• 法学A

    [Law A]

    開講情報
    • 1年次後期

      講義

      1.5単位選択

    担当教員
    • 教授野崎 亜紀子

    備考  

    概要

    法的にものを考える能力(法的思考力)は、社会の一員として身につけておかねばならない素養です。特に、専門家や専門職集団には、自分たちの行動について自分たち自身で評価し、あるべき姿勢とは何かを問い、あるべき指針を自分たちで考え、行動する能力が求められます。法学を学ぶということは、細かな法律の知識を知ることではありません。法学Aでは、法的思考とはどのような思考法を取るのか、そしてそれはなぜなのかを,具体的実践的課題とともに考えます。
    この授業は全て対面授業で実施します。

    授業の一般目標

    「法とは何か」「なぜ法は社会に存在し、私たちはそれに従わなければならないのか」について、近代・現代法を支える基盤となるものの考え方(リベラリズム)について法律上の概念(用語)と共に理解し、この考え方や法律上の概念(用語)を適切に用いて、個別具体的に社会に生じる法的問題(時事ニュース等を含む)の解決に向けて論理的に考え、説明し、議論できるようになることを目標とします。

    準備学習(予習・復習)

    本講義で求める予習・復習は、次のことを意味します。①日常の社会問題に関する基本的知識を前提とするため、新聞等を使ってニュースに自らアクセスし幅広く社会に起きることがらを知ること。② ①の情報に触れるために情報を得るためのカスタマイズ等をして具体的に問題を認識・理解すること。③講義で取り組んだ問題のその後の展開を知り、さらに関心を持って背景を探求すること。
    上記①②③に取り組むことで、1週あたり150分程度を要します。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 「法学A」を学ぶために 野崎 本講義の概要を確認し、講義の基本方針、進め方、取り組み方を理解し、説明できる。
    2 法的主体:人と物と(1) 野崎 近代法が想定する主体と客体について理解し、説明できる。
    3 法的主体:人と物と(2) 野崎 近代法が想定する主体と客体について理解し、さらに現代的課題について理解し、説明できる。
    4 法的問題とは何か(1) 野崎 法的問題とは何かを捉えるにあたり、問いを捉える視角が複数あり得ることを理解し、それを説明できる。
    5 法的問題とは何か(2) 野崎 法的問題とは何かを捉えるにあたり、問いを捉える視角が複数あり得ることの理解の上で、具体的問題を検討し、法的主張をすることができる。
    6 立法 野崎 立法はどのようにしてなされるのか、その制度的仕組みを理解し、説明できる。
    7 国家の役割 野崎 様々に異なる人々で構成される社会の中で、法的思考に基づいた人々が共存するために必要なものの考え方について理解し、説明できる。
    8 前半のまとめ 野崎 前半のまとめ理解と確認ができる。
    9 民事法の役割 野崎 民事法の役割について理解し、説明できる。
    10 刑事法の役割 野崎 刑事法の役割について理解し、説明できる。
    11 公法の役割 野崎 憲法とは何か。法と国家の関係について理解し、説明できる。
    12 法的思考(1):正義 野崎 近代法を支える思想的基盤であるリベラリズムについて理解し、説明できる。
    13 法的思考(2)自由と平等 野崎 近代法を支える自由と平等について、法的問題として具体的に検討し、法的主張を構成することができる。
    14 法に従う義務 野崎 なぜ私たちは法に従う「べき」であるのかという問いの意味と、その応答の可能性を理解し、説明できる。
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 「法学A」を学ぶために
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 本講義の概要を確認し、講義の基本方針、進め方、取り組み方を理解し、説明できる。

    No.2

    学習項目 法的主体:人と物と(1)
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 近代法が想定する主体と客体について理解し、説明できる。

    No.3

    学習項目 法的主体:人と物と(2)
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 近代法が想定する主体と客体について理解し、さらに現代的課題について理解し、説明できる。

    No.4

    学習項目 法的問題とは何か(1)
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 法的問題とは何かを捉えるにあたり、問いを捉える視角が複数あり得ることを理解し、それを説明できる。

    No.5

    学習項目 法的問題とは何か(2)
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 法的問題とは何かを捉えるにあたり、問いを捉える視角が複数あり得ることの理解の上で、具体的問題を検討し、法的主張をすることができる。

    No.6

    学習項目 立法
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 立法はどのようにしてなされるのか、その制度的仕組みを理解し、説明できる。

    No.7

    学習項目 国家の役割
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 様々に異なる人々で構成される社会の中で、法的思考に基づいた人々が共存するために必要なものの考え方について理解し、説明できる。

    No.8

    学習項目 前半のまとめ
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 前半のまとめ理解と確認ができる。

    No.9

    学習項目 民事法の役割
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 民事法の役割について理解し、説明できる。

    No.10

    学習項目 刑事法の役割
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 刑事法の役割について理解し、説明できる。

    No.11

    学習項目 公法の役割
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 憲法とは何か。法と国家の関係について理解し、説明できる。

    No.12

    学習項目 法的思考(1):正義
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 近代法を支える思想的基盤であるリベラリズムについて理解し、説明できる。

    No.13

    学習項目 法的思考(2)自由と平等
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 近代法を支える自由と平等について、法的問題として具体的に検討し、法的主張を構成することができる。

    No.14

    学習項目 法に従う義務
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 なぜ私たちは法に従う「べき」であるのかという問いの意味と、その応答の可能性を理解し、説明できる。

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    必要に応じて、提示・配布します。

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    はじめて学ぶ法哲学・法思想-古典で読み解く21のトピック 竹下・市原他 編 ミネルヴァ書房、2010

    成績評価方法・基準

    講義中に取り組む課題への取り組み(40%)、提出課題状況(20%)、定期試験(相当の課題とする場合もある)(40%)により総合的に判定します。評価は絶対評価とし、(1)講義内容および(2)十分な事前事後学習を踏まえた課題・試験解答となっているか、この2点を基準とします。

    評価のフィードバック

    講義中に取り組んだ課題については、講義内で講評を行います。また定期試験についての講評は、manabaに掲載します。

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

    講義前後以外の場合、事前にメールでご連絡ください。