• 比較文化論

    [Comparative Culture]

    開講情報
    • 1年次前期

      1.5単位選択

    担当教員
    • 非常勤講師Dick Stegewerns

    備考  

    概要

    この200年間に日本人は世界をどういう風に認識・整理し、そしてその中に自国をどう位置付けてきたか。それと同時に世界は日本をどういう風に見てきたのか。近現代日本の自画像と対外観、そして外国の近現代日本観を本、映画、漫画やCMというメディアを通じて分析する。

    授業の一般目標

    日本の自己像と世界観や他国の日本観に関する知識を得る。文明、文化、民族の諸概念を批判的に考える姿勢を取得する。自国の文化と他国の文化を相対的に見る目をトレーニングする。

    成績評価法・基準

    論文、レポートと授業参加の総合評価                  (受講生の人数によって変わる可能性がある)

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    特にない。資料を適宜に配布する。

    学習項目・学生の到達目標

    学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 オリエンテーション Dick Stegewerns 今、比較文化論を学ぶ理由を考える
    2 文化とは何か Dick Stegewerns 文化の語源、文化と文明の区別、文化の諸定義について学ぶ
    3 比較文化とは何か Dick Stegewerns 比較文化学の系譜について学ぶ
    4 西洋の日本観。近世編 Dick Stegewerns スペインの宣教師とオランダ東インド会社役員による日本の紹介を通じて当時の西洋人の日本観について学ぶ
    5 西洋の日本観。近代編 Dick Stegewerns 19世紀のジャポニズムについて学ぶ
    6 西洋映画に見る日本観。近代編 Dick Stegewerns 蝶々婦人と侍。Fritz Lang[Harakiri](1926)とArnold Fanck[Die Tochter der Samurai](1937)の鑑賞により、西洋映画のなかに見られる日本観について学ぶ
    7 西洋映画に見る日本観。戦前・戦中編 Dick Stegewerns 映画誕生から占領期までの映画の分析により西洋映画のなかに見られる日本観(黄禍論とオリエンタリズム)について学ぶ
    8 西洋映画に見る日本観。現代編 Dick Stegewerns 1950年代から現在までの日本を扱う映画をピック・アップしながら戦後世界における日本のイメージの変化と連続を分析することにより西洋映画のなかに見られる日本観(伝統的日本と近未来的日本の二重イメージ)について学ぶ
    9 日本人の対外観。近世編 Dick Stegewerns 華夷秩序と日本、儒学と国学の“世界”について学ぶ
    10 近代日本の対外観-日本人の文明観 Dick Stegewerns (西洋)世界秩序への参加。東洋文明、西洋文明、東西文明調和論、日本文明という異なる文明観について学ぶ
    11 近代日本の対外観-日本人の世界観 Dick Stegewerns 世界の多くの国々のうち、日本人はどの国を見ることができ、そしてそういう見える国にどういう順番を付けたか。この質問に従って日本人の対外観の時期区分を考える
    12 近代日本の対外観-
    日本人のアジア観
    Dick Stegewerns 帝国主義競争時代の脱亜論から、侵略主義時代の大東亜共栄圏や戦後時代の冷戦構造を経て、現在のASEAN+3に至る日本人のアジア観について学ぶ
    13 現代日本の世界観と自己像 Dick Stegewerns CMを通じて日本人の自己像、西洋観やアジア観を学ぶ

    1

    学習項目 オリエンテーション
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 今、比較文化論を学ぶ理由を考える

    2

    学習項目 文化とは何か
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 文化の語源、文化と文明の区別、文化の諸定義について学ぶ

    3

    学習項目 比較文化とは何か
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 比較文化学の系譜について学ぶ

    4

    学習項目 西洋の日本観。近世編
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 スペインの宣教師とオランダ東インド会社役員による日本の紹介を通じて当時の西洋人の日本観について学ぶ

    5

    学習項目 西洋の日本観。近代編
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 19世紀のジャポニズムについて学ぶ

    6

    学習項目 西洋映画に見る日本観。近代編
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 蝶々婦人と侍。Fritz Lang[Harakiri](1926)とArnold Fanck[Die Tochter der Samurai](1937)の鑑賞により、西洋映画のなかに見られる日本観について学ぶ

    7

    学習項目 西洋映画に見る日本観。戦前・戦中編
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 映画誕生から占領期までの映画の分析により西洋映画のなかに見られる日本観(黄禍論とオリエンタリズム)について学ぶ

    8

    学習項目 西洋映画に見る日本観。現代編
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 1950年代から現在までの日本を扱う映画をピック・アップしながら戦後世界における日本のイメージの変化と連続を分析することにより西洋映画のなかに見られる日本観(伝統的日本と近未来的日本の二重イメージ)について学ぶ

    9

    学習項目 日本人の対外観。近世編
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 華夷秩序と日本、儒学と国学の“世界”について学ぶ

    10

    学習項目 近代日本の対外観-日本人の文明観
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 (西洋)世界秩序への参加。東洋文明、西洋文明、東西文明調和論、日本文明という異なる文明観について学ぶ

    11

    学習項目 近代日本の対外観-日本人の世界観
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 世界の多くの国々のうち、日本人はどの国を見ることができ、そしてそういう見える国にどういう順番を付けたか。この質問に従って日本人の対外観の時期区分を考える

    12

    学習項目 近代日本の対外観-
    日本人のアジア観
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 帝国主義競争時代の脱亜論から、侵略主義時代の大東亜共栄圏や戦後時代の冷戦構造を経て、現在のASEAN+3に至る日本人のアジア観について学ぶ

    13

    学習項目 現代日本の世界観と自己像
    担当教員 Dick Stegewerns
    学生の到達目標 CMを通じて日本人の自己像、西洋観やアジア観を学ぶ

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

    stegewer@eco.osaka-sandai.ac.jp