• 科学史

    [History of Science]

    開講情報
    • 1年次前期

      1.5単位選択

    担当教員
    • 非常勤講師藤田 英夫

    備考  

    概要

     ギリシアの自然哲学から現代科学までを視野に入れて、通史的に概説する。特に近代科学が日本に移入され、発達する過程を化学や薬学の分野の動きを材題として論じる。今世紀の科学史では、生命と環境及び情報を如何に捉えるかが重要である。
     前半では科学史一般を取り扱い、西欧の科学や東洋の科学を概観し、総合科学としての特徴を理解する。後半では量子力学や進化論の誕生を概観した後、日本の近代化学史を講じて、身近な材題において、先哲の歩みが科学史に通じることを習得する。社会文化史としての科学史の重要性を理解し、とりわけ、薬学のための科学史を習得したとの自負心が得られるようにする。要所にトピックスを挿入し、通史との兼ね合いを楽しんでいただく予定である。
     前半は参考書1を教科書的に用いるが、後半はOHPやプリント主体の講義となる。

    成績評価法・基準

    定期試験の成績を主とし、これに出席などの平常点を加味して評価する。

    教科書

    書名 著者名 出版社名

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    1.『物理・化学通史』 橋本毅彦 放送大学教育振興会
    2.『大阪舎密局の史的展開』 藤田英夫 思文閣出版
    3.『洪庵のくすり箱』 米田該典 大阪大学出版会

    授業計画

    項目 授業内容
    1 科学史の環境 科学史とは何か、科学史を取巻く環境と位置づけ
    2 ギリシアの自然哲学 アリストテレス前後の科学論
    3 中国の科学 中国の文明、天文学、不老長寿の薬
    4 地動説からニュートンの宇宙論 コペルニクス前後の天球回転論、ニュートン力学の形成
    5 化学革命 ラヴワォジェとフランス革命、ドルトンの科学論
    6 有機化学の誕生 リービッヒとギーゼン大学、ドイツでの合成染料の発明
    7 古典物理学 ファラデーとイギリス王立研究所、電磁気学の進展
    8 量子力学の誕生と発展 ボーアの原子論、シュレーディンガー波動力学の展開
    9 進化論と生命科学 ダーウィン、種の起源、諸科学への影響
    10 西欧科学の移入 幕末・明治維新期の科学政策と近代化
    11 大阪舎密局の役割 なぜ舎密局か、その実態と影響、京都薬科大学のルーツ
    12 近代科学の発展 生命、環境、情報の現代科学での問題点と薬学史の現状
    13 科学史の課題と展望 薬学のための科学史とその重要性、展望

    1

    項目 科学史の環境
    授業内容 科学史とは何か、科学史を取巻く環境と位置づけ

    2

    項目 ギリシアの自然哲学
    授業内容 アリストテレス前後の科学論

    3

    項目 中国の科学
    授業内容 中国の文明、天文学、不老長寿の薬

    4

    項目 地動説からニュートンの宇宙論
    授業内容 コペルニクス前後の天球回転論、ニュートン力学の形成

    5

    項目 化学革命
    授業内容 ラヴワォジェとフランス革命、ドルトンの科学論

    6

    項目 有機化学の誕生
    授業内容 リービッヒとギーゼン大学、ドイツでの合成染料の発明

    7

    項目 古典物理学
    授業内容 ファラデーとイギリス王立研究所、電磁気学の進展

    8

    項目 量子力学の誕生と発展
    授業内容 ボーアの原子論、シュレーディンガー波動力学の展開

    9

    項目 進化論と生命科学
    授業内容 ダーウィン、種の起源、諸科学への影響

    10

    項目 西欧科学の移入
    授業内容 幕末・明治維新期の科学政策と近代化

    11

    項目 大阪舎密局の役割
    授業内容 なぜ舎密局か、その実態と影響、京都薬科大学のルーツ

    12

    項目 近代科学の発展
    授業内容 生命、環境、情報の現代科学での問題点と薬学史の現状

    13

    項目 科学史の課題と展望
    授業内容 薬学のための科学史とその重要性、展望