• コミュニケーション学と談話分析

    [Communication Studies & Discourse Analysis]

    開講情報
    • 1年次後期

      1.5単位選択

    担当教員
    • 准教授児玉 富美子

    備考  

    概要

     人は発話をどのように理解するのか。話者と聞き手が一つの発話行為をどう理解するのか。携帯電話に代表されるように、一人当たりの発話量は増大の一途をたどるかにみえる現代社会で、果たして、どれほどの人が発話を客観的に見直しているのだろうか。対話が成り立つということはどういうことであるのか。対話のプロセスを、話者の視点と聞き手の視点を確認しながら、客観的に見つめなおしていくことを主眼として、認知言語論的立場から談話分析を主に構成していく。語用論の観点から日頃無意識に使っている日本語に対して客観的な視点を養い、理解を深める一助となるように、我々の日常生活における談話分析に加えて、Interaction between Doctor and Patient の分野等の論文/薬剤師(皆さんの先輩)と模擬患者とのrole playのビデオテープを見て、クラスで考察、議論していく予定である。
     将来、皆さんの大半は臨床薬剤師として患者の生死に直接かかわる現場の第一線で活躍し、貢献する専門職につくことでしょう。例えば、専門家である医療従事者そして非専門家である患者との対話はどのようになされているのか考察することは、患者の理解を深める一助となるでしょう。また、どんな分野に進むにしても、伝達能力をいかに駆使し発揮できるかが問われるでしょう。21世紀の社会構成は、自国内でも、ますます多様な価値観が共生する社会となるでしょうし、異文化との接点も日常化し、より複雑になり、言葉によるコミュニケーション(伝達)の必要性が一層求められるでしょう。
     言葉は、私たちそのものを具現する手段であり、時には武器に、また時には至福の美酒となり、私たちの自己形成に大きな役割を果たします。これから、専門職を目指す皆さんに、私たちが日頃何気なくやりとりしている話し言葉、書き言葉について、ちょっと立ち止まって、「言葉とは?」「理解するということは?」考えてほしいと思い、このクラスを開講します。

    授業の一般目標

     コミュニケーションスキルの育成の一助となるように、日頃何気なく使っている日常表現を通して、客観的な視点から考察し、ことばに付随する感情にもスポットライトをあて、理解するこということはどういうことなの考える機会にしたい。

    成績評価法・基準

    出席状況、報告/発表/討論内容、レポート(40%)等による総合評価。

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    プリント等(英文、和文)、授業時に指示する。

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

    ゼミ形式。受講希望者が多い場合は人数制限有り。受講時に、受講希望者はこの授業に対する関心点、要望などを一枚(B5)にまとめて提出すること。
    *教員の許可に基づいて受講可能。