[Philosophical and Ethical Studies]
開講情報 |
|
---|---|
担当教員 |
|
備考 |
科目名は「哲学倫理学」と称するが、「智を愛すること」を起源とする哲学(Philosophy)と「人間集団内の習慣化した規範」を起源とする倫理(Ethics)とは、共に人間の全ての営みの基盤にある心構えである。
科目名を限定すれば、本講義は哲学と倫理学とを併せ持つ「哲学的人類学」と称することができる。従って、各人がそうである人類・人間をまず愛おしみ、不可思議な人間の多様な在り方を知識として把握し、その上で単なる知識の綜合に留まらない、科学的知を越える人間存在の根源的な有り様を捉えようとする知的な冒険を実践する科目である。
将来医療人の一人として活躍することになる諸君は、自らがそうである人間のあらゆる特性を広範に且つ深く理解する必要がある。本講義では、人間の種としてのまた個としてのその多様な在り方について、日常性の視点や自然科学的観点を越えた・超えたところから考察する立場を学んでもらうことを主眼とする。とてつもなく奇妙で特異で貴重な生き物を・存在者を愛おしむ心を育んでほしい。
かなりの枚数のレジュメを配布するので、なるべく事前にそれを読んだ上で出席することを期待する。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 |
---|---|---|---|
1 | 哲学って、倫理学って何なのだろう? |
秋澤 | 哲学と倫理学の語源的な意味とその基本的な意味を理解する |
2 | 哲学的に考えるとは、どういうことなのか? | 秋澤 | 日常生活と哲学的思考の関連について理解する |
3 | 同上 | 秋澤 | 哲学的人類学の歴史、宗教と哲学そして科学との相関について理解する |
4 | 人間はどこまで動物なのか? | 秋澤 | 人間の自然本性と文化的存在性について理解する |
5 | 同上 | 秋澤 | 進化論の哲学的背景とその歴史について理解する |
6 | 同上 | 秋澤 | A. ポルトマンの哲学的生物学について理解する |
7 | 現代の様々な哲学的人類学 | 秋澤 | J. フォン・ユクスキュルの環境世界論について理解する |
8 | 同上 | 秋澤 | H. ドリーシュ等の新生気論について理解する |
9 | 同上 | 秋澤 | M. シェーラーの形而上学的人類学について理解する |
10 | 同上 | 秋澤 | H. プレスナーの哲学的人類学について理解する |
11 | 同上 | 秋澤 | K. ローレンツの比較行動学について理解する |
12 | 同上 | 秋澤 | A. ゲーレンの哲学的人類学について理解する |
13 | 哲学的人類学と現代社会 その一 | 秋澤 | HumanismとHumanitarismの歴史とその意味、それらの同一性と差異性について理解する |
14 | 哲学的人類学と現代社会 その二 | 秋澤 | 制度と人間、文化と欲望、そして戦争という人類の行動について理解する |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | 哲学って、倫理学って何なのだろう? |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | 哲学と倫理学の語源的な意味とその基本的な意味を理解する |
No.2
学習項目 | 哲学的に考えるとは、どういうことなのか? |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | 日常生活と哲学的思考の関連について理解する |
No.3
学習項目 | 同上 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | 哲学的人類学の歴史、宗教と哲学そして科学との相関について理解する |
No.4
学習項目 | 人間はどこまで動物なのか? |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | 人間の自然本性と文化的存在性について理解する |
No.5
学習項目 | 同上 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | 進化論の哲学的背景とその歴史について理解する |
No.6
学習項目 | 同上 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | A. ポルトマンの哲学的生物学について理解する |
No.7
学習項目 | 現代の様々な哲学的人類学 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | J. フォン・ユクスキュルの環境世界論について理解する |
No.8
学習項目 | 同上 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | H. ドリーシュ等の新生気論について理解する |
No.9
学習項目 | 同上 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | M. シェーラーの形而上学的人類学について理解する |
No.10
学習項目 | 同上 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | H. プレスナーの哲学的人類学について理解する |
No.11
学習項目 | 同上 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | K. ローレンツの比較行動学について理解する |
No.12
学習項目 | 同上 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | A. ゲーレンの哲学的人類学について理解する |
No.13
学習項目 | 哲学的人類学と現代社会 その一 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | HumanismとHumanitarismの歴史とその意味、それらの同一性と差異性について理解する |
No.14
学習項目 | 哲学的人類学と現代社会 その二 |
---|---|
担当教員 | 秋澤 |
学生の到達目標 | 制度と人間、文化と欲望、そして戦争という人類の行動について理解する |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
---|---|
担当教員 | |
学生の到達目標 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
---|---|---|
特になし |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
---|---|---|
講義中の適宜に指示する |
レポートで成績の評価を行う。つまり、各講義終了後に実施する数回の小レポートと全講義終了後の綜合レポート(課題を五つほど提示し、一つを選択して書いてもらいます)で成績評価を行います。他者のレポートのコピーは、致命的な結果を招くことになることを理解して下さい。
質問のある学生は、講義直後に質問して頂くか、教員の研究室(育心館4階)まで質問に来て下さい。