細胞生物学  [Cell Biology]

開講情報
2年次 前期 講義 1.5単位 必修
担当教員
教授 藤室 雅弘 助教 渡部 匡史  
備考  

●概要
 ヒトを含む動物の体は、膨大な数の異なる機能を分担する多種の細胞で形成される。これらの細胞同士の複雑な相互作用により構築される統合的高次機能が、個体を作り上げていると言える。個々の細胞はそれぞれに特化した機能を持つが、全ての細胞は共通の基本構造と機能を持つ。本講義では、生命体の基本単位である細胞について、その構造と機能に関する知識を学ぶ。また、DNAから染色体における立体構造変化に基づく遺伝子発現制御、再生医療、発生生物学、免疫学についても学ぶ。

●授業の一般目標
 生物の生命活動を細胞レベルで理解するために、細胞の構造と構成分子・オルガネラ、遺伝子の発現制御、タンパク質の輸送や品質管理、細胞内シグナル伝達、アポトーシス、体細胞分裂と減数分裂、神経と筋収縮、発生と分化、ES細胞やiPS細胞を利用した再生医療、免疫と生体防御に関する知識を習得する。

●準備学習(予習・復習)
 事前に各学習項目で必要とされる基礎知識を確認し、教科書や参考資料に目を通すなどの予習を行ったうえで講義に臨むこと。受講後は配布プリントとノートを用いて復習をすること。また、講義でよく理解できなかった点は(講義終了後に)質問すること。予習復習を合わせ、各講義あたり概ね150分の学修が必要である。

●学習項目・学生の到達目標
学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
1 細胞と組織 藤室 原核細胞、真核細胞、ウイルス、古細菌、細胞の進化、細胞の構造と種類、細胞の集合と組織構築、また、遺伝子工学や細胞生物学の研究手法を理解する C8-(3)-①-1
C8-(3)-③-1
C6-(2)-④-1
C6-(2)-⑤-1
C6-(4)-⑥-1,2
2 細胞内小器官(1) 藤室 細胞膜、核、クロマチン、染色体、小胞体、ゴルジ体、リソソーム、ペルオキシソームを理解する C7-(1)-①-1~3
3 細胞内小器官(2) 藤室 ミトコンドリア、細胞骨格と接着、細胞運動、筋収縮さらに、細胞内輸送について理解する C6-(1)-①-1,2
C6-(1)-②-1
C6-(1)-③-1
C6-(3)-④-1
C6-(5)-②-2,3
4 遺伝子の発現制御 藤室 mRNAの合成機構、基本転写因子、転写調節因子、プロモーター、エンハンサー、DNAのエピジェネティクスな転写制御を理解する C6-(4)-①-1,2
C6-(4)-②-1,2
C6-(4)-③-1
C6-(4)-④-1~5
C6-(4)-⑤-1
5 タンパク質品質管理・神経・筋収縮 藤室 タンパク質の合成・成熟・移動・修飾・分解、また、神経細胞の構造と筋収縮について理解する C7-(2)-①-1,2,4
C6-(2)-④-1
C6-(3)-①-1
C6-(3)-②-1,2
6 細胞内シグナル伝達 藤室 様々な細胞内シグナル伝達とリガンド(ホルモン、成長因子、細胞膜タンパク質)について、その仕組みと機能を理解する C7-(2)-④-1
C6-(6)-①-1
C6-(6)-②-1~5
C6-(6)-③-1,2
E1-(1)-①-5
7 細胞増殖と分裂 藤室 細胞周期(G1,S, G2,M期)の制御、チェックポイント、細胞分裂について理解する C6-(7)-①-1,2
8 がんとアポトーシス 藤室 がん遺伝子、がん抑制遺伝子、アポトーシス、がんの原因物質、多段階発がん、テロメア、浸潤などを理解する C6-(7)-②-1
C6-(7)-③-1,2
9 発生生物学 藤室 ☆生殖、減数分裂、配偶子形成、受精、卵割、形態形成を理解する C7-(1)-②-1,2
C6-(7)-①-2
10 再生医療 藤室 ☆再生医療(ES細胞とiPS細胞)、遺伝子治療、疾患関連遺伝子を理解する C6-(4)-⑥-1,2
E2-(8)-③-1,4
11 免疫と生体防御 藤室 自然免疫、獲得免疫、自己・非自己、補体を理解する C8-(1)-①-1~4
C8-(1)-②-1~3
12 免疫系の組織と細胞 渡部 体液性免疫と細胞性免疫を理解する C8-(1)-②-1~3
C8-(1)-③-1~5
13 免疫系の組織と細胞 渡部 免疫に関与する組織と細胞を理解する C8-(1)-③-1~5
C8-(2)-①-5
14 免疫応答と抗体 渡部 サイトカイン、MHC、抗原提示、抗体の多様性と利用、T細胞ネットワークを理解する C6-(3)-①-1
C8-(2)-②-1~4
15 総括・まとめ      

●教科書
書名 著者名 出版社名
理系総合のための生命科学 (第三版)
東京大学生命科学教科書編集委員会
羊土社
細胞生物学
 
廣川書店
●参考書
書名 著者名 出版社名
薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学
 
廣川書店

●成績評価法方法・基準
 定期試験の成績(95%)で評価する。なお、10回目「再生医療」の講義では、「移植医療とゲノム情報の取り扱いに関する倫理的問題点」について各自の考えをレポートにまとめたものを評価する(5%)。

●評価のフィードバック
 試験の講評を掲示する。

●備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)
 オフィスアワー:月・火・水・木の17:00-18:00 (南校地S棟2階 細胞生物学);出張等で不在にしている時もありますので、授業内容に関する質問がある場合は、e-mailにて質問、あるいは対面質問の日時を予約してください。

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