[Medical Psychology]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
医療現場では患者やその家族一人一人を大切にするという考え方が広まってきている。患者やその家族を本当の意味で支援していくためには、自分の立ち位置を認識し、相手がどのようなことを思っているかを想像し理解した上で、医療スタッフや相手と適切なコミュニケーションをとる必要がある。この授業では臨床心理学の観点から、専門家の立場、想像力を使うこと、傾聴の仕方、連携のあり方について講義する。また簡単なロールプレイも適宜取り入れて体験的な学びを深める予定である。
医療に携わる専門家として社会に貢献していくために必要な、臨床心理学的“態度”を身に着けることを目標とする。具体的には自分の意見・思いを相手に伝えること、相手の気持ちを想像すること、相手の話を聴くこと、相手に必要なことを自分の立ち位置の範囲で行えるようになることを目指す。
予習・復習とも授業中に課題を出します。1週あたり2時間程度の学修が必要です。
医療に関するトピックについて自分ならどうするかを考える、他者の気持ちを想像・理解する練習などを課題とします。具体的には授業中に指示します。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 |
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1 | 「医療」における心理学とは何か | 谷口 | 「医療」への心理学的アプローチは多々あるが、その中でも個別性・主観性を大切にする臨床心理学の考え方を理解する。 |
2 | 「病む」ということについて考える | 谷口 | そもそも人が「病む」というのはどういう意味があるのだろうか。「病む」という体験がその人にどのようなことをもたらすのかについて理解する。 |
3 | 「治療する/される」ということについて考える | 谷口 | 「治療する」体験、「治療される」体験というのはどのようなものなのか。そもそも人が「治る」というのはどういうことなのかについて理解する。 |
4 | 「死」について考える | 谷口 | 人にとって「死」は避けられないことである。しかし医療というのはある意味極力「死」を遠ざける行為でもある。医療人として「死」にどう向かい合うかを考える。 |
5 | 話を聴く(1) | 谷口 | コミュニケーションの一技法である、「話を聴く」こととはどのようなことか、話を聴く練習を通して理解する。 |
6 | 話を聴く(2) | 谷口 | 「話を聴く(1)」に引き続き、「話を聴く」ことについて体験を通して理解を深める。 |
7 | 相手の気持ちを想像する(1) | 谷口 | 他者の気持ちは、技法を駆使すれば理解できるものではなく、こちらの心を使うことも求められる。相手の気持ちを想像するということを、体験を通して理解する。 |
8 | 相手の気持ちを理解する(2) | 谷口 | 「相手の気持ちを想像する(1)」に続き、非言語的コミュニケーションを通して相手の気持ちを想像する体験を行う。 |
9 | 意見と思いを伝える(1) | 谷口 | 自分が考えていること、感じていることをどのように他者に伝えればよいのかについて、体験的に理解する。 |
10 | 意見と思いを伝える(2) | 谷口 | 「意見と思いを伝える(1)」に続き、相手によりよく自分の考えを伝えるには、どのような伝え方をすればよいのかについて、体験的に理解する。 |
11 | 自分の立ち位置を知る | 谷口 | 医療の専門家として働くにあたり、自分がどのような役割を果たせるのか、あるいは果たせないのかを理解する。 |
12 | 多職種連携について | 谷口 | 医療現場では様々な専門家と協働することが求められる。なぜ連携が必要なのか、よりよい連携のために何が必要かということについて理解する。 |
13 | 医療人のメンタルヘルス | 谷口 | 対人援助職の人はその責任の重さから燃え尽きてしまうことも多いため、健康に医療を担っていくために必要なメンタルヘルスの考え方について理解する。 |
14 | 自殺予防 | 谷口 | 患者も医療人も「自殺」とは無縁ではない。最悪の事態とも言える自殺を予防するために、どのような心構えが必要かを理解する。 |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | 「医療」における心理学とは何か |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 「医療」への心理学的アプローチは多々あるが、その中でも個別性・主観性を大切にする臨床心理学の考え方を理解する。 |
No.2
学習項目 | 「病む」ということについて考える |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | そもそも人が「病む」というのはどういう意味があるのだろうか。「病む」という体験がその人にどのようなことをもたらすのかについて理解する。 |
No.3
学習項目 | 「治療する/される」ということについて考える |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 「治療する」体験、「治療される」体験というのはどのようなものなのか。そもそも人が「治る」というのはどういうことなのかについて理解する。 |
No.4
学習項目 | 「死」について考える |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 人にとって「死」は避けられないことである。しかし医療というのはある意味極力「死」を遠ざける行為でもある。医療人として「死」にどう向かい合うかを考える。 |
No.5
学習項目 | 話を聴く(1) |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | コミュニケーションの一技法である、「話を聴く」こととはどのようなことか、話を聴く練習を通して理解する。 |
No.6
学習項目 | 話を聴く(2) |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 「話を聴く(1)」に引き続き、「話を聴く」ことについて体験を通して理解を深める。 |
No.7
学習項目 | 相手の気持ちを想像する(1) |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 他者の気持ちは、技法を駆使すれば理解できるものではなく、こちらの心を使うことも求められる。相手の気持ちを想像するということを、体験を通して理解する。 |
No.8
学習項目 | 相手の気持ちを理解する(2) |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 「相手の気持ちを想像する(1)」に続き、非言語的コミュニケーションを通して相手の気持ちを想像する体験を行う。 |
No.9
学習項目 | 意見と思いを伝える(1) |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 自分が考えていること、感じていることをどのように他者に伝えればよいのかについて、体験的に理解する。 |
No.10
学習項目 | 意見と思いを伝える(2) |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 「意見と思いを伝える(1)」に続き、相手によりよく自分の考えを伝えるには、どのような伝え方をすればよいのかについて、体験的に理解する。 |
No.11
学習項目 | 自分の立ち位置を知る |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 医療の専門家として働くにあたり、自分がどのような役割を果たせるのか、あるいは果たせないのかを理解する。 |
No.12
学習項目 | 多職種連携について |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 医療現場では様々な専門家と協働することが求められる。なぜ連携が必要なのか、よりよい連携のために何が必要かということについて理解する。 |
No.13
学習項目 | 医療人のメンタルヘルス |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 対人援助職の人はその責任の重さから燃え尽きてしまうことも多いため、健康に医療を担っていくために必要なメンタルヘルスの考え方について理解する。 |
No.14
学習項目 | 自殺予防 |
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担当教員 | 谷口 |
学生の到達目標 | 患者も医療人も「自殺」とは無縁ではない。最悪の事態とも言える自殺を予防するために、どのような心構えが必要かを理解する。 |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
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担当教員 | |
学生の到達目標 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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特に指定しない。 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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適宜授業中に紹介します。 |
授業内課題(予習、復習含め)40%、学期末テスト60%
講評を合格発表日に掲示にて公表する。
オリエンテーション時に担当教員から連絡する。