[Modern bioscience and human life -Paradoxes of progress-]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
2004年ヒトゲノムの全容が解明された。これは過去半世紀に亘り生命の認識に1つの公理(セントラルドグマ)を掲げ、多くの成果を挙げてきた分子生物学の集大成と新たな出発点であろう。
人類は昔から生命の謎解きに努めてきたが、「それまでの知識の中には、決して分子生物学のようなものはなかった(1)」。この科学は概ね還元主義的な機械論の方法をとる。そして不可解であった生命の秘密を個別の現象論ではなく、「ウイルスから人間まで(2)」の実体に適用される体系的な理論の中で解明した。その一般的な意義は現代思想にも大きな影響を与えている。
しかし分子生物学の高次生命体への適用は次第に工学的なものへも進み、ついには人類史に例を見ない<生命の人工操作>、とりわけ<生と死の新たな倫理>を生む結果をもたらした。
講義では分子生物学の成立ちと内容、その方法論による高次生命現象や医科学領域の問題への挑戦、ゲノムと人間性の進化などを考察し、<自らの生命をも操るヒト>がもつ未来の希望と危惧について考える。
(1)J.モノー、(2)M.デルブリュック
参考資料については講義の際に提示する。
出席、レポート
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資料については講義の際に提示する。 |