[Foreign Literature A]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
ドイツ語圏の作家や芸術家のイタリア旅行を通じて、異文化との出会いが果たす役割や体験が芸術家や作品、社会に及ぼした影響を考えます。ヨーロッパにおける旅行の変遷や文学との関係を確認した後に、個々の作品を読解し、それらに含まれる問題点を確認します。取り上げる時代や地域は限定されていますが、これらの読解を通じて現代の我々が直面する異文化交流、グローバル化の時代における我々がとるべき心的態度についても考えるきっかけになるはずです。
イタリアに赴いた代表的な作家や芸術家の作品読解を通じて、異文化交流の役割と意義について考察します。
講義で扱う作品は事前に読んでおくのが望ましいのですが、中には翻訳がほとんど手に入らないものもありますのでそれらについては講義中にテクストとして配布します。授業後に改めて時間をかけて目を通し、自分なりの意見をまとめられるようにしてください。これらの読書と考察に要する時間は一週当たり150分程度を想定しています。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 |
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1 | ガイダンス、授業の進め方、旅行と文学 | 岩﨑 | 旅の役割とは何か、それらが文学にどのように描かれてきたのかを考察することができる |
2 | 巡礼旅行からグランドツアーへ | 岩﨑 | ヨーロッパにおいて中世以来盛んになってきた巡礼旅行の持つ役割、17世紀以降流行したグランド・ツアーとは何かについて理解することができる。 |
3 | ヴィンケルマン | 岩﨑 | ヴィンケルマンのイタリア滞在と著作が後のドイツ思想界に及ぼした影響について理解することができる。 |
4 | ゲーテ(1) | 岩﨑 | ドイツ文学史上、ゲーテのイタリア旅行が有する意義について理解することができる。 |
5 | アルカディアとしてのイタリア | 岩﨑 | アルカディアとは何か、なぜイタリアが理想郷と見なされたのかについて文学作品の読解を通じて理解することができる。 |
6 | ゲーテ(2) | 岩﨑 | ゲーテ自身の体験をもとに描かれた作品『イタリア紀行』の特徴と後世への影響の大きさを理解することができる。 |
7 | ヘルダーのイタリア旅行(1) | 岩﨑 | ヘルダーは日本においてほとんど馴染みがないが、ゲーテやドイツ思想界に及ぼした影響は少なくない。彼のイタリア旅行が与えた影響について理解することができる。 |
8 | ヘルダーのイタリア旅行(2) | 岩﨑 | ヘルダーのイタリア旅行が彼自身の作品にどのように描かれ、ゲーテらに影響を及ぼしたのかを理解することができる。 |
9 | ロマン派のイタリア旅行 | 岩﨑 | ドイツロマン派の特徴の一つである「永遠なるものへの憧れ」とイタリアがどのように結びついているのかを考察することができる。 |
10 | ハイネ | 岩﨑 | 詩人として有名なハイネのイタリア旅行が作品にどのように結実しているのかあ、ゲーテらのイタリア像とどのように異なるのかを確認することができる。 |
11 | トーマス・マン | 岩﨑 | 『ベニスに死す』に特徴的に表れているように、憧れの地であったイタリアがいかにして死と結びつくようになったのかを考察することができる。 |
12 | ニーチェ | 岩﨑 | 哲学者ニーチェは同時に詩を数多く残す詩人でもあった。彼の詩にイタリアでの滞在がどのように描かれているのかを確認することができる。 |
13 | イタリアに対する嫌悪 | 岩﨑 | ドイツにとってイタリアは古来憧れの地であると同時に嫌悪の対象でもあった。どのようにして嫌悪感が生じることになったのか、その理由を宗教的背景から理解することができる。 |
14 | 音楽家のイタリア旅行 | 岩﨑 |
ヨーロッパにとってイタリアはルネサン以降模範となる地であった。音楽家のイタリア旅行が作品にどのように描かれたのかを理解することができる。 |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | ガイダンス、授業の進め方、旅行と文学 |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | 旅の役割とは何か、それらが文学にどのように描かれてきたのかを考察することができる |
No.2
学習項目 | 巡礼旅行からグランドツアーへ |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ヨーロッパにおいて中世以来盛んになってきた巡礼旅行の持つ役割、17世紀以降流行したグランド・ツアーとは何かについて理解することができる。 |
No.3
学習項目 | ヴィンケルマン |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ヴィンケルマンのイタリア滞在と著作が後のドイツ思想界に及ぼした影響について理解することができる。 |
No.4
学習項目 | ゲーテ(1) |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ドイツ文学史上、ゲーテのイタリア旅行が有する意義について理解することができる。 |
No.5
学習項目 | アルカディアとしてのイタリア |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | アルカディアとは何か、なぜイタリアが理想郷と見なされたのかについて文学作品の読解を通じて理解することができる。 |
No.6
学習項目 | ゲーテ(2) |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ゲーテ自身の体験をもとに描かれた作品『イタリア紀行』の特徴と後世への影響の大きさを理解することができる。 |
No.7
学習項目 | ヘルダーのイタリア旅行(1) |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ヘルダーは日本においてほとんど馴染みがないが、ゲーテやドイツ思想界に及ぼした影響は少なくない。彼のイタリア旅行が与えた影響について理解することができる。 |
No.8
学習項目 | ヘルダーのイタリア旅行(2) |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ヘルダーのイタリア旅行が彼自身の作品にどのように描かれ、ゲーテらに影響を及ぼしたのかを理解することができる。 |
No.9
学習項目 | ロマン派のイタリア旅行 |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ドイツロマン派の特徴の一つである「永遠なるものへの憧れ」とイタリアがどのように結びついているのかを考察することができる。 |
No.10
学習項目 | ハイネ |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | 詩人として有名なハイネのイタリア旅行が作品にどのように結実しているのかあ、ゲーテらのイタリア像とどのように異なるのかを確認することができる。 |
No.11
学習項目 | トーマス・マン |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | 『ベニスに死す』に特徴的に表れているように、憧れの地であったイタリアがいかにして死と結びつくようになったのかを考察することができる。 |
No.12
学習項目 | ニーチェ |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | 哲学者ニーチェは同時に詩を数多く残す詩人でもあった。彼の詩にイタリアでの滞在がどのように描かれているのかを確認することができる。 |
No.13
学習項目 | イタリアに対する嫌悪 |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ドイツにとってイタリアは古来憧れの地であると同時に嫌悪の対象でもあった。どのようにして嫌悪感が生じることになったのか、その理由を宗教的背景から理解することができる。 |
No.14
学習項目 | 音楽家のイタリア旅行 |
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担当教員 | 岩﨑 |
学生の到達目標 | ヨーロッパにとってイタリアはルネサン以降模範となる地であった。音楽家のイタリア旅行が作品にどのように描かれたのかを理解することができる。 |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
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担当教員 | |
学生の到達目標 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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指定の物は特になし。 | ||
講義中にテクストとして配布します。 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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必要に応じて講義中に配布します。 |
定期試験60%、講義内の取り組み(授業内に実施する課題提出を含む)を40%として評価します。
成績評価の講評については、合格発表以後にmanaba上に掲載します。