[Foreign Literature A]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 | ドイツ文学 |
グリム童話の変遷について
グリム童話は聖書に次ぐ世界のベストセラー図書といわれている。現代、我々が普通グリム童話として読んでいるものは1857年、グリム兄弟の晩年に刊行されたものに基づいている。ところがあまり知られていないことだが、グリム童話は何度となく版を重ねて今の形に収まっているのである。現代読まれている最終版のグリム童話とグリム兄弟が始めて出したときの童話集ではその内容が大きく異なっている。この講義ではまずグリム童話への手引きとして、グリム兄弟の生涯やグリム童話の成立にいたる道筋、童話集収・研究の歴史など講じた上で、何故グリム童話は初版と最終版の間でその内容が大きく変わったのかその理由を考えてみたいと思っている。幼い頃に読んだあるいは読んでもらったグリム童話を大学生になった今、もう一度読み返してみることで子どもの頃に気づかなかった深遠なるものが発見できるかもしれない。幼き頃の思い出を掘り起こしながら受講してもらえれば大変楽しいだろう。
レポートの成績を基本に課題などの平常点を味して評価する。
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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グリム童話集 I-III(赤)83A-C | 植田 敏郎 | 新潮文庫 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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回 | 項目 | 授業内容 |
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1 | グリム兄弟の生涯 | グリム兄弟はどんな人物か、その誕生から死まで |
2 | グリム兄弟とグリム童話 | グリム兄弟と昔話の関係について、特に刊行意図を中心に |
3 | 童話収集の歴史 | グリム兄弟以外の童話集について |
4 | 童話の定義 | 童話とは何か、伝説、神話などとの違いについて |
5 | カエルの王様 | 物語を読みながら童話の性質を考える |
6 | ラプンツェル | 初版と最終版の違いを検討する |
7 | ヘンゼルとグレーテル | 〃 |
8 | 白雪姫 | 〃 |
9 | 七羽のカラス | 〃 |
10 | いばら姫 | 〃 |
11 | 千匹皮 | 〃 |
12 | こどもたちの屠殺ごっこ | 〃 |
13 | 結び | 昔話研究の方向性 |
第1回
項目 | グリム兄弟の生涯 |
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授業内容 | グリム兄弟はどんな人物か、その誕生から死まで |
第2回
項目 | グリム兄弟とグリム童話 |
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授業内容 | グリム兄弟と昔話の関係について、特に刊行意図を中心に |
第3回
項目 | 童話収集の歴史 |
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授業内容 | グリム兄弟以外の童話集について |
第4回
項目 | 童話の定義 |
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授業内容 | 童話とは何か、伝説、神話などとの違いについて |
第5回
項目 | カエルの王様 |
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授業内容 | 物語を読みながら童話の性質を考える |
第6回
項目 | ラプンツェル |
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授業内容 | 初版と最終版の違いを検討する |
第7回
項目 | ヘンゼルとグレーテル |
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授業内容 | 〃 |
第8回
項目 | 白雪姫 |
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授業内容 | 〃 |
第9回
項目 | 七羽のカラス |
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授業内容 | 〃 |
第10回
項目 | いばら姫 |
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授業内容 | 〃 |
第11回
項目 | 千匹皮 |
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授業内容 | 〃 |
第12回
項目 | こどもたちの屠殺ごっこ |
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授業内容 | 〃 |
第13回
項目 | 結び |
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授業内容 | 昔話研究の方向性 |