[Culture B]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
「文化人類学の父」と呼ばれ、宗教の起源に関してアニミズムを提唱したことで知られるエドワード・バーネット・タイラー (Sir Edward Burnett Tylor, 1832-1917) は、文化を「社会の成員としての人間(man)によって獲得された知識、信条、芸術、法、道徳、慣習や、他のいろいろな能力や気質(habits)を含む複雑な総体」と定義づけている。実際、われわれの多くは、何らかの「社会の成員」に他ならず、その一人として様々な「文化」を身につけている。そしてそれは何も衣食住や通過儀礼といった目に見える側面に限った話ではない。直接目には見えないため認識されにくいが、ものの考え方や価値観といった各人の内面も、組織体系や社会構造といったシステムの在り方も、「文化」の影響を強く受けているのである。本年度は、特に組織体系や社会構造といったシステムの在り方と「文化」の関係、さらには「公共性」という観点から見た日本の文化的特徴について考察する。そして、そのための議論の題材として、1980年代以降に世界的な大きな潮流となっており、日本では特に2000年に入ってから顕著であると言える「Privatization」についてとりあげる。
なお、授業の形態に関しては、基本的に全て「対面」でおこなう。
・「文化」とは何かを自分の言葉で説明できるようになる。
・地域・時代によって異なる「文化」的背景を認識することによって、自分の置かれている「文化」的環境を相対化して捉えられるようになる。
・日本の組織体系や社会構造の特徴を「文化」という観点から分析することができる。
・「公共性」という論点から自身の置かれた社会状況を考察することができる。
・課題資料を批判的に分析することによって、ものごとを多角的に見ることができるようになる。
・「Privatization」とは何かを自分の言葉で説明できるようになる。
各回ごとに読むべきテキストや試聴すべき試聴教材を指定するとともに、それらの内容に関して回答すべき設問を提示するので、設定された締め切りまでにそれらの解読や試聴ないし設問への回答を manaba 上で済ませておかなければならない。成績は主としてこの課題を総合的に勘案しての評価となる(詳細は後述)。所要時間は各回の内容や時期によって異なるので一律の時間を決めることはしないが、平均すると200分程度を必要とする。
なお学期末試験は行わず、課題の総計において評価がなされるので、高得点を望む者には、特に念入りな課題回答が求められる。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 |
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1 | イントロダクション:「文化」とは何か? | 岸野 | 本授業の基本方針、進め方、取り組み方を理解するとともに、「文化」の定義を自分の言葉で説明できるようになる。 |
2 | 「Privatization」とは何か? | 岸野 | 「Privatization」の定義を自分の言葉で説明できるようになる。 |
3 | 課題1(1):図書館について | 岸野 | 「文化」の継承に密接にかかわる図書館に関して、その意義や問題点について考察することができる。 |
4 | 課題1(2):図書館について | 岸野 | 「文化」の継承に密接にかかわる図書館に関して、その意義や問題点について考察することができる。 |
5 | 課題2(1):美術館(博物館)について | 岸野 | 「文化」の継承に密接にかかわる美術館・博物館に関して、その意義や問題点について考察することができる。 |
6 | 課題2(2):美術館(博物館)について | 岸野 | 「文化」の継承に密接にかかわる美術館・博物館に関して、その意義や問題点について考察することができる。 |
7 | 課題3(1):医療について | 岸野 | 日本の医療体制の在り方の文化的特徴を考察することができる。 |
8 | 課題3(2):医療について | 岸野 | 日本の医療体制の在り方の文化的特徴を考察することができる。 |
9 | 課題4(1):教育について | 岸野 | 教育機関の在り方を通じて、「公共性」について考察することができる。 |
10 | 課題4(2):教育について | 岸野 | 教育機関の在り方を通じて「公共性」について考察することができる。 |
11 | 課題5(1):文化政策について | 岸野 | 各国の文化政策の在り方について考察することができる。 |
12 | 課題5(2):文化政策について | 岸野 | 各国の文化政策の在り方について考察することができる。 |
13 | 課題6(1):Privatization の背景について | 岸野 | 世界的な潮流である Privatization の流れについて考察することができる。 |
14 | 課題6(2):Privatization の背景について | 岸野 | 世界的な潮流である Privatization の流れについて考察することができる。 |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | イントロダクション:「文化」とは何か? |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 本授業の基本方針、進め方、取り組み方を理解するとともに、「文化」の定義を自分の言葉で説明できるようになる。 |
No.2
学習項目 | 「Privatization」とは何か? |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 「Privatization」の定義を自分の言葉で説明できるようになる。 |
No.3
学習項目 | 課題1(1):図書館について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 「文化」の継承に密接にかかわる図書館に関して、その意義や問題点について考察することができる。 |
No.4
学習項目 | 課題1(2):図書館について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 「文化」の継承に密接にかかわる図書館に関して、その意義や問題点について考察することができる。 |
No.5
学習項目 | 課題2(1):美術館(博物館)について |
---|---|
担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 「文化」の継承に密接にかかわる美術館・博物館に関して、その意義や問題点について考察することができる。 |
No.6
学習項目 | 課題2(2):美術館(博物館)について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 「文化」の継承に密接にかかわる美術館・博物館に関して、その意義や問題点について考察することができる。 |
No.7
学習項目 | 課題3(1):医療について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 日本の医療体制の在り方の文化的特徴を考察することができる。 |
No.8
学習項目 | 課題3(2):医療について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 日本の医療体制の在り方の文化的特徴を考察することができる。 |
No.9
学習項目 | 課題4(1):教育について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 教育機関の在り方を通じて、「公共性」について考察することができる。 |
No.10
学習項目 | 課題4(2):教育について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 教育機関の在り方を通じて「公共性」について考察することができる。 |
No.11
学習項目 | 課題5(1):文化政策について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 各国の文化政策の在り方について考察することができる。 |
No.12
学習項目 | 課題5(2):文化政策について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 各国の文化政策の在り方について考察することができる。 |
No.13
学習項目 | 課題6(1):Privatization の背景について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 世界的な潮流である Privatization の流れについて考察することができる。 |
No.14
学習項目 | 課題6(2):Privatization の背景について |
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担当教員 | 岸野 |
学生の到達目標 | 世界的な潮流である Privatization の流れについて考察することができる。 |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
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担当教員 | |
学生の到達目標 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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特に定めない。 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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授業中に指示する。 |
授業への取り組み(参加・課題)によって評価する。なお課題評価の大まかな基準は
1)課題を提出しているかどうか、
2)設問に全て回答しているかどうか、
3)何かのコピペではないか(採点対象外)、
4)誤字脱字等の入力ミスや不適切な表現がないか、
5)既に授業の中で解説したこと・学習したことを踏まえられているかどうかという5点である。
成績評価の講評については、必要に応じて manaba に掲載する。