• 物理化学C

    [Physical Chemistry C]

    開講情報
    • 3年次前期

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授小暮 健太朗

      講師村田 保

      助教濵 進

    備考  

    概要

     前半では、生体高分子(タンパク質および脂質膜)と医薬品の相互作用を理解するために、高分子物質の物性、生理活性物質による作用機構、薬物が生体膜に及ぼす影響などについて解説します。
    後半では放射化学について講義を行います。放射線・放射性同位元素の発見は物理学と化学の発展に大きな役割を果たした。原子核崩壊の現象は「放射化学」という新しい学問を生み出し、やがて医療領域にまで応用されるようになってきました。このように、放射能や放射線は学問の世界のみならず日常生活の中に深く入り込んでいるので、放射線・放射性同位元素について理解するための基本的な事項について講義を行います。

    授業の一般目標

     生体高分子と医薬品との相互作用を理解できるようになるために、薬物相互作用の基本的な知識を修得することを目標とします。
    放射線・放射性同位元素に関する基本的知識を修得するとともに、それらの生体への影響並びに臨床応用について修得することを目標とします。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 高分子の物理化学(1) 小暮健太朗 医薬品としての高分子の物性について説明できる。 C3-(2)-②-3
    2 高分子の物理化学(2) 小暮健太朗 Donnan膜平衡について説明できる。 C1-(3)-②-1,3
    3 生理活性物質の作用機構(1) 小暮健太朗 薬物結合平衡定数と作用との関係式を説明することができる。 C1-(2)-③-8
    C1-(3)-①-7
    4 生理活性物質の作用機構(2) 小暮健太朗 Langmuir吸着式に従うタンパク質薬物結合様式を説明できる。 C1-(2)-③-8
    C1-(3)-①-7
    5 生体膜と薬物の相互作用(1) 小暮健太朗 薬物の生体膜透過機構について説明できる。 C1-(3)-②-3
    C1-(3)-③-6
    6 生体膜と薬物の相互作用(2) 濵 進 薬物の生体膜物性に及ぼす影響について説明できる。 C3-(2)-②-4
    7 原子核と放射能 村田 保 原子の構造と放射性壊変について説明できる。 C1-(1)-④-1
    8 放射線と物質との相互作用 村田 保 電離放射線の種類を列挙し、それらの物質との相互作用について説明できる。 C1-(1)-④-2
    C12-(1)-⑤-1
    9 放射線測定法 村田 保 放射線の測定原理について説明できる。 C1-(1)-④-5
    10 放射性同位元素の製造と利用 村田 保 核反応及び代表的な放射性核種の物理的性質について説明できる。 C1-(1)-④-3,4
    11 放射性医薬品 村田 保 電離放射線の医療への応用について概説でき、代表的な放射性医薬品の種類と用途を説明できる。 C2-(3)-②-8
    C12-(1)-⑤-6
    C18-(1)-④-1,2
    12 物理的画像診断法 村田 保 代表的な画像診断法と画像診断薬について概説できる。 C2-(3)-②-7,8
    13 放射線と生体 村田 保 電離放射線被曝における線量と生体損傷の関係を体外被曝と体内被曝に分けて説明でき、電離放射線を防御する方法について概説できる。 C12-(1)-⑤-2,3,4,5
    C12-(2)-①-7

    No.1

    学習項目 高分子の物理化学(1)
    担当教員 小暮健太朗
    学生の到達目標 医薬品としての高分子の物性について説明できる。
    SBOコード C3-(2)-②-3

    No.2

    学習項目 高分子の物理化学(2)
    担当教員 小暮健太朗
    学生の到達目標 Donnan膜平衡について説明できる。
    SBOコード C1-(3)-②-1,3

    No.3

    学習項目 生理活性物質の作用機構(1)
    担当教員 小暮健太朗
    学生の到達目標 薬物結合平衡定数と作用との関係式を説明することができる。
    SBOコード C1-(2)-③-8
    C1-(3)-①-7

    No.4

    学習項目 生理活性物質の作用機構(2)
    担当教員 小暮健太朗
    学生の到達目標 Langmuir吸着式に従うタンパク質薬物結合様式を説明できる。
    SBOコード C1-(2)-③-8
    C1-(3)-①-7

    No.5

    学習項目 生体膜と薬物の相互作用(1)
    担当教員 小暮健太朗
    学生の到達目標 薬物の生体膜透過機構について説明できる。
    SBOコード C1-(3)-②-3
    C1-(3)-③-6

    No.6

    学習項目 生体膜と薬物の相互作用(2)
    担当教員 濵 進
    学生の到達目標 薬物の生体膜物性に及ぼす影響について説明できる。
    SBOコード C3-(2)-②-4

    No.7

    学習項目 原子核と放射能
    担当教員 村田 保
    学生の到達目標 原子の構造と放射性壊変について説明できる。
    SBOコード C1-(1)-④-1

    No.8

    学習項目 放射線と物質との相互作用
    担当教員 村田 保
    学生の到達目標 電離放射線の種類を列挙し、それらの物質との相互作用について説明できる。
    SBOコード C1-(1)-④-2
    C12-(1)-⑤-1

    No.9

    学習項目 放射線測定法
    担当教員 村田 保
    学生の到達目標 放射線の測定原理について説明できる。
    SBOコード C1-(1)-④-5

    No.10

    学習項目 放射性同位元素の製造と利用
    担当教員 村田 保
    学生の到達目標 核反応及び代表的な放射性核種の物理的性質について説明できる。
    SBOコード C1-(1)-④-3,4

    No.11

    学習項目 放射性医薬品
    担当教員 村田 保
    学生の到達目標 電離放射線の医療への応用について概説でき、代表的な放射性医薬品の種類と用途を説明できる。
    SBOコード C2-(3)-②-8
    C12-(1)-⑤-6
    C18-(1)-④-1,2

    No.12

    学習項目 物理的画像診断法
    担当教員 村田 保
    学生の到達目標 代表的な画像診断法と画像診断薬について概説できる。
    SBOコード C2-(3)-②-7,8

    No.13

    学習項目 放射線と生体
    担当教員 村田 保
    学生の到達目標 電離放射線被曝における線量と生体損傷の関係を体外被曝と体内被曝に分けて説明でき、電離放射線を防御する方法について概説できる。
    SBOコード C12-(1)-⑤-2,3,4,5
    C12-(2)-①-7

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    前半では適宜プリントを配布します。
    NEW 放射化学・放射薬品学 佐治英郎・関 興一 編集 廣川書店

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    生物物理化学 宮嶋孝一郎、寺田 弘、中垣正幸 南江堂
    薬学生のための放射線・放射性物質 加留部善晴 編集 廣川書店
    新放射化学・放射性医薬品 佐治英郎・前田 稔・小嶋周二 編書 南江堂

    成績評価方法・基準

     定期試験および受講態度を中心に評価する。

    オフィスアワーなど担当教員に対する質問等の方法

     質問がある場合には、8号館2階薬品物理化学研究室(小暮)もしくは南校地S棟3階放射性同位元素研究センター(村田)に来てください。