病態診断学A  [Clinical Diagnostics A]

開講情報
3年次 後期 講義 1.5単位 必修
担当教員
教授 中田 徹男 教授 吉貴 達寛 准教授 小原 幸
助教 鳥羽 裕恵   
備考  

●概要
 疾患の症状や治療方法について学んだ後、逆にその病態から疾患名を考える手立てを学ぶのが「診断学」である。鑑別診断のためには様々な検査についても学ぶと共に、薬物治療に対する反応から診断につながることもある。病態診断学ABでは、バイタルサインや症状、臨床検査値、代表的な画像診断及び今後、薬剤師にも求められているフィジカルアセスメントの基礎を学ぶ。

●授業の一般目標
 代表的な循環器、呼吸器、生殖器、皮膚疾患及びアレルギー・自己免疫疾患、臓器移植について学ぶと共に、バイタルサインや臨床検査値等から疾患名を類推する手法について学ぶ。

●準備学習(予習・復習)
予習:シラバスに従い、講義予定の領域の代表的疾患についてテキストや参考書などに目を通しておくことが望ましい。予習復習を合わせて1週あたり150分程度の学習が必要である。内容については、その都度指示する。

復習:講義資料並びにテキスト、参考書を活用し、講義ごとに不明な点を明らかにしておくこと。通常、講義時間と同等以上の時間を要すると考えられる。この分野に、一夜漬けの知識は通用しないことを十分認識しておくこと。

●学習項目・学生の到達目標
学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
1 バイタルサイン 中田 全身所見および病態について、生じる原因とそれらを伴う代表的疾患を挙げ、患者情報をもとに疾患を推測できる。
血液生化学検査、尿検査、糞便検査、生理機能検査(心機能、腎機能、肝機能、呼吸機能等)、病理組織検査、画像検査およびフィジカルアセスメントの検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。
E1-(2)-①-1
E1-(2)-②-1
E1-(2)-②-3
E1-(2)-②-6
E1-(2)-②-8
2 呼吸器疾患(1) 中田 動脈血ガス分析の目的と異常所見、および代表的な生理機能検査、病理組織検査および画像検査の検査項目を説明できる。
代表的なフィジカルアセスメントの検査項目を説明できる。
以下のアレルギー疾患について、薬理、病態・薬物治療を説明できる。アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、上気道炎、気管支炎、扁桃炎、細菌性肺炎、肺結核、レジオネラ感染症、
慢性閉塞性肺疾患および喫煙に関連する疾患、間質性肺炎
E1-(2)-②-5
E1-(2)-②-3,4,
5,6,7,8
E2-(4)-①-2,3,4
E2-(7)-③-1
3 呼吸器疾患(2) 中田 気管支喘息について、治療薬の薬理、病態・薬物治療を説明できる。
以下の疾患について概説できる。アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、中耳炎、口内炎・咽頭炎・扁桃腺炎、喉頭蓋炎
E2-(4)-①-1
E2-(6)-②-2
4 皮膚疾患 中田 以下のアレルギー疾患について説明できる。アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、接触性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死症、薬剤性過敏症症候群、薬疹
皮膚の疾患に用いられる代表的な薬物の基本構造と薬効を概説できる。
E2-(2)-②-3,4
E2-(6)-③-1,4
E2-(6)-④-1
5 アレルギー・免疫疾患(1) 中田 アナフィラキシーショックについて、治療薬の薬理、および病態・薬物治療を説明できる。 E2-(2)-②-5
6 アレルギー・免疫疾患(2) 中田 以下の全身性自己免疫疾患について説明できる。全身性エリテマトーデス、強皮症、多発筋炎/皮膚筋炎、関節リウマチ E2-(2)-②-8
E2-(2)-③-1
7 心・血管疾患(1) 中田 代表的な疾患における薬物治療の役割について、病態、薬効薬理、薬物動態に基づいて討議する。(知識・技能)
以下の高血圧症について説明できる。本態性高血圧症、二次性高血圧症(腎性高血圧症、腎血管性高血圧症を含む)、Cushing症候群、アルドステロン症、褐色細胞腫
E1-(3)-1,2
E2-(3)-①-4
E2-(5)-②-5
8 心・血管疾患(2) 鳥羽 代表的な疾患における薬物治療、食事療法、その他の非薬物治療(外科手術など)の位置づけを説明できる。
以下の疾患について概説できる。閉塞性動脈硬化症(ASO)
E1-(3)-1
E2-(3)-①-5
9 心・血管疾患(3) 小原 急性および慢性心不全、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心原性ショック、先天性心疾患について説明できる。 E1-(3)-1,2
E2-(3)-①-2,3,5
10 心・血管疾患(4) 小原 以下の不整脈および関連疾患について、治療薬の薬理、および病態・薬物治療を説明できる。上室性期外収縮(PAC)、心室性期外収縮(PVC)、心房細動(Af)、発作性上室頻拍(PSVT)、WPW 症候群、心室頻拍(VT)、心室細動、弁膜症 E1-(3)-1,2
E2-(3)-①-1,5
11 生殖器疾患(1)
吉貴 以下の生殖器系疾患、生殖器の悪性腫瘍について説明できる。前立腺肥大症、前立腺癌 E2-(3)-③-6
E2-(7)-⑧-11,12
12 生殖器疾患(2) 小原 以下の生殖器系疾患、生殖器の悪性腫瘍について説明できる。子宮内膜症、子宮筋腫、異常妊娠、異常分娩、不妊症、子宮癌、卵巣癌 E2-(3)-③-6,8
E2-(7)-⑧-11
13 移植医療(1) 中田 臓器移植(腎臓、肝臓)について、拒絶反応および移植片対宿主病(GVHD)の病態・薬物治療を説明できる。 E2-(2)-②-9
E2-(8)-③-2
14 移植医療(2) 中田 臍帯血、末梢血および骨髄に由来する血液幹細胞を用いた移植医療について説明できる。
摘出および培養組織を用いた移植医療について説明できる。
E2-(2)-②-9
E2-(8)-③-2,3
15 総括・まとめ      

●参考書
書名 著者名 出版社名
臨床医学の概論ノート
朝山 純、 中田徹男
京都廣川書店

●成績評価法方法・基準
 定期試験(100%)の成績を基準に判定する。

●評価のフィードバック
 成績等の開示については、下記オフィスアワーで個別対応する。あらかじめメール等で必ずアポイントをとっておくこと。

●備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)
 質問等は講義のあと、または研究室へ来てください。
 オフィスアワー:水曜、金曜の17時~18時。
 ※会議や出張によりオフィスアワーが持てないこともあるので、あらかじめメールにて確認することが望ましい。

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