• 医療の担い手としてのこころ構えB

    [Intention as a player of medical care attitude toward an actor of health care]

    開講情報
    • 2年次前期

      講義

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授髙山 明

      講師今西 孝至

      助教松村 千佳子

      非常勤講師松本 賢哉

      非常勤講師八田 勘司

    備考  

    概要

    1992年7月、第2次医療法改訂により、薬剤師は「医療の担い手」と明記された。薬剤師は患者を中心としたチーム医療の中で、薬の専門家として薬物療法への積極的な関与が期待されている。最新の薬学的知識を蓄積すると同時に、医療人としての自覚と高い倫理観、そして患者や患者家族に対する良好なコミュニケーション能力を修得する必要がある。医療関係者の何気ない一言や態度により、患者との信頼関係が崩壊するケースがある。本講では、薬剤師としての倫理観や社会的役割、責任感、そして患者と良好なコミュニケーションをとるための基礎的知識について論述する。

    授業の一般目標

    患者との信頼関係を築き、医療人として社会に貢献できるようになるために必要な心構えを身につける。

    準備学習(予習・復習)

    次回の学習項目について教科書を繰り返し読んでおくこと。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 生命の尊厳と薬剤師の役割 今西 人の誕生、死に関わる倫理的問題、生命の尊厳、生命観の変遷について説明できる。ヘルシンキ宣言の内容を概説できる。医療の担い手が守るべき倫理規範を説明できる。患者の基本的権利と自己決定権を説明できる。 A-(1)-①-1~5、A-(1)-③-1、 A-(2)-②-1~5、C17(4)-①-1、 C17(4)-②-4、
    2 先進医療と生命倫理 今西 医療の進歩(遺伝子治療、移植、再生医療など)に伴う生命観について説明できる。 A-(1)-③-1 
    3 医療の目的と薬剤師の役割 今西 疾病の予防や治療、延命、QOLについて説明できる。 A-(1)-②-1 
    4 社会における薬剤師の役割 今西 医療に担い手として、社会的ニーズの対応について説明できる。 A-(2)-①-1~3、 C17(4)-②-12
    A-(3)-⑤-1,2
    5 チーム医療における薬剤師の役割(癌治療) 松村 患者の心理を把握して、適切な対処の方法を理解する。 A-(3)-③-1~5
    6 チーム医療における薬剤師の役割(緩和医療) 松村 相手の気持ちを配慮して、対人関係に影響を及ぼす心理要因を概説できる。チーム医療における薬剤師の役割を説明できる。 A-(3)-②-1~3、
    A-(3)-④-1~3、
    7 医療者としての倫理 髙山 医療にかかわる諸問題から、課題を見出し、それを解決する能力を醸成する。 A-(2)-③-2
    A-(2)-③-3
    A-(2)-⑤-1,2、A-(3)-①-1~3
    A-(3)-②-1~3
    8 コミュニケーション基礎知識 八田 コミュニケーションの構成要素、メッセージ、発信・受信、言語・非言語について学習する。 A-(3)-①-1
    9 人間関係における自己理解と他者理解 八田 自己の反応への気付き、感情と態度につて理解する。 A-(3)-①-2
    10 援助関係における医療者の基本姿勢と態度 八田 傾聴、明確化、感情の反映、共感、自己一致について学習する。 A-(3)-②-2
    11 患者・家族との信頼関係と効果的なコミュニケーション 八田 家族メンバーの相互関係とキーパーソンについて理解する。 A-(3)-③-3,4
    12 コミュニケーション技術(1) 松本 多様な価値観を尊重した共感的理解について演習する。 A-(3)-④-2
    13 コミュニケーション技術(2) 松本 チームで協調的な態度の果たす役割について演習する。 A-(3)-④-1
    14 コミュニケーション技術(3) 松本 情報共有と意思の伝達について理解する。 A-(3)-④-3
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 生命の尊厳と薬剤師の役割
    担当教員 今西
    学生の到達目標 人の誕生、死に関わる倫理的問題、生命の尊厳、生命観の変遷について説明できる。ヘルシンキ宣言の内容を概説できる。医療の担い手が守るべき倫理規範を説明できる。患者の基本的権利と自己決定権を説明できる。
    SBOコード A-(1)-①-1~5、A-(1)-③-1、 A-(2)-②-1~5、C17(4)-①-1、 C17(4)-②-4、

    No.2

    学習項目 先進医療と生命倫理
    担当教員 今西
    学生の到達目標 医療の進歩(遺伝子治療、移植、再生医療など)に伴う生命観について説明できる。
    SBOコード A-(1)-③-1 

    No.3

    学習項目 医療の目的と薬剤師の役割
    担当教員 今西
    学生の到達目標 疾病の予防や治療、延命、QOLについて説明できる。
    SBOコード A-(1)-②-1 

    No.4

    学習項目 社会における薬剤師の役割
    担当教員 今西
    学生の到達目標 医療に担い手として、社会的ニーズの対応について説明できる。
    SBOコード A-(2)-①-1~3、 C17(4)-②-12
    A-(3)-⑤-1,2

    No.5

    学習項目 チーム医療における薬剤師の役割(癌治療)
    担当教員 松村
    学生の到達目標 患者の心理を把握して、適切な対処の方法を理解する。
    SBOコード A-(3)-③-1~5

    No.6

    学習項目 チーム医療における薬剤師の役割(緩和医療)
    担当教員 松村
    学生の到達目標 相手の気持ちを配慮して、対人関係に影響を及ぼす心理要因を概説できる。チーム医療における薬剤師の役割を説明できる。
    SBOコード A-(3)-②-1~3、
    A-(3)-④-1~3、

    No.7

    学習項目 医療者としての倫理
    担当教員 髙山
    学生の到達目標 医療にかかわる諸問題から、課題を見出し、それを解決する能力を醸成する。
    SBOコード A-(2)-③-2
    A-(2)-③-3
    A-(2)-⑤-1,2、A-(3)-①-1~3
    A-(3)-②-1~3

    No.8

    学習項目 コミュニケーション基礎知識
    担当教員 八田
    学生の到達目標 コミュニケーションの構成要素、メッセージ、発信・受信、言語・非言語について学習する。
    SBOコード A-(3)-①-1

    No.9

    学習項目 人間関係における自己理解と他者理解
    担当教員 八田
    学生の到達目標 自己の反応への気付き、感情と態度につて理解する。
    SBOコード A-(3)-①-2

    No.10

    学習項目 援助関係における医療者の基本姿勢と態度
    担当教員 八田
    学生の到達目標 傾聴、明確化、感情の反映、共感、自己一致について学習する。
    SBOコード A-(3)-②-2

    No.11

    学習項目 患者・家族との信頼関係と効果的なコミュニケーション
    担当教員 八田
    学生の到達目標 家族メンバーの相互関係とキーパーソンについて理解する。
    SBOコード A-(3)-③-3,4

    No.12

    学習項目 コミュニケーション技術(1)
    担当教員 松本
    学生の到達目標 多様な価値観を尊重した共感的理解について演習する。
    SBOコード A-(3)-④-2

    No.13

    学習項目 コミュニケーション技術(2)
    担当教員 松本
    学生の到達目標 チームで協調的な態度の果たす役割について演習する。
    SBOコード A-(3)-④-1

    No.14

    学習項目 コミュニケーション技術(3)
    担当教員 松本
    学生の到達目標 情報共有と意思の伝達について理解する。
    SBOコード A-(3)-④-3

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標
    SBOコード

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    特に指定しない   (医療の担い手としての心構え) 適宜プリントを配布する

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    特に指定しない   (医療の担い手としての心構え)

    成績評価方法・基準

    定期試験の成績を中心に評価する(医療の担い手としての心構え)。
    出席点、レポート提出(コミュニケーションズ)

    オフィスアワーなど担当教員に対する質問等の方法

    臨床薬学教育研究センター3F教授室(医療の担い手としての心構え)
    本講義は、8回目の講義から教員が入れ替わります。上記の8回目から14回目講義スケジュールは前半クラス(A~Cクラス、G~Iクラス)のものであり、後半クラス(D~Fクラス、J~Lクラス)については、8~11回目の講義は松本担当、12~14回目の講義は八田担当となります。時間割表と併せて確認すること。
    八田勘司:k-hatta@takara-univ.ac.jp
    松本賢哉:matsumoto-k@tachibana-u.ac.jp