• 先端薬物動態学概論

    [Introduction to Advanced Biopharmaceutics and Pharmacokinetics]

    開講情報
    • 6年次前期

      講義

      1単位選択

    担当教員
    • 教授山本 昌

      教授栄田 敏之

      准教授坂根 稔康

    備考  

    概要

     近年、ペプチド・タンパク性医薬品等の高分子医薬品が数多く開発されているが、これら医薬品は吸収性や安定性が悪いため、臨床では主に注射により投与されている。しかしながら、注射は患者のQOLや副作用発現の観点からは理想の投与形態ではなく、注射に代わる新しい投与形態の開発が望まれている。一方、医療現場においては患者個々の薬物治療に対応したテーラーメイド薬物治療が注目されている。そこで本講義では、ペプチド・タンパク性医薬品の消化管・経粘膜吸収性の改善等に関する最新のDDS技術、ならびに臨床現場で注目されているテーラーメイド薬物治療、及びその基本的な概念となる薬物動態の解析法について紹介する。

    授業の一般目標

     最新の研究結果や実例の学習を通じて、ペプチド・タンパク性医薬品の消化管・経粘膜吸収性の改善等に関する最新のDDS技術、ならびに臨床現場で注目されているテーラーメイド薬物治療、及びその基本的な概念となる薬物動態の解析法について理解する。

    準備学習(予習・復習)

     本概論は薬剤学A(薬物の生体内動態、DDS)、薬物動態学A、薬物動態学B、テーラーメイド薬物治療学(薬物速度論)の発展的な内容であるため、これらの授業内容をあらかじめ予習してから受講すること。また、受講後は講義で用いたスライドデータ及びプリントなどの内容について復習すること。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 各種添加物を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管や経粘膜吸収性の改善


    山本 各種吸収促進剤及びタンパク分解酵素阻害剤を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管・経粘膜吸収改善方法について理解する。
    2 化学修飾を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管や経粘膜吸収性の改善 山本 脂肪酸修飾及びオリゴアルギニン修飾を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管・経粘膜吸収改善方法について理解する。
    3 剤形修飾を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管や経粘膜吸収性の改善 山本 キトサンカプセル及びマイクロニードルを用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管・経粘膜吸収改善方法について理解する。
    4 薬物血中濃度測定に基づくテーラーメイド薬物療法 栄田 医療現場で実際に実施されている薬物血中濃度測定とその結果に基づくテーラーメイド薬物療法の内容について理解する。
    5 遺伝子関連情報に基づくテーラーメイド薬物療法 栄田 医療現場で実際に実施されている遺伝子関連情報の評価とその結果に基づくテーラーメイド薬物療法の内容について理解する。
    6 薬物動態の解析法① 坂根
    血中濃度の経時変化のデータから各種速度論パラメーターを求める際に利用する非線形最小二乗法の原理を理解し、そのプログラム (WinNonlin, MULTI) の使用法を習得する。
    7 薬物動態の解析法② 坂根 薬物の吸収過程の解析理論を理解し、プログラムを利用して、解析を実践する。
    8 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 各種添加物を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管や経粘膜吸収性の改善


    担当教員 山本
    学生の到達目標 各種吸収促進剤及びタンパク分解酵素阻害剤を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管・経粘膜吸収改善方法について理解する。

    No.2

    学習項目 化学修飾を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管や経粘膜吸収性の改善
    担当教員 山本
    学生の到達目標 脂肪酸修飾及びオリゴアルギニン修飾を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管・経粘膜吸収改善方法について理解する。

    No.3

    学習項目 剤形修飾を用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管や経粘膜吸収性の改善
    担当教員 山本
    学生の到達目標 キトサンカプセル及びマイクロニードルを用いたペプチド・タンパク性医薬品の消化管・経粘膜吸収改善方法について理解する。

    No.4

    学習項目 薬物血中濃度測定に基づくテーラーメイド薬物療法
    担当教員 栄田
    学生の到達目標 医療現場で実際に実施されている薬物血中濃度測定とその結果に基づくテーラーメイド薬物療法の内容について理解する。

    No.5

    学習項目 遺伝子関連情報に基づくテーラーメイド薬物療法
    担当教員 栄田
    学生の到達目標 医療現場で実際に実施されている遺伝子関連情報の評価とその結果に基づくテーラーメイド薬物療法の内容について理解する。

    No.6

    学習項目 薬物動態の解析法①
    担当教員 坂根
    学生の到達目標 血中濃度の経時変化のデータから各種速度論パラメーターを求める際に利用する非線形最小二乗法の原理を理解し、そのプログラム (WinNonlin, MULTI) の使用法を習得する。

    No.7

    学習項目 薬物動態の解析法②
    担当教員 坂根
    学生の到達目標 薬物の吸収過程の解析理論を理解し、プログラムを利用して、解析を実践する。

    No.8

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    スライドやプリント配布により講義を行う。

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    演習で理解する生物薬剤学 山本 昌編 廣川書店

    成績評価方法・基準

     筆記試験の成績を主とし、これに出席点を加味する。

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

     オフィスアワー:火、水、木の17:00~18:00;質問がある場合には研究室に直接来るか、あるいは担当教員にメールして下さい。(yamamoto@mb.kyoto-phu.ac.jp; sakaedat@mb.kyoto-phu.ac.jp; sakane@mb.kyoto-phu.ac.jp) 但し、オフィスアワーの時間でも会議等で不在の場合もあるので、なるべく来る前にメールなどで連絡して下さい。