[Those who founded modern Kyoto]
開講情報 |
|
---|---|
担当教員 |
|
備考 |
幕末から明治末頃までの60年ほどの間は、近代の京都が形づくられた時期である。本講義では、この時期に重要な役割を果たした14人の人物とその関係者をとおして京都の近代化がどのように進められていったのか、その特徴はどのようなところにあるのかを学んでほしい。それらの人々のなかには京都で生まれ育った人たちもいれば、他所の出身者たちもいる。近代の京都が、様々な出自をもった個性的な人たちによって形づくられたということも知ってほしい。
なお、受講の前提として、当該時期の歴史に関する基礎的な知識を持っていることが望ましい。また中間レポートは、講義で取りあげられた人物に関係する場所や施設など(講義のなかで指定する)を各自で訪ねていただいたうえで、それによって得られた知見をレポートしていただくことを予定している。
講義は対面で実施する。
第01回 イントロダクション:予備的知識・該当時期の概説
第02回 熊谷直孝:幕末維新期の鳩居堂七代当主
第03回 山本覚馬:京都の人材育成に努めた会津藩士
第04回 槇村正直:長州藩士から京都府知事へ
第05回 明石博高:様々な開化政策に努めた京医師
第06回 ルドルフ・レーマン:御雇ドイツ人教師と教え子たち
第07回 初代・二代島津源蔵:島津製作所の創業者父子
第08回 浜岡光哲:新聞事業に携わった実業家
第09回 北垣国道:幕末の志士から京都府知事へ
第10回 田辺朔郎:琵琶湖疏水を実現させた幕臣の子
第11回 雨森菊太郎:伝統産業振興・古社寺保存に努めた実業家
第12回 田中源太郎:銀行業・鉄道事業に携わった実業家
第13回 西村捨三:平安遷都千百年記念を演出した彦根藩士
第14回 西郷菊次郎:三大事業を実現させた西郷隆盛の子
第15回 まとめ
書名 | 著者名 | 出版社名 |
---|---|---|
使用しない |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
---|---|---|
『近代京都を生きた人々 明治人物誌』 | 京都新聞社編・杉田博明著 | 京都書院、1987年 |
『京都市政史』第1巻「市制の形成」 | 京都市政史編さん委員会編 | 京都市、2009年 |
*個別の人物についての参考文献は、講義のなかで紹介する。 | ||
筆記試験(80%)・中間レポート(20%)
成績発表後まもなく掲示にて公開する。