• 日本文学

    [Japanese Literature]

    開講情報
    • 1年次前期

      講義

      1.5単位選択

    担当教員
    • 非常勤講師瀧本 和成

    備考  

    概要

     1910年前後(明治40年代)に発表された森鴎外の現代小説(小品)は、日露戦後の社会・文壇・出版界に対し、独特の比喩(暗喩)と諷刺を織り交ぜながら構成され、展開している。本講義は、〈現代小説(小品)〉というジャンルに照明を当て、作品のもつ詩的要素や表現の面白さからダイナミズムに至るまで時代背景を視野に入れながら読み進め、鑑賞して行きたい。時代を照射する森林太郎の鋭利な眼差しに触れると共に、繊細で優しい登場人物たちに出逢ってください。

    授業の一般目標

     〈現代小説(小品)〉の読解を通して近代文学作品の分析・意味づけ・論証方法を修得することを第一義とする。併せて文学・芸術(全般)の魅力や楽しさを享受し、その役割や(存在)意義について考察したい。

    準備学習(予習・復習)

     講義はテーマを視野に入れ、作品読解を丁寧にゆっくり行っていくので、毎回出席してください。また、強制ではありませんが(成績には関係ありませんが)、学会や講演会、研究会、読書会など種々のイベントも紹介しますので、積極的に参加してくださることを希望します。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 近代文学と森鴎外(1) 瀧本 日本近代文学の成立について(森鴎外を軸に)理解する。
    2 近代文学と森鴎外(2) 瀧本 日本近代文学の展開に関して(森鴎外を軸に)理解を深める。
    3 「杯」(1) 瀧本 作品を鑑賞し、そのうえで分析を試み、その内容を理解する。
    4 「杯」(2) 瀧本 分析結果から作品の主題と作者の意図を読み取る。
    5 「沈黙の塔」(1) 瀧本 作品を鑑賞し、そのうえで分析を試み、その内容を理解する。
    6 「沈黙の塔」(2) 瀧本 作品の分析結果を踏まえて、意味づけを行い、作品読解を深める。
    7 「沈黙の塔」(3) 瀧本 作品の主題と作者の意図(との関係)を理解(認識)する。
    8 「里芋の芽と不動の目」(1) 瀧本 作品を鑑賞し、そのうえで分析を試み、その内容を理解する。
    9 「里芋の芽と不動の目」(2) 瀧本 作品の分析結果を踏まえて、意味づけを行い、作品読解を深める。
    10 「里芋の芽と不動の目(3) 瀧本 作品の主題と作者の意図(との関係)を理解(認識)する。
    11 「金毘羅」(1) 瀧本 作品を鑑賞し、そのうえで分析を試み、その内容を理解する。
    12 「金毘羅」(2) 瀧本 作品の分析結果を踏まえて、意味づけを行い、作品読解を深める。
    13 「金毘羅」(3) 瀧本 作品の主題と作者の意図(との関係)を理解(認識)する。
    14 1910年前後の現代小説(小品) 瀧本 森鴎外の現代小説(小品)の位置づけと特質を把握する。
    1910年前後(明治40年代)の森鴎外文学の特質と近現代文学での位置づけを把握する。
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 近代文学と森鴎外(1)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 日本近代文学の成立について(森鴎外を軸に)理解する。

    No.2

    学習項目 近代文学と森鴎外(2)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 日本近代文学の展開に関して(森鴎外を軸に)理解を深める。

    No.3

    学習項目 「杯」(1)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品を鑑賞し、そのうえで分析を試み、その内容を理解する。

    No.4

    学習項目 「杯」(2)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 分析結果から作品の主題と作者の意図を読み取る。

    No.5

    学習項目 「沈黙の塔」(1)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品を鑑賞し、そのうえで分析を試み、その内容を理解する。

    No.6

    学習項目 「沈黙の塔」(2)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品の分析結果を踏まえて、意味づけを行い、作品読解を深める。

    No.7

    学習項目 「沈黙の塔」(3)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品の主題と作者の意図(との関係)を理解(認識)する。

    No.8

    学習項目 「里芋の芽と不動の目」(1)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品を鑑賞し、そのうえで分析を試み、その内容を理解する。

    No.9

    学習項目 「里芋の芽と不動の目」(2)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品の分析結果を踏まえて、意味づけを行い、作品読解を深める。

    No.10

    学習項目 「里芋の芽と不動の目(3)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品の主題と作者の意図(との関係)を理解(認識)する。

    No.11

    学習項目 「金毘羅」(1)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品を鑑賞し、そのうえで分析を試み、その内容を理解する。

    No.12

    学習項目 「金毘羅」(2)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品の分析結果を踏まえて、意味づけを行い、作品読解を深める。

    No.13

    学習項目 「金毘羅」(3)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 作品の主題と作者の意図(との関係)を理解(認識)する。

    No.14

    学習項目 1910年前後の現代小説(小品)
    担当教員 瀧本
    学生の到達目標 森鴎外の現代小説(小品)の位置づけと特質を把握する。
    1910年前後(明治40年代)の森鴎外文学の特質と近現代文学での位置づけを把握する。

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    『森鴎外近代小説集』第2巻 註釈・解題 瀧本和成・井上優 岩波書店

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    『森鴎外近代小説集』第1・3・4・5・6巻 岩波書店
    その他適宜指示する。

    成績評価方法・基準

     定期試験の成績を主とし、これに出席等の平常点を加味して総合評価する。

    オフィスアワーなど担当教員に対する質問等の方法

     質問時間:毎水曜日・昼の休憩時間に講師控室にて(事前連絡不要)。