• 外国文学B

    [Foreign Literature B]

    開講情報
    • 1年次後期

      講義

      1.5単位選択

    担当教員
    • 准教授今井 千壽

    備考  

    概要

     “A literary work is not a mere play of the imagination, an isolated caprice of an
    excited brain, but a transcript of contemporary manners and customs and the sign of a particular state of intellect.”というフランスの批評家・哲学者イポリット・テーヌの指摘にもあるように、文学作品とは、その作品を生み出した時代の生活、習慣、思考、価値観などを知るための格好なテキストでもある。本授業では、主に19世紀~20世紀前半におけるイギリスの有名な(おそらく皆さんにも馴染み深い)小説を取り上げ、作品分析を行うと共に、我々が抱いている一般的イメージとは異なるイギリスのユニークな側面を色々紹介する。
     なお、本授業は対面授業とオンデマンド型授業で構成する。学生の皆さんには隔週で対面授業を7回、オンデマンド型授業を7回受講してもらう。

    授業の一般目標

    ・物語を読んでその内容や特徴を把握し、自分なりの作品解釈ができる。
    ・物語の背景にあるイギリスの社会や文化の諸相について説明できる。

    準備学習(予習・復習)

     講義で扱う作品については事前に(翻訳で構わないので)一読し、ストーリーを把握しておくこと。また、授業中に参考文献が紹介された場合は、それも読んでおくこと。これらの読書に要する時間は概ね一週当り150~200分程度を想定している。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 『ナルニア物語』第1巻
    The Lion, the Witch and the Wardrobe
    今井 イギリス独自の自然風土や食文化について説明できる。
    2 『ナルニア物語』第1巻
    The Lion, the Witch and the Wardrobe
    今井 「魔女的世界」と「アスラン的世界」の差異を理解し、主人公たちが前者から後者へ移行する過程の意味について考察できる。
    3 『シャーロック・ホームズ』シリーズ
    Sherlock Holmes
    今井 作者のコナン・ドイルおよびシャーロック・ホームズについての基礎知識を得る。
    19世紀イギリスにおける犯罪(殺人)ブームの実態を理解できる。
    4 『シャーロック・ホームズ』シリーズ
    Sherlock Holmes
    今井 ホームズによる謎解き作業の特徴について考察できる。
    5 『シャーロック・ホームズ』シリーズ
    Sherlock Holmes
    今井 作品から読み取れる一種のxenophobia的側面について理解できる。19世紀イギリスの様々な習慣について知ることができる。
    6 『メアリー・ポピンズ』
    Mary Poppins
    今井 イギリスの複雑な階級制度の一端を理解できる。19世紀~20世紀初頭における女性(観)の変化について説明できる。
    7 『メアリー・ポピンズ』
    Mary Poppins
    今井 ファンタジー作品において主人公が女性かつnanny(乳母/ベビーシッターのような存在)であることの重要性を理解できる。
    8 『ジキルとハイド』
    The Strange Case of Dr.Jekyll and Mr.Hyde
    今井 19世紀の医師像や治療法の変遷について説明できる。
    9 『ジキルとハイド』
    The Strange Case of Dr.Jekyll and Mr.Hyde
    今井 大英帝国の繁栄の裏に存在した影の部分について理解できる。
    10 『ガリヴァー旅行記』
    Gulliver's Travels
    今井 全篇に通底する作者Swiftの特殊な人間観について理解できる。
    11 『ガリヴァー旅行記』
    Gulliver's Travels
    今井 架空の冒険譚の中で、実在の国である日本が登場する意味について考察することができる。
    12 『ガリヴァー旅行記』
    Gulliver's Travels
    今井 19世紀のイギリスにおける日本ブームについて説明できる。
    13 『クリスマス・キャロル』
    A Christmas Carol
    今井 クリスマスの起源・歴史や意味について説明できる。
    14 『クリスマス・キャロル』
    A Christmas Carol
    今井 4人のghostたちの役割と主人公Scroogeの死から再生に至るプロセスについて考察できる。
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 『ナルニア物語』第1巻
    The Lion, the Witch and the Wardrobe
    担当教員 今井
    学生の到達目標 イギリス独自の自然風土や食文化について説明できる。

    No.2

    学習項目 『ナルニア物語』第1巻
    The Lion, the Witch and the Wardrobe
    担当教員 今井
    学生の到達目標 「魔女的世界」と「アスラン的世界」の差異を理解し、主人公たちが前者から後者へ移行する過程の意味について考察できる。

    No.3

    学習項目 『シャーロック・ホームズ』シリーズ
    Sherlock Holmes
    担当教員 今井
    学生の到達目標 作者のコナン・ドイルおよびシャーロック・ホームズについての基礎知識を得る。
    19世紀イギリスにおける犯罪(殺人)ブームの実態を理解できる。

    No.4

    学習項目 『シャーロック・ホームズ』シリーズ
    Sherlock Holmes
    担当教員 今井
    学生の到達目標 ホームズによる謎解き作業の特徴について考察できる。

    No.5

    学習項目 『シャーロック・ホームズ』シリーズ
    Sherlock Holmes
    担当教員 今井
    学生の到達目標 作品から読み取れる一種のxenophobia的側面について理解できる。19世紀イギリスの様々な習慣について知ることができる。

    No.6

    学習項目 『メアリー・ポピンズ』
    Mary Poppins
    担当教員 今井
    学生の到達目標 イギリスの複雑な階級制度の一端を理解できる。19世紀~20世紀初頭における女性(観)の変化について説明できる。

    No.7

    学習項目 『メアリー・ポピンズ』
    Mary Poppins
    担当教員 今井
    学生の到達目標 ファンタジー作品において主人公が女性かつnanny(乳母/ベビーシッターのような存在)であることの重要性を理解できる。

    No.8

    学習項目 『ジキルとハイド』
    The Strange Case of Dr.Jekyll and Mr.Hyde
    担当教員 今井
    学生の到達目標 19世紀の医師像や治療法の変遷について説明できる。

    No.9

    学習項目 『ジキルとハイド』
    The Strange Case of Dr.Jekyll and Mr.Hyde
    担当教員 今井
    学生の到達目標 大英帝国の繁栄の裏に存在した影の部分について理解できる。

    No.10

    学習項目 『ガリヴァー旅行記』
    Gulliver's Travels
    担当教員 今井
    学生の到達目標 全篇に通底する作者Swiftの特殊な人間観について理解できる。

    No.11

    学習項目 『ガリヴァー旅行記』
    Gulliver's Travels
    担当教員 今井
    学生の到達目標 架空の冒険譚の中で、実在の国である日本が登場する意味について考察することができる。

    No.12

    学習項目 『ガリヴァー旅行記』
    Gulliver's Travels
    担当教員 今井
    学生の到達目標 19世紀のイギリスにおける日本ブームについて説明できる。

    No.13

    学習項目 『クリスマス・キャロル』
    A Christmas Carol
    担当教員 今井
    学生の到達目標 クリスマスの起源・歴史や意味について説明できる。

    No.14

    学習項目 『クリスマス・キャロル』
    A Christmas Carol
    担当教員 今井
    学生の到達目標 4人のghostたちの役割と主人公Scroogeの死から再生に至るプロセスについて考察できる。

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    適宜資料を配布する。

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    講義中に指示する。

    成績評価方法・基準

     定期試験(100%) 

    評価のフィードバック

     講評は、合格発表以降manabaにて公開する。