がん化学療法学  [Cancer Chemotherapy]

開講情報
4年次 前期 講義 1.5単位 必修
担当教員
教授 吉貴 達寛 准教授 中田 晋 講師 中村 暢彦
助教 飯居 宏美   
備考  

●概要
 わが国において、悪性新生物は死亡原因の第1位を占めており、国民病ともいうべきがんに対する対策が急務である。近年の医学の進歩により、がん治療薬はさらに高度化・多様化しており、また特有かつ重篤な副作用を引き起こす場合があることから、がん化学療法学の基本的な知識を身につけることは、薬剤師として薬物治療にかかわる場合に必須である。本科目では、悪性腫瘍の病態生理とその薬物治療法について理解するために必要な基本的な知識を学ぶ。さらに、近年次々に開発されている新しいタイプの治療薬剤である分子標的治療薬についても、代表的な薬剤の作用機序や副作用などを概説する。

●授業の一般目標
 がん治療に携わるために必要ながんの病態・がん治療薬学・疼痛ケアに関する基本的知識を習得する。

●準備学習(予習・復習)
 事前に悪性腫瘍の病態生理、症状、治療薬について復習しておくこと。受講後は講義プリントや参考書の他、がん化学療法に関わる書籍を読み返し知識を深めること。

●学習項目・学生の到達目標
学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
1 序論 吉貴 悪性腫瘍の治療における薬物治療の位置づけについて概説できる。
C14-(5)-⑦-2
2 がんの分子生物学 飯居 悪性腫瘍の病態生理、症状、治療について概説できる。
C14-(5)-⑦-1
3 抗がん薬の薬理学1 中田晋 悪性腫瘍の病態生理、症状、治療について概説できる。
代表的なアルキル化薬を列挙し、作用機序を説明できる。
代表的な代謝拮抗薬を列挙し、作用機序を説明できる。
代表的な抗悪性腫瘍薬の基本構造を示すことができる。
主要な抗悪性腫瘍薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。

C14-(5)-⑦-1
C14-(5)-⑧-2
C14-(5)-⑧-3
C14-(5)-⑧-8
C14-(5)-⑨-2
4 抗がん薬の薬理学2 中田晋 悪性腫瘍の病態生理、症状、治療について概説できる。
代表的な抗腫瘍抗生物質を列挙し、作用機序を説明できる。
抗腫瘍薬として用いられる代表的な植物アルカロイドを列挙し、作用機序を説明できる。
代表的な白金錯体を挙げ、作用機序を説明できる。
主要な抗悪性腫瘍薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。

C14-(5)-⑦-1
C14-(5)-⑧-4
C14-(5)-⑧-5
C14-(5)-⑧-7
C14-(5)-⑨-2

5 分子標的治療薬 中田晋 代表的な抗悪性腫瘍薬を列挙できる。
主要な抗悪性腫瘍薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。
C14-(5)-⑧-1
C14-(5)-⑨-2

6 がん免疫療法 中田晋 腫瘍排除に関与する免疫反応について説明できる。
代表的な免疫賦活療法について概説できる。
主要な免疫賦活療法薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。
C10-(2)-②-3
C10-(2)-②-4
C14-(5)-⑨-2
7 化学療法が著効する悪性腫瘍 吉貴 化学療法薬が有効な悪性腫瘍を、治療例を挙げて説明できる。
C14-(5)-⑦-3


8 腫瘍マーカー 吉貴 悪性腫瘍の病態生理、症状、治療について概説できる。
C14-(5)-⑦-1

9 ホルモン療法 吉貴 抗腫瘍薬として用いられる代表的なホルモン関連薬を列挙し、作用機序を説明できる。 C14-(5)-⑧-6
C14-(5)-⑨-2
10 薬剤耐性 中田晋 主要な抗悪性腫瘍薬に対する耐性獲得機構を説明できる。 C14-(5)-⑨-1
11 転移がんの治療 吉貴 悪性腫瘍の病態生理、症状、治療について概説できる。
主要な抗悪性腫瘍薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。
C14-(5)-⑦-1
C14-(5)-⑨-2
12 副作用対策と支持療法 中村暢 副作用軽減のための対処法を説明できる。
C14-(5)-⑨-3
13 緩和医療 中村暢 癌性疼痛に対して使用される薬物を列挙し、使用上の注意について説明できる。
C14-(4)-⑧-1
14 総括・症例から考える 吉貴 代表的な抗悪性腫瘍薬を列挙できる。 C14-(5)-⑧-1
15 総括・まとめ      

●教科書
書名 著者名 出版社名
薬学生・薬剤師のための がんの薬物治療学 第2版
山田 安彦 編著
(株)化学同人
●参考書
書名 著者名 出版社名
新臨床腫瘍学
日本臨床腫瘍学学会(編集)
南江堂

●成績評価法方法・基準
 定期試験(100%)の成績により評価する。

●評価のフィードバック
 講評は合格発表時に掲示する。

●備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)
 オフィスアワー:月・水・金の17:00~18:00; 授業内容に関する質問がある場合には研究室(躬行館5F)に直接来るか、または、メールでも受け付けます。出張等でオフィスアワーを持てないときもありますので、メール等で前もって尋ねて下さい。

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