[Pathology]
| 開講情報 |
|
|---|---|
| 担当教員 |
|
| 備考 |
病理学は、ヒトの病気がどのような原因で、またどのようなメカニズムで発生するのかを探究するとともに、病気の経過や転帰を明らかにする学問である。したがって、病理学は臨床医学の基礎を形作る体系を提供すると言えよう。
さて病理学はこれまで、細胞や組織の形態学的変化に基盤を置いた体系(細胞病理学)として構築されてきたが、近年、分子生物学的方法論の飛躍的発展によるゲノム科学の隆盛に呼応して、病気の原因としての遺伝子変化が重視されるようになった。その流れの中で、細胞病理学から分子病理学へと新たな体系が模索されつつある。
本講義では、主として分子病理学的視座から、細胞傷害、循環障害、腫瘍、炎症などのテーマに関して、病理発生の基本原理を解説する。随時、スライドの供覧を行うことによって視覚的理解に資するよう努める。あわせて医療倫理的視点の涵養を図りたい。
薬学生にとって病理学は臨床医学への橋渡しとなる教科であり、ヒトの病気を体系的に理解する基礎となるので、講義への積極的参加を期待する。
定期試験(後期試験)で、講義内容の理解度を問う。評価は定期試験の成績により行う。
| 書名 | 著者名 | 出版社名 |
|---|---|---|
| 病理学への招待 | 伏木信次 著 | 共和書院 |
| 書名 | 著者名 | 出版社名 |
|---|---|---|
| 生命倫理と医療倫理 | 伏木信次ほか編 | 金芳堂 |
| Basic Pathology,7th edition | Kumar V et al. | W.B.Saunders Company |
| 回 | 項目 | 授業内容 |
|---|---|---|
| 1 | 病理学とは何か | 病理学の歴史、病気の原因論 |
| 2 | 病気と遺伝(I) | 分子病理学の基礎、遺伝とは |
| 3 | 病気と遺伝(II) | 遺伝性疾患 |
| 4 | 細胞傷害(I) | 原因とメカニズム、適応現象 |
| 5 | 細胞傷害(II) | アポトーシスとネクローシス |
| 6 | 循環障害(I) | 浮腫、出血 |
| 7 | 循環障害(II) | 血栓症、塞栓症、梗塞症 |
| 8 | 炎症の病理(I) | 炎症の特徴、細胞浸潤の分子メカニズム |
| 9 | 炎症の病理(II) | 修復 |
| 10 | 免疫の病理 | アレルギー反応、自己免疫疾患 |
| 11 | 腫瘍の病理(I) | がんとは何か? |
| 12 | 腫瘍の病理(II) | がんの生長・自然史 |
| 13 | 腫瘍の病理(III) | 分子レベルから、がんを見る |
第1回
| 項目 | 病理学とは何か |
|---|---|
| 授業内容 | 病理学の歴史、病気の原因論 |
第2回
| 項目 | 病気と遺伝(I) |
|---|---|
| 授業内容 | 分子病理学の基礎、遺伝とは |
第3回
| 項目 | 病気と遺伝(II) |
|---|---|
| 授業内容 | 遺伝性疾患 |
第4回
| 項目 | 細胞傷害(I) |
|---|---|
| 授業内容 | 原因とメカニズム、適応現象 |
第5回
| 項目 | 細胞傷害(II) |
|---|---|
| 授業内容 | アポトーシスとネクローシス |
第6回
| 項目 | 循環障害(I) |
|---|---|
| 授業内容 | 浮腫、出血 |
第7回
| 項目 | 循環障害(II) |
|---|---|
| 授業内容 | 血栓症、塞栓症、梗塞症 |
第8回
| 項目 | 炎症の病理(I) |
|---|---|
| 授業内容 | 炎症の特徴、細胞浸潤の分子メカニズム |
第9回
| 項目 | 炎症の病理(II) |
|---|---|
| 授業内容 | 修復 |
第10回
| 項目 | 免疫の病理 |
|---|---|
| 授業内容 | アレルギー反応、自己免疫疾患 |
第11回
| 項目 | 腫瘍の病理(I) |
|---|---|
| 授業内容 | がんとは何か? |
第12回
| 項目 | 腫瘍の病理(II) |
|---|---|
| 授業内容 | がんの生長・自然史 |
第13回
| 項目 | 腫瘍の病理(III) |
|---|---|
| 授業内容 | 分子レベルから、がんを見る |