• ドイツ語と文化A

    [German Language and Culture A]

    開講情報
    • 1年次前期

      講義グループワーク

      1.5単位選択

    担当教員
    • 講師岩﨑 大輔

      非常勤講師菅野 瑞治也

      非常勤講師田中 直

    備考  

    概要

     ドイツ語はドイツだけでなく、オーストリア、スイス、リヒテンシュタインの公用語でもあります。使用範囲は決して広くありませんが、母語話者は約1億人と西ヨーロッパでは最も使用者の多い言語です。本学では約140年前の創立以来一貫してドイツ語が講じられてきました。本学で学ぶ薬学がなぜドイツで発展してきたのかを知るには、ドイツの歴史やドイツ人の国民性を知っておく必要があります。そのためにはドイツ語を学ぶことが一番の近道となるでしょう。EUにおいて指導的な役割を担うなど政治や経済の分野においてのみならず、文学や音楽、芸術の分野においてもドイツが与えてきた影響は大きく、現在でもドイツ語の重要性は決して低くありません。我が国においても第二次大戦後の目覚ましい復興や歴史認識、モノづくりの精神や勤勉な国民性など、ドイツと日本との類似性がたびたび論じられます。ドイツが日本の近代化に果たした役割は大きく、我々の身の回りにもその痕跡は数多く見られます。その意味でドイツ語の学習は、ドイツ語圏の理解だけでなく我々自身をより深く理解することにもつながることでしょう。
     週1回の授業で4技能のすべてを等しく向上させることは非常に難しいのですが、文法を学習した後であれば会話能力の習得には大きな困難はないと言われています。将来的に4技能を習得するための下準備となるドイツ語の基礎文法をまず一年かけて学習しましょう。
     この授業は全て対面授業で構成します(可能であればペアワークやグループワークも実施します)。

    授業の一般目標

     2週で1課を終える程度の進度で進めます(課によって異なる場合あり)。ドイツ語の挨拶、アルファベットと100までの数字を言えるようになること、ドイツ語の単語や文章が正確に読めること(そのための文法を習得すること)、辞書の基本的な使い方を身につけることを前期の目標とします。それと同時にドイツ語を話す国々に関する様々な情報を紹介することで、ドイツ語を話す人々や国々に対する理解を深められるようにします。本授業での学習を通じてドイツ語技能検定試験5級合格相当までドイツ語能力を高めることを目指します。

    準備学習(予習・復習)

     あらかじめ教科書に目を通しておき、よくわからなかった個所を授業内で確認するようにしてください。練習問題は宿題として課しますので、必ず解答しておいてください。必要に応じて小テストを行う場合があります。宿題と予習に1時間程度必要です。独和辞典や参考書の詳しい紹介は最初の授業で行います。なお独和辞典は必ず購入するようにしてください(何を選べばよいかは教員と相談してください)。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 ガイダンス、辞書の紹介、アルファベット、ドイツについて 岩﨑
    菅野
    田中
    独和辞典の紹介。ドイツ語のアルファベットを覚え、ドイツ語が使われている地域について概観することができる。
    2 綴りと発音、挨拶、数字 岩﨑
    菅野
    田中
    母音、子音の発音、綴りと発音の関係を習得することができる。簡単な挨拶を言うことができる。
    3 動詞と人称代名詞(1) 岩﨑
    菅野
    田中
    主語になる代名詞を覚え、ドイツ語の動詞の人称変化について理解することができる。
    4 練習問題(1) 岩﨑
    菅野
    田中
    簡単な例文の読解や練習問題の解答を通じて、動詞の人称変化を習得することができる。
    5 名詞の性、定冠詞・不定冠詞 岩﨑
    菅野
    田中
    辞書を用いて名詞の性を確認する方法を習得し、定冠詞や不定冠詞の用法と変化を習得することができる。
    6 練習問題(2) 岩﨑
    菅野
    田中
    文中で名詞の性の違いを区別する方法を学ぶことができる。定冠詞と不定冠詞の違いを習得することができる。
    7 名詞の複数形、定冠詞類・不定冠詞類練習問題(3) 岩﨑
    菅野
    田中
    辞書を用いて名詞の複数形を確認する方法を習得し、定冠詞類・不定冠詞類の意味と格変化を習得することができる。
    8 中間試験 岩﨑
    菅野
    田中
    前期前半の授業内容に関しての中間試験を行い、現時点でのドイツ語習得状況を確認することができる。
    9 疑問詞、並列接続詞、否定語、練習問題(4) 岩﨑
    菅野
    田中
    疑問詞や接続詞の意味と用法、基本的なドイツ語の語順について理解することができる。簡単な例文の読解によって、否定の表現方法を理解し、実際に使い分けることができる。
    10 命令形、人称代名詞(2) 岩﨑
    菅野
    田中
    命令の表現方法を理解することができる。人称変化の格変化を習得し、簡単な例文の意味を理解することができる。
    11 練習問題(5) 岩﨑
    菅野
    田中
    簡単な例文の読解によって、命令形の表現方法を理解し、実際に使い分けることができる。格の代表的な用法を理解することができる。
    12 前置詞 岩﨑
    菅野
    田中
    ドイツ語の前置詞の意味と格支配について理解し、実際に使用することできる。
    13 練習問題(6) 岩﨑
    菅野
    田中
    簡単な例文の読解によって、前置詞の用法を理解し、前置詞の意味や文中での役割などを判断することができる。
    14 前期のまとめ 岩﨑
    菅野
    田中
    前期後半の授業内容に関しての振り返りを行い、現時点でのドイツ語習得状況を確認することができる。
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 ガイダンス、辞書の紹介、アルファベット、ドイツについて
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 独和辞典の紹介。ドイツ語のアルファベットを覚え、ドイツ語が使われている地域について概観することができる。

    No.2

    学習項目 綴りと発音、挨拶、数字
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 母音、子音の発音、綴りと発音の関係を習得することができる。簡単な挨拶を言うことができる。

    No.3

    学習項目 動詞と人称代名詞(1)
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 主語になる代名詞を覚え、ドイツ語の動詞の人称変化について理解することができる。

    No.4

    学習項目 練習問題(1)
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 簡単な例文の読解や練習問題の解答を通じて、動詞の人称変化を習得することができる。

    No.5

    学習項目 名詞の性、定冠詞・不定冠詞
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 辞書を用いて名詞の性を確認する方法を習得し、定冠詞や不定冠詞の用法と変化を習得することができる。

    No.6

    学習項目 練習問題(2)
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 文中で名詞の性の違いを区別する方法を学ぶことができる。定冠詞と不定冠詞の違いを習得することができる。

    No.7

    学習項目 名詞の複数形、定冠詞類・不定冠詞類練習問題(3)
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 辞書を用いて名詞の複数形を確認する方法を習得し、定冠詞類・不定冠詞類の意味と格変化を習得することができる。

    No.8

    学習項目 中間試験
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 前期前半の授業内容に関しての中間試験を行い、現時点でのドイツ語習得状況を確認することができる。

    No.9

    学習項目 疑問詞、並列接続詞、否定語、練習問題(4)
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 疑問詞や接続詞の意味と用法、基本的なドイツ語の語順について理解することができる。簡単な例文の読解によって、否定の表現方法を理解し、実際に使い分けることができる。

    No.10

    学習項目 命令形、人称代名詞(2)
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 命令の表現方法を理解することができる。人称変化の格変化を習得し、簡単な例文の意味を理解することができる。

    No.11

    学習項目 練習問題(5)
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 簡単な例文の読解によって、命令形の表現方法を理解し、実際に使い分けることができる。格の代表的な用法を理解することができる。

    No.12

    学習項目 前置詞
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 ドイツ語の前置詞の意味と格支配について理解し、実際に使用することできる。

    No.13

    学習項目 練習問題(6)
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 簡単な例文の読解によって、前置詞の用法を理解し、前置詞の意味や文中での役割などを判断することができる。

    No.14

    学習項目 前期のまとめ
    担当教員 岩﨑
    菅野
    田中
    学生の到達目標 前期後半の授業内容に関しての振り返りを行い、現時点でのドイツ語習得状況を確認することができる。

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    ドイツ文法ベーシック3 三訂版 神竹道士 朝日出版

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    必携ドイツ文法総まとめ 改訂版 中島悠爾、平尾浩三、朝倉巧 白水社
    アクセス独和辞典 三修社
    クラウン独和辞典 三省堂
    アポロン独和辞典 同学社
    辞書や参考書については授業時に説明します。

    成績評価方法・基準

    中間試験40%、期末試験40%、講義内の取り組み(授業内小テスト、課題提出を含む)を20%として評価します。

    評価のフィードバック

     成績評価の講評については、合格発表以後にmanaba上に掲載します。

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

    岩﨑クラスは岩﨑研究室(育心館4階)へお越しいただくか、メールでの連絡、または授業時に声をかけるようにして下さい。菅野先生、田中先生への質問は、それぞれの先生がお知らせする方法に従うようにしてください。