• 感染症学

    [Infectious Disease Science]

    開講情報
    • 2年次後期

      講義

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授藤室 雅弘

      教授小田 正隆

    備考  

    概要

     人類は長らく病原性の高い微生物による感染症に対する脅威と戦ってきた。発展途上国ではいまなお同じような状況が続いているが、日本も含めた先進諸国では致死性の高い微生物よりも、弱毒性の微生物や抗菌薬が効かない耐性菌による感染症が大きな問題である。この違いは医療の発展の恩恵の多少が原因である。しかし、交通機関の発達はヒト、物資の流通のみならず、微生物の移動にも大きな影響を与えている。したがって、先進諸国であっても発展途上国での感染症も理解する必要がある。

    授業の一般目標

     感染症を引き起こす重要な微生物の病原因子、感染に対するヒトの防衛機構と、どのような病原体がどのような感染症を引き起こすのかを理解し、説明できることを目標とする。

    準備学習(予習・復習)

     予習については、授業に相当する部分について教科書を事前に読むこと。復習のためには、授業ごとに配布するプリントにある確認問題を解くこと。次回の授業冒頭で、確認問題の解説を行う。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 感染症の現状 後藤 日本のみならず、世界の感染症の現状を説明できる C8-(4)-①-1
    C11-(3)-③-1,2,3
    2 感染症の発症機構 後藤 感染成立のための病原因子を説明できる C8-(4)-③-1
    C10-(2)-①-4
    C10-(2)-②-2
    3 病原細菌と感染症#1 後藤 グラム陽性および陰性球菌と感染症を説明できる C10-(3)-①-4,5,7
    C14-(5)-①-1
    4 病原細菌と感染症#2 後藤 グラム陰性通性嫌気性菌と感染症を説明できる C8-(4)-②-5
    C10-(3)-①-6,8
    5 病原細菌と感染症#3 後藤 グラム陽性通性嫌気性菌、嫌気性菌と感染症を説明できる C8-(4)-②-4
    C10-(3)-①-9,10
    6 病原細菌と感染症#4 後藤 抗酸菌、スピロヘータ、マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアと感染症を説明できる C14-(5)-①-1
    7 病原真菌および寄生虫による感染症 後藤 どのような真菌、原虫がどのような感染症を起こすのかを説明できる C8-(4)-⑤-2
    C10-(3)-①-11,12
    C14-(5)-①-1
    8 病原ウイルスと感染症#1 藤室 ウイルスによる感染症について説明できる C10-(3)-①-1
    C14-(5)-①-1
    9 病原ウイルスと感染症#2 藤室 ウイルスによる感染症について説明できる C10-(3)-①-1
    C14-(5)-①-1
    10 病原ウイルスと感染症#3 藤室 ウイルスによる感染症およびプリオン感染症について説明できる C10-(3)-①-2,3
    C10-(3)-①-13
    C14-(5)-①-1
    11 疾患別にみた感染症の特徴 後藤 臨床的に重要かつ頻度の高い感染症の特徴を説明できる C11-(1)-③-1,2
    C11-(3)-③-4,5
    C14-(5)-①-1
    12 感染症の臨床検査 後藤 病原細菌やウイルスの検査法について説明できる C8-(4)-⑦-4
    C10-(2)-②-2
    C10-(2)-④-1,2,3,4
    13 感染症法 後藤 感染症の現状と感染症法について説明できる C8-(4)-①-1
    C11-(3)-③-1,2,3
    14 感染症の予防 後藤 感染症予防のための予防接種、滅菌と消毒について説明できる C8-(4)-⑥-1
    C10-(2)-③-1,2,3
    C10-(3)-②-1
    C11-(3)-③-6
    C14-(5)-②-10
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 感染症の現状
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 日本のみならず、世界の感染症の現状を説明できる
    SBOコード C8-(4)-①-1
    C11-(3)-③-1,2,3

    No.2

    学習項目 感染症の発症機構
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 感染成立のための病原因子を説明できる
    SBOコード C8-(4)-③-1
    C10-(2)-①-4
    C10-(2)-②-2

    No.3

    学習項目 病原細菌と感染症#1
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 グラム陽性および陰性球菌と感染症を説明できる
    SBOコード C10-(3)-①-4,5,7
    C14-(5)-①-1

    No.4

    学習項目 病原細菌と感染症#2
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 グラム陰性通性嫌気性菌と感染症を説明できる
    SBOコード C8-(4)-②-5
    C10-(3)-①-6,8

    No.5

    学習項目 病原細菌と感染症#3
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 グラム陽性通性嫌気性菌、嫌気性菌と感染症を説明できる
    SBOコード C8-(4)-②-4
    C10-(3)-①-9,10

    No.6

    学習項目 病原細菌と感染症#4
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 抗酸菌、スピロヘータ、マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアと感染症を説明できる
    SBOコード C14-(5)-①-1

    No.7

    学習項目 病原真菌および寄生虫による感染症
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 どのような真菌、原虫がどのような感染症を起こすのかを説明できる
    SBOコード C8-(4)-⑤-2
    C10-(3)-①-11,12
    C14-(5)-①-1

    No.8

    学習項目 病原ウイルスと感染症#1
    担当教員 藤室
    学生の到達目標 ウイルスによる感染症について説明できる
    SBOコード C10-(3)-①-1
    C14-(5)-①-1

    No.9

    学習項目 病原ウイルスと感染症#2
    担当教員 藤室
    学生の到達目標 ウイルスによる感染症について説明できる
    SBOコード C10-(3)-①-1
    C14-(5)-①-1

    No.10

    学習項目 病原ウイルスと感染症#3
    担当教員 藤室
    学生の到達目標 ウイルスによる感染症およびプリオン感染症について説明できる
    SBOコード C10-(3)-①-2,3
    C10-(3)-①-13
    C14-(5)-①-1

    No.11

    学習項目 疾患別にみた感染症の特徴
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 臨床的に重要かつ頻度の高い感染症の特徴を説明できる
    SBOコード C11-(1)-③-1,2
    C11-(3)-③-4,5
    C14-(5)-①-1

    No.12

    学習項目 感染症の臨床検査
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 病原細菌やウイルスの検査法について説明できる
    SBOコード C8-(4)-⑦-4
    C10-(2)-②-2
    C10-(2)-④-1,2,3,4

    No.13

    学習項目 感染症法
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 感染症の現状と感染症法について説明できる
    SBOコード C8-(4)-①-1
    C11-(3)-③-1,2,3

    No.14

    学習項目 感染症の予防
    担当教員 後藤
    学生の到達目標 感染症予防のための予防接種、滅菌と消毒について説明できる
    SBOコード C8-(4)-⑥-1
    C10-(2)-③-1,2,3
    C10-(3)-②-1
    C11-(3)-③-6
    C14-(5)-②-10

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標
    SBOコード

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学(第2版) 編集・西島正弘、後藤直正、増澤俊幸、河村好章 廣川書店

    成績評価方法・基準

     定期試験の成績を基準に評価する。原則として出席はとらないが、試験に合格するためには、講義への出席は必須である。

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

    オフィスアワー:後藤(愛学館6F)、藤室(南校舎S棟)ともに月・水・金17:00-18:00。会議・出張等で不在のこともあるので、事前にメール等で尋ねることが望ましい。また、メールでも質問を受け付ける。
    後藤(ngotoh@mb.kyoto-phu.ac.jp)、藤室(fuji2@mb.kyoto-phu.ac.jp)