放射薬学  [Radiopharmaceutical Sciences]

開講情報
3年次 後期 講義 1.5単位 必修
担当教員
准教授 木村 寛之 准教授 河嶋 秀和  
備考  

●概要
 近年、放射線や放射性物質は、我々を取り巻く幅広い分野で利用されており、薬学および関連分野においても薬学研究、医薬品開発、医療などに応用されている。放射線・放射性物質の利用には便益性と危険性とが共存し、これらを正しく理解することが重要である。本講義では、放射線・放射性物質に関する基本的知識を学習するとともに、医学・薬学関連領域での放射線・放射性物質の利用に関して、放射線を用いた代表的な画像診断法、放射性同位体により標識された物質・医薬品を用いた代表的な試験法や、それに関連する重要な臨床分析法などを概説する。

●授業の一般目標
 放射線・放射性同位元素に関する基本的な知識を修得するとともに、それらの生体への影響、医学・薬学領域での利用および臨床応用に関する知識を修得する。また、主に放射線を用いた画像診断法として汎用されている機器を、目的に対して適切に選択し、かつ正しく適用するために、それらの特性や原理、装置の構成および測定方法を理解し修得する。さらに、放射性同位体を用いた臨床分析法に汎用される放射性標識された物質・医薬品に関する知識を修得するとともに、標識化合物を用いた各試験法の原理や測定方法を理解し修得する。

●準備学習(予習・復習)
 受講前に教科書や配付資料等を通覧し、学習項目に関連する箇所を予習して講義に臨むこと。受講後には自分でまとめを作成する等の復習をすること。また、適宜課題を与えるので解いておくこと。これら予習・復習をするにあたり、1週あたり150分程度の学修が必要である。

●学習項目・学生の到達目標
学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
1 原子核と放射能 河嶋 放射線のライフサイエンスや医療への利用について概説できる。
原子の構造、および安定核種と不安定核種について説明できる。
放射線と放射能について説明できる。
C1-(1)-④-1
2 放射性壊変 河嶋 放射性壊変の種類について説明できる。
放射性核種の半減期について説明できる。
C1-(1)-④-1,2
3 原子核反応、放射平衡 河嶋 代表的な放射性核種を列挙し、それらの物理的性質について説明できる。
核反応や放射平衡を利用した放射性核種の製造方法について説明できる。
C1-(1)-④-3,4
4 放射線と物質との相互作用 河嶋 電離放射線の種類を列挙し、それらと物質との相互作用について説明できる。 C1-(1)-③-1
C1-(1)-④-2
D2-(1)-④-2
5 放射線測定法 河嶋 放射線の測定原理、およびその利用について説明できる。 C1-(1)-④-5
6 放射線の生体への影響① 河嶋 電離放射線が生体に与える影響を説明できる。
電離放射線の生体影響に関わる因子について説明できる。
D2-(1)-④-1,2
7 放射線の生体への影響② 河嶋 電離放射線の生体影響の種類を列挙できる。
電離放射線に対する組織感受性の差異を説明できる。
電離放射線を防御する方法について概説できる。
D2-(1)-④-1,3
8 放射線の医学利用 木村寛 診断・治療(外照射、内照射)における放射線の利用について概説できる。放射線による滅菌消毒について説明できる。 C2-(6)-②-5
9 核医学診断法 X線CT、SPECT、PETなど 木村寛 X線CT、SPECT、PETの基礎原理と診断例を説明できる。その他、臨床に用いられている最先端の装置について概説できる。 C2-(6)-②-5
10 放射性医薬品① 総論 木村寛 放射性医薬品の定義と分類を概説できる。
インビボ放射性医薬品の種類および特徴について説明できる。
C2-(6)-②-5
11 放射性医薬品② インビボ放射性医薬品(I) 木村寛 診断用(脳・神経系、内分泌系、呼吸器系、循環器系)インビボ放射性医薬品の種類および特徴について説明できる。 C2-(6)-②-5
12 放射性医薬品③ インビボ放射性医薬品(II) 木村寛 診断用(消化器系、泌尿器系、骨・骨髄系、腫瘍・炎症系)、治療用インビボ放射性医薬品の種類および特徴について説明できる。 C2-(6)-②-5
13 放射性医薬品④ インビトロ放射性医薬品、免疫測定法 木村寛 インビトロ放射性医薬品の種類及び特徴について説明できる。ラジオイムノアッセイ・ラジオレセプターアッセイを代表とするイムノアッセイおよびELISAについて説明できる。 C2-(6)-②-2,5
14 放射線および放射性物質の管理と安全取扱い、薬学・研究領域での放射線の利用 木村寛 放射線および放射性物質の管理と安全取扱いについて説明できる。薬学・研究領域における放射線の利用について概説できる。 F-(2)-⑤-5
15 総括      

●教科書
書名 著者名 出版社名
臨床放射薬学(仮題)
 
京都廣川書店
●参考書
書名 著者名 出版社名
新 放射化学・放射性医薬品学 改訂4版
佐治英郎、前田稔、小島周二 編集
南江堂
医薬品分析化学 第2版
安井裕之、吉川豊、黒田幸弘 他
京都廣川書店

●成績評価法方法・基準
 小テストおよび課題(18%)、定期試験(82%)により評価する。

●評価のフィードバック
 講評は、合格発表日に掲示にて公開する。

●備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)
 出張や会議などで留守にすることがあるので、質問等がある場合には事前にメールで空いているか確認し、予約した上で、研究室まで来て下さい。また、オフィスアワー以外の曜日や時間でも空いていれば質問を受付ますのでメールで確認して下さい。オフィスアワーは以下のとおりです。
 河嶋:水・木・金の17時-18時(S棟3F 河嶋准教授室)
 木村:月・火・水の17時-18時(愛学館5F 木村准教授室)

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