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薬剤学・薬物動態学実習
[Pharmacy and Pharmacokinetics, Lab.]
開講情報 -
3年次後期
1単位必修
担当教員 -
教授高田 寛治
教授山本 昌
准教授杉岡 信幸
准教授坂根 稔康
助手福島 恵造
助教勝見 英正
備考 概要
薬剤学は、薬物適用の方法論を研究することによって有効かつ安全性の高い医薬品製剤を提供することを目的とする学問である。こうした薬剤学の基盤をなす学問分野には医薬品製剤の物性に関する分野である物理薬剤学と薬物を生体に適用した後の薬物の体内動態に関する分野である生物薬剤学とが挙げられる。また、薬物をヒトまたは動物に投与した後の生体内での吸収、分布、代謝、排泄などに関する過程を速度論的に解析し、制御の方法を検討する分野を薬物動態学と呼ぶ。本実習では、これらの分野の基礎的な手技を習熟するための実習を行う。
授業の一般目標
薬剤学・薬物動態学の基礎となる知識ならびに手技を学び、本分野の理解を深める。
成績評価法・基準
評価は出席・誠実度とレポートおよび実習試験で行う。
学習項目・学生の到達目標
回 学習項目 担当教員 学生の到達目標 1 日本薬局方の崩壊試験、製剤に関する基本操作 山本 昌
坂根稔康
勝見英正崩壊試験法の意義や操作方法を理解する。
2 日本薬局方の溶出試験、製剤に関する基本操作 山本 昌
坂根稔康
勝見英正溶出試験法の意義や操作方法を理解する。また、粉体特性（安息角、最小流出オリフィス径、流出速度、逃避率、かさ密度及び充填率）の評価方法を理解する。
・3 薬物の安定性 山本 昌
坂根稔康
勝見英正化学反応速度論（アスピリンの加水分解反応、pH、温度の影響及び反応速度定数の算出）ならびに薬物の安全性に影響を及ぼす諸因子について理解する。 4 薬物の消化管吸収 山本 昌
坂根稔康
勝見英正消化管の構造及び薬物吸収におよぼす諸因子について理解する。また、薬物の消化管吸収実験評価法及び実験法について習熟する。
5 実習講義：実習の心得、実験器具の使用法と結果の解析法など基礎知識の確認
シミュレータを用いる薬物動態速度論に関する実習高田寛治
杉岡信幸
福島恵造
血中薬物動態のコンパートメントモデル解析法、注射用薬物投与における1－コンパートメントモデル、経口用薬剤投与時における1－コンパートメントモデル、血中薬物動態のノンコンパートメントモデル解析法、消失速度定数、生体内半減期、分布容積、全身クリアランス、血中薬物濃度下面積ＡＵＣ、血中薬物濃度1次モーメント下面積ＡＵＭＣ、平均滞留時間ＭＲＴ、平均吸収時間ＭＡＴ及び吸収速度定数について理解する。
6 薬物の蛋白結合性に関する実習 高田寛治
杉岡信幸
福島恵造平衡透析法及び限外濾過法による測定について習熟する。また、直接プロット、逆数プロット、Scatchardプロット、会合定数、解離定数、結合部位数、蛋白結合率及び血漿中非結合率について理解する。 7 ＴＤＭ・薬物の最適投与計画に関する実習 高田寛治
杉岡信幸
福島恵造ＴＤＭの意義、ＴＤＭが必要とされる代表的薬物、薬剤反復投与時の血中動態、定常状態におけるピークレベルおよびトラフレベルならびに薬動学的パラメータを用いた至適投与量・投与間隔の設定について理解する。 8 生物統計の基礎と臨床応用 高田寛治
杉岡信幸
福島恵造t-検定、Mann-Whitney U検定、χ2検定、最小二乗法による直線回帰と回帰係数、オッズ比、相対危険度及び信頼区間（リスク因子の評価）について理解する。 第1回
学習項目 日本薬局方の崩壊試験、製剤に関する基本操作 担当教員 山本 昌
坂根稔康
勝見英正学生の到達目標 崩壊試験法の意義や操作方法を理解する。
第2回
学習項目 日本薬局方の溶出試験、製剤に関する基本操作 担当教員 山本 昌
坂根稔康
勝見英正学生の到達目標 溶出試験法の意義や操作方法を理解する。また、粉体特性（安息角、最小流出オリフィス径、流出速度、逃避率、かさ密度及び充填率）の評価方法を理解する。
・第3回
学習項目 薬物の安定性 担当教員 山本 昌
坂根稔康
勝見英正学生の到達目標 化学反応速度論（アスピリンの加水分解反応、pH、温度の影響及び反応速度定数の算出）ならびに薬物の安全性に影響を及ぼす諸因子について理解する。 第4回
学習項目 薬物の消化管吸収 担当教員 山本 昌
坂根稔康
勝見英正学生の到達目標 消化管の構造及び薬物吸収におよぼす諸因子について理解する。また、薬物の消化管吸収実験評価法及び実験法について習熟する。
第5回
学習項目 実習講義：実習の心得、実験器具の使用法と結果の解析法など基礎知識の確認
シミュレータを用いる薬物動態速度論に関する実習担当教員 高田寛治
杉岡信幸
福島恵造
学生の到達目標 血中薬物動態のコンパートメントモデル解析法、注射用薬物投与における1－コンパートメントモデル、経口用薬剤投与時における1－コンパートメントモデル、血中薬物動態のノンコンパートメントモデル解析法、消失速度定数、生体内半減期、分布容積、全身クリアランス、血中薬物濃度下面積ＡＵＣ、血中薬物濃度1次モーメント下面積ＡＵＭＣ、平均滞留時間ＭＲＴ、平均吸収時間ＭＡＴ及び吸収速度定数について理解する。
第6回
学習項目 薬物の蛋白結合性に関する実習 担当教員 高田寛治
杉岡信幸
福島恵造学生の到達目標 平衡透析法及び限外濾過法による測定について習熟する。また、直接プロット、逆数プロット、Scatchardプロット、会合定数、解離定数、結合部位数、蛋白結合率及び血漿中非結合率について理解する。 第7回
学習項目 ＴＤＭ・薬物の最適投与計画に関する実習 担当教員 高田寛治
杉岡信幸
福島恵造学生の到達目標 ＴＤＭの意義、ＴＤＭが必要とされる代表的薬物、薬剤反復投与時の血中動態、定常状態におけるピークレベルおよびトラフレベルならびに薬動学的パラメータを用いた至適投与量・投与間隔の設定について理解する。 第8回
学習項目 生物統計の基礎と臨床応用 担当教員 高田寛治
杉岡信幸
福島恵造学生の到達目標 t-検定、Mann-Whitney U検定、χ2検定、最小二乗法による直線回帰と回帰係数、オッズ比、相対危険度及び信頼区間（リスク因子の評価）について理解する。 備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)
質問がある時は各担当の教員の研究室に直接来て下さい。
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