紀 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病等)、機能性消化管障害(過敏性腸症候群を含む)について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
急性虫垂炎、病原性大腸菌感染症、食中毒、偽膜性大腸炎について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
E2-(4)--2,6
12 消化器系疾患(3) 天ヶ瀬紀 肝疾患(肝炎、肝硬変(ウイルス性を含む)、薬剤性肝障害)について、病態(病態生理、症状等)、症状および薬物治療を説明できる。
ウイルス性肝炎(HAV、HBV、HCV)について、感染経路と予防方法を説明できる。
E2-(4)--3
E2-(7)--4
13 消化器系疾患(4) 天ヶ瀬紀 膵炎、胆道疾患(胆石症、胆道炎)、胆嚢炎、胆管炎について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
痔について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
E2-(4)--4,5,9
E2-(7)--2
14 脳血管疾患 天ヶ瀬紀 脳血管疾患(脳内出血、脳梗塞(脳血栓、脳塞栓、一過性脳虚血)、くも膜下出血)について、病態(病態生理、症状等)および薬物治療を説明できる。
E2-(1)--8
15 総括・まとめ      

●教科書
書名 著者名 出版社名
講義はプリントを配布して行う。


●参考書
書名 著者名 出版社名
今日の治療薬
水島裕監修
南江堂
治療薬マニュアル
高久、矢崎監修
医学書院
最新薬物治療学
赤池、石井ほか編集
廣川書店

●成績評価法方法・基準
 定期試験(100%)の結果により評価する。

●評価のフィードバック
 成績評価の講評については、合格発表以降個別に対応する。

●備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)
 授業内容に関する質問がある場合には、各教員に事前にメールにて確認してから来て下さい。
 オフィスアワー:月曜から金曜 17時〜18時 (薬物治療学分野;愛学館5F)。

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