[Gifts from Nature:Medicine]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
約2200年前、秦の始皇帝は徐福に不老不死の仙薬、妙薬を探すことを命じて東海に旅立たせた。徐福はそのとき、不死の島・蓬莱の島にその妙薬のあることを予言し、わが国にたどり着いたと伝えられている。現在、日本は世界最長寿国であり、世界にも例がない速いスピードで高齢化が進み、2015年には4人に1人が65歳以上の高齢者という高齢社会になろうとしている。
古代から人々は、長い経験と古代の宗教的な信仰と呪いによって、様々な病気や怪我を治してきた。そこでクスリになる天然産物を見つけた。近代科学の発展にともない、その天然産物から病気を治す有効な成分を純粋に分離し、さらに化学構造を明らかにするとともに化学的に合成してきた。また、これらのクスリは、病気の治療に貢献するにとどまらず、その原因や体の中で行われている生理的反応の機構も明らかにしてきた。しかし、クスリには治療のための主作用と副作用があり、害のある副作用は薬害としてあらわれ、益のある副作用は新しい薬効を持つクスリの開発をもたらした。
本授業はセミナー形式で行う。講義ではクスリの発見の歴史を振り返り、クスリがもつ生体との関係に言及し、世の中へクスリとして送り出される開発の過程について解説する。さらに、受講生自身にとって身近に存在する市販のクスリや医師から処方されたクスリの性質を知ることは病気の適切な治療や健康の維持に欠かせない。それ故、受講生は自分の身近なクスリについて調査する。
小テストとして、毎回次の2項目について行う。1)身近な市販のクスリあるいは処方されたクスリを選びその中に含まれる構成薬品名、それらの化学構造ならびに薬効についての調査。2)医療・健康・環境について5つのテーマを選び意見を200字以内に述べる。また、各自が選んだ1)と2)の内容についてパソコン・パワーポイントを用いて発表させる。
出席数、小テスト、レポートおよび発表
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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書名 | 著者名 | 出版社名 |
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国際薬学史-東と西の医薬文明史- | 山川浩司 | 南江堂 |
歴史の中の化合物-くすりと医療の歩みをたどる- | 山崎幹夫 | 東京化学同人 |