• 文化論B

    [Culture B]

    開講情報
    • 2年次前期

      講義

      1.5単位選択

    担当教員
    • 講師岸野 亮示

    備考  

    概要

    「文化人類学の父」と呼ばれ、宗教の起源に関してアニミズムを提唱したことで知られるエドワード・バーネット・タイラー (Sir Edward Burnett Tylor, 1832-1917) は、文化を「社会の成員としての人間(man)によって獲得された知識、信条、芸術、法、道徳、慣習や、他のいろいろな能力や気質(habits)を含む複雑な総体」と定義づけている。実際、われわれの多くは、何らかの「社会の成員」に他ならず、その一人として様々な「文化」を身につけている。そしてそれは何も衣食住や通過儀礼といった目に見える側面に限った話ではない。直接目には見えないため認識されにくいが、ものの考え方や価値観といった各人の内面も、「文化」の影響を強く受けているのである。本授業では、「文化」が、ものの考え方や価値観といった可視化され難い人間の内面といかに関係しているのか、その関係性を考察する。具体的には、本年度は、特に「物語」に焦点をあて、同じモチーフやプロットを用いながらも、作られた地域や時代が異なる物語作品(小説や映画など)をとりあげ、それらを比較することで異同を明らかにするとともに、作り手の意図や情感を分析し、その背景に潜む「文化的」影響を考察する。なお取り上げる物語作品は、受講生の興味・関心によって適宜変更する。

    授業の一般目標

    ・「文化」とは何かを自分の言葉で説明できるようになる。
    ・地域・時代によって異なる「文化」的背景を認識することによって、自分の置かれている「文化」的環境を相対化して捉えられるようになる。
    ・課題資料を批判的に分析することによって、「物語」を多角的に鑑賞できるようになる。

    準備学習(予習・復習)

    各回ごとに読むべきテキストや試聴すべき試聴教材を指定するとともに、それらの内容に関して回答すべき設問も提示するので、授業までにそれらの解読/試聴・回答を済ませておくこと(回答は授業開始時に各人に発表してもらう)。所要時間は各回の内容や時期によって異なるので一律の時間を決めることはしないが、平均すると150分程度を必要とする。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 イントロダクション 岸野 本授業の基本方針、進め方、取り組み方を理解する。
    2 「文化」とは何か? 岸野 「文化」の定義を自分の言葉で説明できるようになる。
    3 課題1(1) 岸野 課題1の物語作品に関して、その作品が作られた背景(地域・時代など)を自分の言葉で説明できる。
    4 課題1(2) 岸野 課題1の物語作品に関して、そのプロットを自分の言葉で説明できる。
    5 課題1(3) 岸野 課題1の物語作品に関して、物語上の重要ポイントを自分の言葉で説明できる。
    6 課題2(1) 岸野 課題2の物語作品に関して、その作品が作られた背景(地域・時代など)を自分の言葉で説明できる。
    7 課題2(2) 岸野 課題2の物語作品に関して、そのプロットを自分の言葉で説明できる。また課題1の物語作品とのプロット上の差異を自分の言葉で説明できる。
    8 課題2(3) 岸野 課題2の物語作品に関して、物語上の重要ポイントを自分の言葉で説明できる。また課題1の物語作品との物語上の重要ポイントに関する差異を自分の言葉で説明できる。
    9 課題3(1) 岸野 課題3の物語作品に関して、その作品が作られた背景(地域・時代など)を自分の言葉で説明できる。
    10 課題3(2) 岸野 課題3の物語作品に関して、そのプロットを自分の言葉で説明できる。また課題1と2の物語作品とのプロット上の差異を自分の言葉で説明できる。
    11 課題3(3) 岸野 課題3の物語作品に関して、物語上の重要ポイントを自分の言葉で説明できる。また課題1と2の物語作品との物語上の重要ポイントに関する差異を自分の言葉で説明できる。
    12 課題4(1) 岸野 課題4の物語作品に関して、その作品が作られた背景(地域・時代など)を自分の言葉で説明できる。
    13 課題4(2) 岸野 課題4の物語作品に関して、そのプロットを自分の言葉で説明できる。また課題1と2と3の物語作品とのプロット上の差異を自分の言葉で説明できる。
    14 課題4(3) 岸野 課題4の物語作品に関して、物語上の重要ポイントを自分の言葉で説明できる。また課題1と2と3の物語作品との物語上の重要ポイントに関する差異を自分の言葉で説明できる。
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 イントロダクション
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 本授業の基本方針、進め方、取り組み方を理解する。

    No.2

    学習項目 「文化」とは何か?
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 「文化」の定義を自分の言葉で説明できるようになる。

    No.3

    学習項目 課題1(1)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題1の物語作品に関して、その作品が作られた背景(地域・時代など)を自分の言葉で説明できる。

    No.4

    学習項目 課題1(2)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題1の物語作品に関して、そのプロットを自分の言葉で説明できる。

    No.5

    学習項目 課題1(3)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題1の物語作品に関して、物語上の重要ポイントを自分の言葉で説明できる。

    No.6

    学習項目 課題2(1)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題2の物語作品に関して、その作品が作られた背景(地域・時代など)を自分の言葉で説明できる。

    No.7

    学習項目 課題2(2)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題2の物語作品に関して、そのプロットを自分の言葉で説明できる。また課題1の物語作品とのプロット上の差異を自分の言葉で説明できる。

    No.8

    学習項目 課題2(3)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題2の物語作品に関して、物語上の重要ポイントを自分の言葉で説明できる。また課題1の物語作品との物語上の重要ポイントに関する差異を自分の言葉で説明できる。

    No.9

    学習項目 課題3(1)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題3の物語作品に関して、その作品が作られた背景(地域・時代など)を自分の言葉で説明できる。

    No.10

    学習項目 課題3(2)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題3の物語作品に関して、そのプロットを自分の言葉で説明できる。また課題1と2の物語作品とのプロット上の差異を自分の言葉で説明できる。

    No.11

    学習項目 課題3(3)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題3の物語作品に関して、物語上の重要ポイントを自分の言葉で説明できる。また課題1と2の物語作品との物語上の重要ポイントに関する差異を自分の言葉で説明できる。

    No.12

    学習項目 課題4(1)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題4の物語作品に関して、その作品が作られた背景(地域・時代など)を自分の言葉で説明できる。

    No.13

    学習項目 課題4(2)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題4の物語作品に関して、そのプロットを自分の言葉で説明できる。また課題1と2と3の物語作品とのプロット上の差異を自分の言葉で説明できる。

    No.14

    学習項目 課題4(3)
    担当教員 岸野
    学生の到達目標 課題4の物語作品に関して、物語上の重要ポイントを自分の言葉で説明できる。また課題1と2と3の物語作品との物語上の重要ポイントに関する差異を自分の言葉で説明できる。

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    授業中に指示する。

    成績評価方法・基準

     平常点(各回の課題を含む)が70%、レポート課題が30%。定期試験は実施しないが、初回を含めて全ての回の授業に出席することが強く求められる。

    評価のフィードバック

     成績評価の講評については、必要に応じて manaba に掲載する。