[English Literature B]
| 開講情報 |
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| 担当教員 |
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| 備考 |
近年、世界的にファンタジーの価値が再確認されつつあるようである。『ハリー・ポッター』シリーズが世界中で愛読され、『ナルニア国年代記』や『指輪物語』、『ホビットの冒険』など古典的名作の映画化が依然として続いていることからもそれが窺える。なぜファンタジーは人の心を惹きつけるのか。それは、ストーリーの面白さのみならず、人生や現実のより深い次元における普遍的真実を我々に提供してくれるからであろう。河合隼雄氏は、ファンタジーを「たましいのあらわれ」と表現した。受講生の皆さんには、ファンタジー=児童文学、非現実的な物語という固定観念にとらわれず、その中に描出された人間の在りようの根本について考えてもらいたいと思う。
本講義では主にイギリス(傑出したファンタジーの宝庫である)の作品について、多角的に考察していきたい。
実際にファンタジー作品を取り上げ、その物語の深層に存在する意味を考察しながら、作品の面白さを実感する。また、大学生にふさわしい教養として、イギリスの文化、地理、歴史、宗教等に関する知識の獲得を目指す。
講義で扱う作品については事前に(翻訳でも構わないので)一読し、ストーリーをよく理解しておくこと。また、参考文献を紹介した場合は、それも読んでおくこと。これらの読書に要する時間は概ね数時間を想定している。
| No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 |
|---|---|---|---|
| 1 | はじめに(1) | 今井 | ファンタジーの一般的特徴が理解できる。 |
| 2 | はじめに(2) | 今井 | 日本と西洋のファンタジーの違いについて概説できる。(『千と千尋の神隠し』を通して) |
| 3 | The Lion, the Witch and the Wardrobe (ナルニア国物語) | 今井 | 登場人物、特に次男Edmundの存在意義について説明できる。作者が理想とする世界について理解できる。 |
| 4 | The Lion, the Witch and the Wardrobe (ナルニア国物語) | 今井 | アスランと魔女との比較を通して、父性/母性、善/悪、一神教/多神教等の問題について理解できる。 |
| 5 | Paddington Bear | 今井 | 英文学史における動物物語というジャンルの意味が理解できる。現実社会が異界の創作に与える影響について理解できる。 |
| 6 | Alice's Adventures in Wonderland | 今井 | 異界における主人公の奇妙な経験を通し、アイデンティティーの揺らぎについて考察する。 |
| 7 | Alice's Adventures in Wonderland | 今井 | 作品の特徴である言葉遊び、ユーモア、ナンセンス等について理解できる。 |
| 8 | Harry Potterシリーズ | 今井 | 各作品における英語の特徴について説明できる。 |
| 9 | Harry Potterシリーズ | 今井 | 作品の曖昧性に着目し、善悪の問題に対する作者独自の視点を理解できる。 |
| 10 | Harry Potterシリーズ | 今井 | シリーズを通してのHarryの成長について説明できる。 |
| 11 | Gulliver's Travels | 今井 | 主人公が訪れる奇妙な国々の意味を彼のアイデンティティーと関連付けながら解釈できる。 |
| 12 | Gulliver's Travels | 今井 | 4度の航海を経験したGulliverの人間観の変化を読み取ることが出来る。 |
| 13 | Christmas Carol | 今井 | 主人公の死と再生のプロセスについて考察することができる。 |
| 14 | Christmas Carol | 今井 | クリスマスの起源について説明できる。クリスマスを通してイギリス人の精神世界の一端が理解できる。 |
| 15 | 総括・まとめ |
No.1
| 学習項目 | はじめに(1) |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | ファンタジーの一般的特徴が理解できる。 |
No.2
| 学習項目 | はじめに(2) |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 日本と西洋のファンタジーの違いについて概説できる。(『千と千尋の神隠し』を通して) |
No.3
| 学習項目 | The Lion, the Witch and the Wardrobe (ナルニア国物語) |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 登場人物、特に次男Edmundの存在意義について説明できる。作者が理想とする世界について理解できる。 |
No.4
| 学習項目 | The Lion, the Witch and the Wardrobe (ナルニア国物語) |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | アスランと魔女との比較を通して、父性/母性、善/悪、一神教/多神教等の問題について理解できる。 |
No.5
| 学習項目 | Paddington Bear |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 英文学史における動物物語というジャンルの意味が理解できる。現実社会が異界の創作に与える影響について理解できる。 |
No.6
| 学習項目 | Alice's Adventures in Wonderland |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 異界における主人公の奇妙な経験を通し、アイデンティティーの揺らぎについて考察する。 |
No.7
| 学習項目 | Alice's Adventures in Wonderland |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 作品の特徴である言葉遊び、ユーモア、ナンセンス等について理解できる。 |
No.8
| 学習項目 | Harry Potterシリーズ |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 各作品における英語の特徴について説明できる。 |
No.9
| 学習項目 | Harry Potterシリーズ |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 作品の曖昧性に着目し、善悪の問題に対する作者独自の視点を理解できる。 |
No.10
| 学習項目 | Harry Potterシリーズ |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | シリーズを通してのHarryの成長について説明できる。 |
No.11
| 学習項目 | Gulliver's Travels |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 主人公が訪れる奇妙な国々の意味を彼のアイデンティティーと関連付けながら解釈できる。 |
No.12
| 学習項目 | Gulliver's Travels |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 4度の航海を経験したGulliverの人間観の変化を読み取ることが出来る。 |
No.13
| 学習項目 | Christmas Carol |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | 主人公の死と再生のプロセスについて考察することができる。 |
No.14
| 学習項目 | Christmas Carol |
|---|---|
| 担当教員 | 今井 |
| 学生の到達目標 | クリスマスの起源について説明できる。クリスマスを通してイギリス人の精神世界の一端が理解できる。 |
No.15
| 学習項目 | 総括・まとめ |
|---|---|
| 担当教員 | |
| 学生の到達目標 |
| 書名 | 著者名 | 出版社名 |
|---|---|---|
| 適宜資料を配布する。 | ||
| 書名 | 著者名 | 出版社名 |
|---|---|---|
| 講義中に指示する。 | ||
定期試験(100%)により評価する。
成績評価の公表については、合格発表以降個別に対応する。
オフィスアワーは火曜15:00~17:00(育心館4F)