[Japanese Constitution]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
私たちはこの社会の中で各々に、自分自身の人生を送っています。これは決して当たり前のことではありません。私たち自身が自由であるためには、この社会が自由であることが肝要です。それでは、自由な社会であるために求められる秩序とはどのようなのものなのでしょうか。憲法とは、国の基本的なあり方を示すものであり、したがって日本国憲法とは、日本国がどのような国のあろうとしているのかを理解する重要な手だてでもあるのです。書かれてある言葉は非常に抽象的であり、具体的な場面でどのように考えるべきかについては様々な可能性があります。
本講義は、憲法の条文の隅々までについて詳細に検討する、というのではなく、この憲法が何を言おうとしているのか、またどのように考える可能性があるのかについて、国家とは何か、という問いとともに皆さんに考えるきっかけを提供します。
法学は、○や×で即座に答えの出ない問題を多く取り扱います。理屈と実生活上の生活感覚との相互交通を行う中から、リーガルマインドを養成することをねらいとします。
①提示した資料を読むこと(事前・事後)。②課題に取り組むこと。③日常の社会問題に関する基本的知識を前提とするため、新聞を読み、幅広く社会に起きる事柄に目配りをすること。単位修得のためには十分な予習・復習が必要となります。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 |
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1 | 「日本国憲法」を学ぶために | 野崎 | 本講義の概要を確認し、講義の基本方針、進め方、取り組み方を理解する。 |
2 | 憲法とは何か? | 野崎 | 「憲法」とは何のためにあり、何を規定するものであるのか?またそれを支えるismについて理解を深める。 |
3 | 表現の自由 | 野崎 | 自由権のひとつである表現の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。また我が国の中で、この自由がどのように、法的に保障されているのかについて、理解する。 |
4 | 学問の自由 | 野崎 | 自由権のひとつである学問の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。特に学問研究の自由について、理解を深める。 |
5 | 信教の自由 | 野崎 | 自由権のひとつである信教の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。我が国にとどまらず、世界の状況と相互的に理解を深める。 |
6 | 財産権の自由 | 野崎 | 自由権のひとつである財産権の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。所有権概念の成立という歴史的経緯を踏まえて理解を深める。 |
7 | 職業選択の自由 | 野崎 | 自由権のひとつである職業選択の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。特に営業の自由をめぐって、具体的事案とともに理解を深める。 |
8 | 人身の自由 | 野崎 | ここまで取り組んできた自由権は、人身の自由の保障なくしては十分に保障され得ない。このことを前提として、なお時に身体の自由が制限を受ける場合について、適正手続きのあり方、その理由等について理解を深める。 |
9 | 社会権 | 野崎 | ここまで取り組んできた自由権は、基本的に「国家からの自由」を前提としてきた。これに対して、「国家による自由」を保障することもまた、きわめて重要であることについての理解を深める。 |
10 | 参政権 | 野崎 | 選挙制度の歴史的経緯を踏まえ、日本国憲法が規定する参政権のありようについて、具体的事例とともに理解を深める。 |
11 | 平等とは何か? | 野崎 | 日本国憲法第14条に規定される平等の概念について、何の平等か、どのような平等か、といった平等をめぐる難問を踏まえて、平等について理解を深める。 |
12 | 幸福追求の権利 | 野崎 | 日本国憲法第13条に規定される幸福追求の権利については、さまざまに議論・検討されるべき問題が内包されている。これらについて理解を深める。 |
13 | 権利の主体は誰か? | 野崎 | 日本国憲法の主人公である主体の問題について、外国人、法人、子どもといった存在を含めて、憲法学上の議論を知る。 |
14 | 民主主義 | 野崎 | 我が国の意思決定システムとして日本国憲法が採用している民主主義について、理解を深める。 |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | 「日本国憲法」を学ぶために |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 本講義の概要を確認し、講義の基本方針、進め方、取り組み方を理解する。 |
No.2
学習項目 | 憲法とは何か? |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 「憲法」とは何のためにあり、何を規定するものであるのか?またそれを支えるismについて理解を深める。 |
No.3
学習項目 | 表現の自由 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 自由権のひとつである表現の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。また我が国の中で、この自由がどのように、法的に保障されているのかについて、理解する。 |
No.4
学習項目 | 学問の自由 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 自由権のひとつである学問の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。特に学問研究の自由について、理解を深める。 |
No.5
学習項目 | 信教の自由 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 自由権のひとつである信教の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。我が国にとどまらず、世界の状況と相互的に理解を深める。 |
No.6
学習項目 | 財産権の自由 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 自由権のひとつである財産権の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。所有権概念の成立という歴史的経緯を踏まえて理解を深める。 |
No.7
学習項目 | 職業選択の自由 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 自由権のひとつである職業選択の自由がなぜ尊重されるべきであるのか。特に営業の自由をめぐって、具体的事案とともに理解を深める。 |
No.8
学習項目 | 人身の自由 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | ここまで取り組んできた自由権は、人身の自由の保障なくしては十分に保障され得ない。このことを前提として、なお時に身体の自由が制限を受ける場合について、適正手続きのあり方、その理由等について理解を深める。 |
No.9
学習項目 | 社会権 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | ここまで取り組んできた自由権は、基本的に「国家からの自由」を前提としてきた。これに対して、「国家による自由」を保障することもまた、きわめて重要であることについての理解を深める。 |
No.10
学習項目 | 参政権 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 選挙制度の歴史的経緯を踏まえ、日本国憲法が規定する参政権のありようについて、具体的事例とともに理解を深める。 |
No.11
学習項目 | 平等とは何か? |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 日本国憲法第14条に規定される平等の概念について、何の平等か、どのような平等か、といった平等をめぐる難問を踏まえて、平等について理解を深める。 |
No.12
学習項目 | 幸福追求の権利 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 日本国憲法第13条に規定される幸福追求の権利については、さまざまに議論・検討されるべき問題が内包されている。これらについて理解を深める。 |
No.13
学習項目 | 権利の主体は誰か? |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 日本国憲法の主人公である主体の問題について、外国人、法人、子どもといった存在を含めて、憲法学上の議論を知る。 |
No.14
学習項目 | 民主主義 |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 我が国の意思決定システムとして日本国憲法が採用している民主主義について、理解を深める。 |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
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担当教員 | |
学生の到達目標 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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必要に応じて、配布・提示します。憲法事始 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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目で見る憲法 第4版 | 初宿・大沢・高橋・常本・高井編 | 有斐閣、2011 |
成績評価は、期末試験および提出課題の内容によります。評価は絶対評価とし、①講義内容および②十分な事前事後学習を踏まえた課題・試験解答となっているか、この2点を基準とします。
①オフィス・アワー、②その他の時間帯はメールで連絡の上、研究室まで来てください。他、メールでの問い合わせも、可能な限り受け付けます。オフィス・アワー、メールアドレスは、初回講義時に伝えます。