• 早期体験学習

    [Early Exposure]

    開講情報
    • 1年次前期

      1.5 単位必修

    担当教員
    • 教授中田 徹男

      准教授長澤 吉則

      他 全教育職員

    備考  

    概要

     医療人である薬剤師として身につけるべき「生命の尊厳」、「やさしさ、思いやり」など豊かな人間性の涵養(かんよう)と、「問題発見・解決能力」の重要性を認識してもらおうと思います。これらを通じて、個人個人の「医療人としての薬剤師の歓び、理想像」を皆さんの大きな真っ白なカンバスに描き、これから6年間、人にやさしい、信頼される薬剤師を目指して研鑽を積む第一歩を踏み出すきっかけになることを全教員が期待し、応援します。

    授業の一般目標と、準備学習

     薬学生としてこれから6年間の学習に対するモチベーションを高めるために、救命応急手当(AEDを含む)、ハンディキャップ体験、薬害被害者の生の声、病院・薬局見学、企業・研究室見学などにより、将来の医療人としての自覚を高めるとともに、「生命の尊厳」、「やさしさ」など豊かな人間性の涵養と、将来求められる「問題発見・解決能力」の重要性を肌で感じる。ディスカッション、発表を通して人の考えをじっくり聞き、自分の思いを人に伝える方法を考える。とにかく、驚き、楽しむこと。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 全体ガイダンス 全教員分担 薬学部の学生として、学習に対するモチベーションを高める。
    2 「薬害根絶」のために薬害被害から学ぶ
    全教員分担 1. 薬害について具体例を挙げ、その背景を概説できる。
    2. 薬害根絶のために、薬害被害者の生の声から、薬剤師は何ができるのか、何を期待されているのかを学び、自分の意見をまとめる。
    B-(1)-④-3
    B-(1)-⑥-1
    3 救命応急手当(*70名)
    (京都市消防局から普通救命講習終了証交付)
    (*;No.3~5の内の1つを選択する)
    全教員分担 人の命の尊さを理解するために救命応急手当を実践する。
    1. 救命のリレー・応急手当の重要性を理解する。
    2. 心室細動およびAED(自動体外式除細動器)の機能を理解する。
    3. 基本的心肺蘇生法(気道確保・人工呼吸・胸骨圧迫)を習得する。
    4. AEDの使用法を習得する。
    5. 気道異物の除去法を習得する。
    6. 上記より、「生命の尊厳」について考える。
    A-(1)-①-5
    A-(1)-②-1
    4 ハンディキャップ体験(*40名)
    全教員分担 将来、患者さんの悩みや苦しみを理解できる薬剤師となるために、疑似体験を通し医療人としての「やさしさ、思いやり」について考える。
    1. アイマスクにより視覚が不自由な方の疑似体験をし、声掛け・介助法を習得する。
    2. 車椅子により歩行の不自由な方の疑似体験をし、介助法などを習得する。
    3. バリアフリーについて概説できる。
    A-(3)-③-5
    B-(2)-4
    5 ようこそ先輩(*280名 全教員分担 薬学部の学生として、これから体験する事柄などを、先輩の話から学ぶ。
    6 病院・薬局見学
    全教員分担 病院薬剤師・開局薬剤師の業務を見聞し、
    1. 薬の安全性・有効性の確保、
    2. QOL(Quality of Life)の向上に如何に寄与し、また寄与しなければいけないかについて自分の意見をまとめる。
    B-(2)-1,2
    7 企業見学
    全教員分担 製薬企業、研究所を見学し、企業等の仕事内容を学ぶ。
    事前にSGD(スモールグループディスカッション)を行う。
    B-(2)-3
    8 学内研究室見学
    全教員分担 本学の研究室を見学し、如何に問題点を発見し、それを解決する方向で研究を進めているかについて自分の意見をまとめる。
    A-(2)-⑤-2
    9 プロダクト作成
    全教員分担 少人数グループ単位で、早期体験項目の中からテーマを選び、感じたこと、学んだことをディスカッションし、自分たちの意見や考えをPower Pointを用いてまとめる。
    A-(1)-①-5
    B-(2)-1,2,3
    10 プロダクト展示、意見交換会
    全教員分担 作成したプロダクトを印刷したものをポスター展示し、全員で色々な感じ方、考え方について意見を交わす。
    A-(1)-①-5
    B-(2)-1,2,3

    No.1

    学習項目 全体ガイダンス
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 薬学部の学生として、学習に対するモチベーションを高める。
    SBOコード

    No.2

    学習項目 「薬害根絶」のために薬害被害から学ぶ
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 1. 薬害について具体例を挙げ、その背景を概説できる。
    2. 薬害根絶のために、薬害被害者の生の声から、薬剤師は何ができるのか、何を期待されているのかを学び、自分の意見をまとめる。
    SBOコード B-(1)-④-3
    B-(1)-⑥-1

    No.3

    学習項目 救命応急手当(*70名)
    (京都市消防局から普通救命講習終了証交付)
    (*;No.3~5の内の1つを選択する)
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 人の命の尊さを理解するために救命応急手当を実践する。
    1. 救命のリレー・応急手当の重要性を理解する。
    2. 心室細動およびAED(自動体外式除細動器)の機能を理解する。
    3. 基本的心肺蘇生法(気道確保・人工呼吸・胸骨圧迫)を習得する。
    4. AEDの使用法を習得する。
    5. 気道異物の除去法を習得する。
    6. 上記より、「生命の尊厳」について考える。
    SBOコード A-(1)-①-5
    A-(1)-②-1

    No.4

    学習項目 ハンディキャップ体験(*40名)
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 将来、患者さんの悩みや苦しみを理解できる薬剤師となるために、疑似体験を通し医療人としての「やさしさ、思いやり」について考える。
    1. アイマスクにより視覚が不自由な方の疑似体験をし、声掛け・介助法を習得する。
    2. 車椅子により歩行の不自由な方の疑似体験をし、介助法などを習得する。
    3. バリアフリーについて概説できる。
    SBOコード A-(3)-③-5
    B-(2)-4

    No.5

    学習項目 ようこそ先輩(*280名
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 薬学部の学生として、これから体験する事柄などを、先輩の話から学ぶ。
    SBOコード

    No.6

    学習項目 病院・薬局見学
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 病院薬剤師・開局薬剤師の業務を見聞し、
    1. 薬の安全性・有効性の確保、
    2. QOL(Quality of Life)の向上に如何に寄与し、また寄与しなければいけないかについて自分の意見をまとめる。
    SBOコード B-(2)-1,2

    No.7

    学習項目 企業見学
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 製薬企業、研究所を見学し、企業等の仕事内容を学ぶ。
    事前にSGD(スモールグループディスカッション)を行う。
    SBOコード B-(2)-3

    No.8

    学習項目 学内研究室見学
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 本学の研究室を見学し、如何に問題点を発見し、それを解決する方向で研究を進めているかについて自分の意見をまとめる。
    SBOコード A-(2)-⑤-2

    No.9

    学習項目 プロダクト作成
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 少人数グループ単位で、早期体験項目の中からテーマを選び、感じたこと、学んだことをディスカッションし、自分たちの意見や考えをPower Pointを用いてまとめる。
    SBOコード A-(1)-①-5
    B-(2)-1,2,3

    No.10

    学習項目 プロダクト展示、意見交換会
    担当教員 全教員分担
    学生の到達目標 作成したプロダクトを印刷したものをポスター展示し、全員で色々な感じ方、考え方について意見を交わす。
    SBOコード A-(1)-①-5
    B-(2)-1,2,3

    成績評価方法・基準

    出席(必須)、積極性、レポート(MoodleによるWord書類での提出等)での考察などを総合的に判断する。

    オフィスアワーなど担当教員に対する質問等の方法

    質問は各担当教員(薬害被害者講演:津島准教授、救命応急手当:深田教授、ハンディキャップ体験:長澤吉則准教授、ようこそ先輩:長澤一樹教授、病院・薬局見学:高山教授、企業見学:西口教授・矢野教授、学内研究室見学:鈴木教授、プロダクト作成・展示発表:山下教授・橋詰教授)または南校地S棟1階南の中田教授室まで。