[Serendipity]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
自然科学の分野では「セレンディピティ」という語がよく使用され、また映画の題名などにもなっている。この言葉は、セレンデイップ(現スリランカ)の民話を下に、英国の作家ウオルポールが科学の世界で偶然に発見された法則、または薬物の一般的呼称として造語したものである。例えば、ニュートンは、庭先で偶々リンゴの落下をみて万有引力の法則を発見、フレミングは偶々培養皿に落下した青カビによる溶菌減少をみて抗生物質を発見などである。ニュートンは、法則を発見するために庭にいたのではない。フレミングも抗生物質を発見するために培養皿を覗いたのではない。現在、病院や薬局に行くと沢山の薬物が棚におかれ、多くの疾患に使用され、我々の健康維持に役だっている。これらの有用な薬物のほとんど全ては、セレンディピティにより発見されたと言われている。つまり偶然の機会に恵まれて発見されている。本講義では、まず、このセレンディピティの語源を学び、偶然による発見の心構え、各種の薬物、(鎮痛薬モルヒネ、狭心症ニトログリセリン、喘息薬インタール、解熱鎮痛薬アスピリン、経口避妊薬ピル、胃酸分泌抑制薬タガメット、マラリア治療薬キニーネなど)の発見経緯をパワーポイントを使用して解説する。
出席数、テスト
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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楽しい薬理学(-セレンディピティ-) | 岡部 進 | 南山堂 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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