• 基礎演習 「くすり」と「病気」と「世界史」

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授梶本 哲也

    備考  

    概要

    人類は誕生以来21世紀の今日に至るまで、草根木皮から動物・鉱物・金属、微生物やその代謝物に至るまで色々なものを病気の苦痛から逃れるために使ってきました。当然、時代によって、地域によって病気に対するとらえ方も、それに対する治療方法や使用した薬も大きく違っています。かつて大流行した病気にも時代の流れ(歴史的特徴)があるのを知っていますか。社会の状況がくすりの開発に、そして医療の進歩に及ぼした影響を追ってみると、薬学・医学・化学に貢献した科学者たちの努力の痕跡や人間的一面を垣間見ることができます。
    私もこの分野の専門家ではありません。したがって、考古学的見地や社会科学的視点で上記のテーマをとらえるのではなく、あくまでも自然科学的視点で薬が開発されてきた経緯を紹介します。「薬が偶発の産物ではなく、人類の英知(知的財産)である」ことを感じて頂ければ幸いです。セミナーでは、皆さんの方が私よりも多くのことを調べてきて、議論が活発になることを期待します。