医療薬学B  [Clinical Pharmacy B]

開講情報
4年次 後期 講義 1.5単位 必修
担当教員
教授 楠本 正明 講師 中村 暢彦 講師 今西 孝至
講師 本橋 秀之 講師 河野 修治 助教 松村 千佳子
備考  

●概要
 薬剤管理指導業務は、薬歴管理や服薬指導などをおこなうことで患者の薬物療法への認識を向上させ、また医師や他の医療スタッフと協働することで適切な薬物療法に取り組む業務である。この薬剤管理指導業務において、薬剤師には「患者への包括的な薬学的ケア」、「薬物療法上の問題点の発見と対処法の立案」、「薬学的根拠に基づいた処方設計支援」などの専門的な役割が要求される。そのためには薬歴管理や服薬指導から個々の問題点を発見し、科学的・客観的な観点から問題を解決できる能力が必要である。本講では、代表的な疾患の症例を通して、臨床検査値などの客観的データや患者の訴えによる病態の変化の読み取り方、医師の処方意図を理解した上での問題発見・解決方法について講述する。

●授業の一般目標
 代表的な疾患の症例を通して医療チームの一員として薬剤師が果たすべき役割について学び、薬剤管理指導業務に必要な基本的知識、技能、態度を修得する。

●準備学習(予習・復習)
 次回の学習項目について教科書を読み、症例を検討するうえで必要な基本的知識を身につけておくこと。また講義で配付された資料や板書を中心に薬剤管理指導業務に必要な基本的知識の復習をするだけでなく、医療現場での薬剤師の役割について常に自ら考えていくこと。 予習と復習には一週あたり150分の学習が必要である。

●学習項目・学生の到達目標
学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
1 薬剤管理指導業務~がん(1)
胃がん、非小細胞肺がん
中村暢 胃がん及び非小細胞肺がんの原因や症状について理解し、殺細胞性抗がん剤や分子標的治療薬の種類や用法・用量、投与計画を説明できる。薬剤管理指導に必要な患者背景や情報を把握できる。   D1-(2)-7
D1-(6)-8,9,10
D1-(1)-2
2 薬剤管理指導業務~がん(2)
乳がん
中村暢 乳がんの原因や症状について理解し、殺細胞性抗がん剤や分子標的治療薬の種類や用法・用量、投与計画を説明できる。がん患者の服薬指導の意義を法的、倫理的、科学的根拠に基づいて説明できる。 D1-(2)-7,12
D1-(6)-8,9,10
3 薬剤管理指導業務~緩和医療(1)
がん疼痛
松村 がん疼痛の原因や症状について説明できる。
鎮痛薬の種類や用法・用量、投与計画、必要な患者背景や情報を理解し、服薬指導上の注意点が説明できる。緩和ケアチームにおける薬剤師の役割と重要性を説明できる。
C14-(4)-⑧-1
D1-(1)-4,5
D1-(2)-7
D1-(6)-2,6~10
4 薬剤管理指導業務~緩和医療(2)
終末期ケア、看取り
松村 終末期ケアや看取りの意味について説明できる。
終末期患者に寄り添うために必要な患者背景や情報を把握できる。患者の基本的権利や自己決定権について説明できる。
D1-(6)-1,2,6~10
5 薬剤管理指導業務~呼吸器疾患(気管支喘息) 松村 気管支喘息の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量、治療計画を説明できる。薬剤管理指導に必要な患者の背景や情報を把握できる。吸入指導について説明できる。
D1-(2)-7
D1-(6)-2,3,7~10
6 薬剤管理指導業務~内分泌疾患(糖尿病) 河野修 糖尿病の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量・治療計画、生活習慣の改善について説明できる。薬剤管理指導に必要な患者の背景や情報を把握できる。糖尿病チームにおける薬剤師の役割と重要性を説明できる。 D1-(1)-4,5
D1-(2)-7
D1-(6)-2,3,7~10
7 薬剤管理指導業務~感染症 河野修 感染症の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量・治療計画について説明できる。薬剤管理指導に必要な患者の背景や情報を把握できる。感染制御チームにおける薬剤師の役割と重要性を説明できる。 D1-(1)-4,5
D1-(2)-7
D1-(6)-8,9,10
8 薬剤管理指導業務~救急医療 今西 医療の担い手として、生涯にわたって自ら学習する大切さを認識する。救急医療に必要な患者情報源を列挙し説明できる。病態に適した用法・用量、治療計画について説明できる。
☆救急医療における薬剤師の役割を説明できる。
A-(2)-⑤-2
C15-(2)-①-1,2
D1-(1)-4,5
D1-(2)-7,10
9 薬剤管理指導業務~循環器疾患(1)
心房細動および脳血管障害
今西 心房細動や脳血管障害の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量、治療計画を説明できる。薬剤管理指導に必要な患者の背景や情報を把握できる。 D1-(2)-7
D1-(6)-2,3,7~10
10 薬剤管理指導業務~循環器疾患(2)
高血圧
楠本 高血圧の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量・治療計画、生活習慣の改善について説明できる。薬剤管理指導に必要な患者の背景や情報を把握できる。 D1-(1)-2,4,5
D1-(2)-7,12
D1-(6)-1
11 薬剤管理指導業務~循環器疾患(3)
心不全
楠本
心不全の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量、治療計画を説明できる。薬剤管理指導に必要な患者の背景や情報を把握できる。
D1-(1)-2,4,5
D1-(2)-7,12
D1-(6)-1
12 薬剤管理指導業務~血液・免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス) 本橋
血液・免疫疾患の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量、治療計画を説明できる。薬剤管理指導に必要な患者の背景や情報を把握できる。 D1-(2)-7,10,11
D1-(6)-8,11,14
13 薬剤管理指導業務~腎疾患(慢性腎臓病、ネフローゼ症候群) 本橋
腎疾患の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量、治療計画、生活習慣の改善について説明できる。薬剤管理指導に必要な患者の背景や情報を把握できる。 D1-(2)-7,10,11
D1-(6)-3,8,11,14
14 薬剤管理指導業務~泌尿器疾患(腎移植、前立腺肥大症) 本橋 泌尿器疾患の原因や症状について理解し、薬物療法における用法・用量、治療計画を説明できる。移植前後の薬学的管理について説明できる。 D1-(2)-7,10,11
D1-(6)-8,11,14
15 総括・まとめ      

●教科書
書名 著者名 出版社名
シナリオ症例解析(第2版)
髙山 明 編
京都廣川書店
●参考書
書名 著者名 出版社名
医療薬学(第6版)
乾 賢一 編
廣川書店

●成績評価法方法・基準
 定期試験で評価する(100%)。

●評価のフィードバック
 講評は、掲示にて対応する。

●備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)
 楠本:月曜 17時~18時(臨床薬学教育研究センター3F 楠本教授室)               中村、今西、本橋、河野、松村:月曜 17時~18時(臨床薬学教育研究センター3F 情報処理室)

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