[Medical Care and Society]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
現代社会は、めざましい発展を遂げ続ける生命科学・先端医療技術の発展とともにあります。現代社会における人間の生をめぐる諸問題は、私たち個々人の生の問題であると同時に、私たちの社会がこの問題をどのように位置づけ、向き合うべきかという《公共性》に関わる問いです。本講義では、いくつかの医科学技術の実践に関わる具体的問題を取り上げ、この問いに取り組みます。
現代社会における医科学技術の位置づけについて、(医学的知見とは異なり)社会科学的視点から考える、という視角(パースペクティブ)を持つことを目標とします。なお、学習項目に記す具体的テーマについては、社会状況により変更される場合があります。
(1)提示した資料を読むこと(事前・事後)。(2)課題に取り組むこと。(3)日常の社会問題に関する基本的知識を前提とするため、新聞を読み、幅広く社会に起きる事がらに目配りをすること。単位修得のためには日常的な時事的課題への関心(新聞、ニュース等へのアクセス)等による予習、また講義内配付資料、課題への取り組みによる復習、さらには自律的に問題関心を持って課題を見いだす姿勢が必要となります。
上記予習復習を合わせて1週あたり150分程度の学習が必要です。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 |
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1 | 「医療と社会」を学ぶために | 野崎 | 本講義の概要を確認し、講義の基本方針、進め方、取り組み方を理解する。 |
2 | 生殖補助医療と社会(1) | 野崎 | 新たな出生前診断が導入されようとしている社会状況を知り、導入に当たり社会的な視点から考えるべき論点を理解し、説明できる。 |
3 | 生殖補助医療と社会(2) | 野崎 | 出生に対する社会的コントロールの歴史的経緯と、それを支えたイズムとの関係を理解し、説明できる。 |
4 | 生殖補助医療と社会(3) | 野崎 | リプロダクティブ・ヘルス・ライツという考え方の誕生とその内容について、特に人工妊娠中絶に関わる問題と関連させた上で、どのように捉えることができるのかを、国内外の議論を踏まえて理解し、説明できる。 |
5 | 生殖補助医療と社会(4) | 野崎 | (1)~(3)の内容を踏まえ、改めて(1)で明示した論点への応答の可能性を知り、それを明示することができる。また、その他生殖補助医療に関する残された課題を理解し、説明できる。 |
6 | 終末期医療と社会(1) | 野崎 | 終末期医療をめぐる社会状況を知り、社会的な視点から考えるべき論点を理解し、説明できる。 |
7 | 終末期医療と社会(2) | 野崎 | 尊厳死についてのこれまでの歴史的経緯と国内外の議論・問題状況を理解し、説明できる。 |
8 | 終末期医療と社会(3) | 野崎 | (1)(2)の内容を踏まえ、改めて(1)で明示した論点への応答の可能性を知る。また、尊厳死に関するルール化の動向とそこで考えるべき論点を明示することができ、一定の考え方を示すことができる。 |
9 | 子どもの医療と社会(1) | 野崎 | ハンディを持って生まれた赤ちゃん(新生児)への治療のあり方に関する社会状況を知り、社会的な視点から考えるべき論点を理解し、説明できる。 |
10 | 子どもの医療と社会(2) | 野崎 | “子どもの最善の利益”という考え方について、その歴史的経緯と内容、国内外の議論を踏まえて、今日的な問題点を理解し、説明できる。 |
11 | 子どもの医療と社会(3) | 野崎 | (1)(2)の内容を踏まえ、改めて(1)で明示した論点への応答の可能性を知る。その際、「重篤な疾患を持つ新生児の治療」をめぐる、いくつかのガイドラインを参照し、そこで考えるべき論点を明示することができ、一定の考え方を示すことができる。 |
12 | 再生医療と社会(1) | 野崎 | 再生医療への臨床応用が期待される人胚性幹細胞(人ES細胞、人iPS細胞)研究について、その現状と社会的規制(レギュレーション)の現状を知り、社会的な視点から考えるべき論点を知る。 |
13 | 再生医療と社会(2) | 野崎 | (1)で焦点化した論点および関連する問題についての国内外の議論状況を理解し、説明できる。 |
14 | 再生医療と社会(3) | 野崎 | (1)(2)の内容を踏まえ、改めて(1)で明示した論点への応答の可能性を理解し、説明できる。 |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | 「医療と社会」を学ぶために |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 本講義の概要を確認し、講義の基本方針、進め方、取り組み方を理解する。 |
No.2
学習項目 | 生殖補助医療と社会(1) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 新たな出生前診断が導入されようとしている社会状況を知り、導入に当たり社会的な視点から考えるべき論点を理解し、説明できる。 |
No.3
学習項目 | 生殖補助医療と社会(2) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 出生に対する社会的コントロールの歴史的経緯と、それを支えたイズムとの関係を理解し、説明できる。 |
No.4
学習項目 | 生殖補助医療と社会(3) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | リプロダクティブ・ヘルス・ライツという考え方の誕生とその内容について、特に人工妊娠中絶に関わる問題と関連させた上で、どのように捉えることができるのかを、国内外の議論を踏まえて理解し、説明できる。 |
No.5
学習項目 | 生殖補助医療と社会(4) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | (1)~(3)の内容を踏まえ、改めて(1)で明示した論点への応答の可能性を知り、それを明示することができる。また、その他生殖補助医療に関する残された課題を理解し、説明できる。 |
No.6
学習項目 | 終末期医療と社会(1) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 終末期医療をめぐる社会状況を知り、社会的な視点から考えるべき論点を理解し、説明できる。 |
No.7
学習項目 | 終末期医療と社会(2) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 尊厳死についてのこれまでの歴史的経緯と国内外の議論・問題状況を理解し、説明できる。 |
No.8
学習項目 | 終末期医療と社会(3) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | (1)(2)の内容を踏まえ、改めて(1)で明示した論点への応答の可能性を知る。また、尊厳死に関するルール化の動向とそこで考えるべき論点を明示することができ、一定の考え方を示すことができる。 |
No.9
学習項目 | 子どもの医療と社会(1) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | ハンディを持って生まれた赤ちゃん(新生児)への治療のあり方に関する社会状況を知り、社会的な視点から考えるべき論点を理解し、説明できる。 |
No.10
学習項目 | 子どもの医療と社会(2) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | “子どもの最善の利益”という考え方について、その歴史的経緯と内容、国内外の議論を踏まえて、今日的な問題点を理解し、説明できる。 |
No.11
学習項目 | 子どもの医療と社会(3) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | (1)(2)の内容を踏まえ、改めて(1)で明示した論点への応答の可能性を知る。その際、「重篤な疾患を持つ新生児の治療」をめぐる、いくつかのガイドラインを参照し、そこで考えるべき論点を明示することができ、一定の考え方を示すことができる。 |
No.12
学習項目 | 再生医療と社会(1) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | 再生医療への臨床応用が期待される人胚性幹細胞(人ES細胞、人iPS細胞)研究について、その現状と社会的規制(レギュレーション)の現状を知り、社会的な視点から考えるべき論点を知る。 |
No.13
学習項目 | 再生医療と社会(2) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | (1)で焦点化した論点および関連する問題についての国内外の議論状況を理解し、説明できる。 |
No.14
学習項目 | 再生医療と社会(3) |
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担当教員 | 野崎 |
学生の到達目標 | (1)(2)の内容を踏まえ、改めて(1)で明示した論点への応答の可能性を理解し、説明できる。 |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
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担当教員 | |
学生の到達目標 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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必要に応じて、提示・配布します。 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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はじめて出会う生命倫理 | 玉井真理子・大谷いづみ編著 | 有斐閣 |
講義中に取り組む課題への取り組み(30%)、提出課題状況(10%)、試験結果(60%)により総合的に判定します。評価は絶対評価とし、(1)講義内容および(2)十分な事前事後学習を踏まえた課題・試験解答となっているか、この2点を基準とします。
講義中に取り組んだ課題については、講義内で講評を行います。また定期試験についての講評は、学内掲示等によって実施します。
オフィスアワー:月曜日5限。質問は、講義中、あるいはオフィスアワー時に野崎研究室(育心館4階)まで来て下さい。出張等でオフィスアワーを持てないときもありますので、事前にメール等で連絡して下さい。