• 薬剤学実習

    [Pharmacy, Lab.]

    開講情報
    • 3年次後期

      0.5単位必修

    担当教員
    • 教授山本 昌

      助教勝見 英正

    備考  

    概要

     医薬品の有効性と安全性は製造承認申請時に提出された各種データに基づいて保証されている。製造承認後のその医薬品の有効性と安全性は承認申請書に記載されている品質・規格に適合していることを、定められた試験法で確認し保証することとなる。品質保証上重要なこととして、化学的同等性、物理的同等性、生物学的同等性のほか、人体に有害な物質はもちろんのこと、不要な物質の混入を最小限にとどめた一定の品質の製剤を供給することが生産者にかけられている。本実習では、医薬品の品質を保証するための試験法に関する基本事項についての理解を深めることを目的とした実習を行う。
     また、薬剤学Aで学んだ知識を用いて、薬物の消化管吸収性の評価に関する動物実験法についての実習もあわせて行う。

    成績評価法・基準

    成績の評価は、出席ならびにレポートを参考に行う。

    教科書

    書名 著者名 出版社名

    参考書

    書名 著者名 出版社名

    授業計画

    項目 授業内容
    1 日本薬局方の崩壊・溶出試験
    、製剤に関する基本操作
    ・崩壊試験法
     使用装置(試験器、補助盤、補助筒)
     試験液(第一液、第二液、水)
     錠剤、顆粒剤、糖衣錠、カプセル剤、腸溶錠
    ・溶出試験法
     第1法(回転バスケット法)
     第2法(パドル法)
     インドメタシンカプセル
    ・粉体特性の評価
     安息角、最小流出オリフィス径、流出速度
     逃避率、かさ密度、充填率
    2 薬物の安定性 ・化学反応速度論
     アスピリンの加水分解反応
     pH、温度の影響
     反応速度定数の算出
     薬物の安全性に影響をおよぼす諸因子
    3 薬物の消化管吸収 ・消化管の構造
    ・薬物の消化管吸収機構
    ・薬物吸収におよぼす諸因子
    ・吸収実験評価法、実験法
    ・サルファ剤の分配係数の測定とpH-分配仮説
    ・in situ 連続灌流法を用いたサルファ剤の消化管吸収

    1

    項目 日本薬局方の崩壊・溶出試験
    、製剤に関する基本操作
    授業内容 ・崩壊試験法
     使用装置(試験器、補助盤、補助筒)
     試験液(第一液、第二液、水)
     錠剤、顆粒剤、糖衣錠、カプセル剤、腸溶錠
    ・溶出試験法
     第1法(回転バスケット法)
     第2法(パドル法)
     インドメタシンカプセル
    ・粉体特性の評価
     安息角、最小流出オリフィス径、流出速度
     逃避率、かさ密度、充填率

    2

    項目 薬物の安定性
    授業内容 ・化学反応速度論
     アスピリンの加水分解反応
     pH、温度の影響
     反応速度定数の算出
     薬物の安全性に影響をおよぼす諸因子

    3

    項目 薬物の消化管吸収
    授業内容 ・消化管の構造
    ・薬物の消化管吸収機構
    ・薬物吸収におよぼす諸因子
    ・吸収実験評価法、実験法
    ・サルファ剤の分配係数の測定とpH-分配仮説
    ・in situ 連続灌流法を用いたサルファ剤の消化管吸収