京都薬科大学WEBシラバス 2013

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  • 薬理学Ａ

    [Pharmacology A]

    開講情報

    • 2年次前期

      講義

      1.5単位必修

    担当教員

    • 教授大矢 進

    備考 　

    概要

    　薬理学は、「生体内外の化学物質と生体の相互作用を、種々の研究方法により個体、臓器、組織、細胞、分子のレベルを貫いて総合的に研究し、さらに創薬・育薬などの薬物の疾病治療への応用を視野に入れ、薬物治療の基盤を確立する科学」である。本講義では、「総論」において薬理学の基本概念を学習するとともに、生理学、解剖学、生化学等の知識を基盤として各種薬物の薬理作用、作用機序、適応、副作用について学習する。

    授業の一般目標

    薬理学Ａでは、薬理学の基本概念（総論）と「自律神経系」に作用する薬物の作用機序、適応症および主な副作用についての詳細な知識を理解する。

    準備学習(予習・復習)

    　学習内容が多いため、教科書を予習することを特に推奨する（一読するだけでもよい）。また、解剖学、生理学で学習した関連知識を復習すること。講義中に実施する演習問題等で学習内容の達成度を各自確認し、講義時に配布した補助教材（プリント）を復習することが重要である。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 総論（１） 大矢 薬物の主作用と副作用（有害作用）、毒性との関連について説明できる。
    副作用と有害事象の違いについて説明できる。
    薬物の用量と作用の関係を説明できる。
    		 C13-(1)-③-1,2
    C13-(1)-①-1
    2 総論（２） 大矢 アゴニストとアンタゴニストについて説明できる。
    薬物の作用する仕組みについて、受容体、酵素およびチャネルを例に挙げて説明できる。
    代表的な薬物受容体を列挙し、刺激あるいは阻害された場合の生理反応を説明できる。    		 C13-(1)-①-2,3,4
    3 総論（３） 大矢 薬物の作用発現に関連する代表的な細胞内情報伝達系を列挙し、活性化された場合の生理反応を説明できる。
    薬物の個人差が生じる要因を列挙できる。
    薬物依存性について具体例を挙げて説明できる。
    		 C13-(1)-①-5,6,8
    4 自律神経系に作用する薬物（１） 大矢 自律神経系（交感神経系、副交感神経系）の役割、形態について説明できる。 C13-(2)-②-1,2,3
    5 自律神経系に作用する薬物（２） 大矢 神経伝達物質の生合成と不活性化について説明できる。
    自律神経系に発現する受容体サブタイプを列挙することができる。    		 C13-(2)-②-1,2,3
    6 自律神経系に作用する薬物（３） 大矢 交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （直接型アドレナリン受容体刺激薬）    		 C13-(2)-②-1
    C13-(2)-⑥-1
    7 自律神経系に作用する薬物（４） 大矢 交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （間接型アドレナリン受容体刺激薬）    		 C13-(2)-②-1
    C13-(2)-⑥-1
    8 自律神経系に作用する薬物（５） 大矢 交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （アドレナリン受容体遮断薬）    		 C13-(2)-②-1
    C13-(2)-⑥-1
    9 自律神経系に作用する薬物（６） 大矢 副交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （ムスカリン受容体刺激薬・コリンエステラーゼ阻害薬）    		 C13-(2)-②-2
    C13-(2)-⑥-1
    10 自律神経系に作用する薬物（７） 大矢 副交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （ムスカリン受容体遮断薬）    		 C13-(2)-②-2
    C13-(2)-⑥-1
    11 自律神経系に作用する薬物（８） 大矢 神経節に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。 C13-(2)-②-3
    C13-(2)-⑥-1
    12 体性神経系に作用する薬物（１） 大矢 知覚神経に作用する代表的な薬物（局所麻酔薬など）を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。 C13-(2)-③-1
    C13-(2)-⑥-1
    13 体性神経系に作用する薬物（２） 大矢 知覚神経および運動神経に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。 C13-(2)-③-1,2
    C13-(2)-⑥-1
    14 体性神経系に作用する薬物（３） 大矢 運動神経に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。 C13-(2)-③-2
    C13-(2)-⑥-1
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 総論（１）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 薬物の主作用と副作用（有害作用）、毒性との関連について説明できる。
    副作用と有害事象の違いについて説明できる。
    薬物の用量と作用の関係を説明できる。
    SBOコード C13-(1)-③-1,2
    C13-(1)-①-1

    No.2

    学習項目 総論（２）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 アゴニストとアンタゴニストについて説明できる。
    薬物の作用する仕組みについて、受容体、酵素およびチャネルを例に挙げて説明できる。
    代表的な薬物受容体を列挙し、刺激あるいは阻害された場合の生理反応を説明できる。
    SBOコード C13-(1)-①-2,3,4

    No.3

    学習項目 総論（３）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 薬物の作用発現に関連する代表的な細胞内情報伝達系を列挙し、活性化された場合の生理反応を説明できる。
    薬物の個人差が生じる要因を列挙できる。
    薬物依存性について具体例を挙げて説明できる。
    SBOコード C13-(1)-①-5,6,8

    No.4

    学習項目 自律神経系に作用する薬物（１）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 自律神経系（交感神経系、副交感神経系）の役割、形態について説明できる。
    SBOコード C13-(2)-②-1,2,3

    No.5

    学習項目 自律神経系に作用する薬物（２）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 神経伝達物質の生合成と不活性化について説明できる。
    自律神経系に発現する受容体サブタイプを列挙することができる。
    SBOコード C13-(2)-②-1,2,3

    No.6

    学習項目 自律神経系に作用する薬物（３）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （直接型アドレナリン受容体刺激薬）
    SBOコード C13-(2)-②-1
    C13-(2)-⑥-1

    No.7

    学習項目 自律神経系に作用する薬物（４）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （間接型アドレナリン受容体刺激薬）
    SBOコード C13-(2)-②-1
    C13-(2)-⑥-1

    No.8

    学習項目 自律神経系に作用する薬物（５）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （アドレナリン受容体遮断薬）
    SBOコード C13-(2)-②-1
    C13-(2)-⑥-1

    No.9

    学習項目 自律神経系に作用する薬物（６）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 副交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （ムスカリン受容体刺激薬・コリンエステラーゼ阻害薬）
    SBOコード C13-(2)-②-2
    C13-(2)-⑥-1

    No.10

    学習項目 自律神経系に作用する薬物（７）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 副交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    （ムスカリン受容体遮断薬）
    SBOコード C13-(2)-②-2
    C13-(2)-⑥-1

    No.11

    学習項目 自律神経系に作用する薬物（８）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 神経節に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    SBOコード C13-(2)-②-3
    C13-(2)-⑥-1

    No.12

    学習項目 体性神経系に作用する薬物（１）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 知覚神経に作用する代表的な薬物（局所麻酔薬など）を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    SBOコード C13-(2)-③-1
    C13-(2)-⑥-1

    No.13

    学習項目 体性神経系に作用する薬物（２）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 知覚神経および運動神経に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    SBOコード C13-(2)-③-1,2
    C13-(2)-⑥-1

    No.14

    学習項目 体性神経系に作用する薬物（３）
    担当教員 大矢
    学生の到達目標 運動神経に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
    SBOコード C13-(2)-③-2
    C13-(2)-⑥-1

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標
    SBOコード

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    最新基礎薬理学 竹内孝治、岡淳一郎 廣川書店

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    NEW薬理学 田中千賀子、加藤隆一 南江堂

    成績評価方法・基準

    　定期試験の成績を主として評価する。（但し、講義の開始直後と終了直前に出欠を確認する。）

    オフィスアワーなど担当教員に対する質問等の方法

    　薬理学分野（躬行館５階）の大矢教授室まで来てください。

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