[Tumor Cell Biology]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
正常細胞ががん細胞に変わる発がんの機構を理解するためには、その基盤とする細胞の機能の仕組みと分子経路を学ぶ必要がある。がんの分子生物学の基本を身につけ、分子経路の知識を臨床上重要な治療法と関連づけて理解することを目的とする。
この講義は対面講義7回、中継講義7回で実施する。
がんという病気を理解し、効果的な治療に結びつける基礎知識を身につける。また、従来の化学療法とその問題点について理解し、分子標的薬の開発や細胞免疫療法等の新しい抗がん剤の必要性について理解を深める。
[関連する卒業認定・学位授与方針]DP1・DP2
受講後は講義プリント、教科書や参考書を読み返し知識を深めること。予習復習をあわせて1週あたり150分程度の学修が必要である。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 | SBOコード |
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1 | 序論 | 中田 | がん細胞の生物学的特性を説明できる。 | E2-(7)-⑩-1 |
2 | 遺伝子発現の調節 | 中田 | 発がんに関連する遺伝子発現の調節異常について説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
3 | 増殖因子シグナルとがん遺伝子 | 中田 | がん細胞の増殖に関与する増殖因子とそのシグナル伝達について説明できる。 | E2-(7)-⑩-1 E2-(7)-⑧-1 |
4 | がん抑制遺伝子 | 中田 | 代表的ながん抑制遺伝子のがん抑制機構を説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
5 | 細胞周期とがん | 飯居 | がんの異常な細胞増殖に関与する細胞周期の分子メカニズムについて理解し、細胞周期を標的とした治療戦略を説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
6 | アポトーシス | 飯居 | アポトーシスの分子メカニズムを理解し、アポトーシスを標的とするがん治療薬について説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
7 | 幹細胞と分化 | 中田 | 幹細胞の特性を理解し、がん幹細胞を標的とした抗がん剤の有用性について説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
8 | がん転移のステップ | 飯居 | がんの転移における微小環境の形成の分子メカニズムについて説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
9 | 感染と炎症 | 中田 | 発がんに関与する代表的な病原体について学び、その作用機序について説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
10 | DNA構造と安定性 | 飯居 | 遺伝子の構造を理解し、DNA修復機構と発がんの過程で生じる変異を理解する。従来の化学療法の治療戦略について説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
11 | がん原因因子 | 中田 | 発がんのリスクの増減にかかわる栄養素、ホルモンに関して説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 |
12 | 新薬開発 | 中田 | 効果的で毒性の少ない抗がん剤の開発についてこれまでの成功例を挙げて説明できる。 | E2-(7)-⑧-1 E2-(7)-⑩-1 |
13 | 腫瘍免疫 | 中田 | 腫瘍免疫の基本原理を学び、がんの免疫療法の作用機序を説明できる。 | C8-(2)-①-6 C8-(2)-①-3 C8-(2)-①-4 E2-(7)-⑧-1 |
14 | 総括・症例から考える | 中田 | 様々ながんの症例の診断法を腫瘍細胞生物学的な特性に応じて説明できる。 | E2-(7)-⑩-1 C8-(2)-②-3 |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | 序論 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | がん細胞の生物学的特性を説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑩-1 |
No.2
学習項目 | 遺伝子発現の調節 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | 発がんに関連する遺伝子発現の調節異常について説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.3
学習項目 | 増殖因子シグナルとがん遺伝子 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | がん細胞の増殖に関与する増殖因子とそのシグナル伝達について説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑩-1 E2-(7)-⑧-1 |
No.4
学習項目 | がん抑制遺伝子 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | 代表的ながん抑制遺伝子のがん抑制機構を説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.5
学習項目 | 細胞周期とがん |
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担当教員 | 飯居 |
学生の到達目標 | がんの異常な細胞増殖に関与する細胞周期の分子メカニズムについて理解し、細胞周期を標的とした治療戦略を説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.6
学習項目 | アポトーシス |
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担当教員 | 飯居 |
学生の到達目標 | アポトーシスの分子メカニズムを理解し、アポトーシスを標的とするがん治療薬について説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.7
学習項目 | 幹細胞と分化 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | 幹細胞の特性を理解し、がん幹細胞を標的とした抗がん剤の有用性について説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.8
学習項目 | がん転移のステップ |
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担当教員 | 飯居 |
学生の到達目標 | がんの転移における微小環境の形成の分子メカニズムについて説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.9
学習項目 | 感染と炎症 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | 発がんに関与する代表的な病原体について学び、その作用機序について説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.10
学習項目 | DNA構造と安定性 |
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担当教員 | 飯居 |
学生の到達目標 | 遺伝子の構造を理解し、DNA修復機構と発がんの過程で生じる変異を理解する。従来の化学療法の治療戦略について説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.11
学習項目 | がん原因因子 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | 発がんのリスクの増減にかかわる栄養素、ホルモンに関して説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 |
No.12
学習項目 | 新薬開発 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | 効果的で毒性の少ない抗がん剤の開発についてこれまでの成功例を挙げて説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑧-1 E2-(7)-⑩-1 |
No.13
学習項目 | 腫瘍免疫 |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | 腫瘍免疫の基本原理を学び、がんの免疫療法の作用機序を説明できる。 |
SBOコード | C8-(2)-①-6 C8-(2)-①-3 C8-(2)-①-4 E2-(7)-⑧-1 |
No.14
学習項目 | 総括・症例から考える |
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担当教員 | 中田 |
学生の到達目標 | 様々ながんの症例の診断法を腫瘍細胞生物学的な特性に応じて説明できる。 |
SBOコード | E2-(7)-⑩-1 C8-(2)-②-3 |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
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担当教員 | |
学生の到達目標 | |
SBOコード |
中田 晋
業種:研究所
学習項目No. | その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。 |
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1,2,3,4,7,9,11,12,13,14 | 多数の分子標的治療薬やゲノム医療が臨床応用される現代の臨床腫瘍学を深く理解するために必要な基礎科学的内容について分子生物学的解析及び病理学的研究の実務経験を生かした教育を行う。 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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ペコリーノ がんの分子生物学 第3版 | Lauren Pecorino、 日合 弘 (翻訳)木南 凌 (翻訳) | メディカル・サイエンス・インターナショナル |
定期試験(100%)の成績により評価する
講評は合格発表時にmanaba科目コースに掲示する。