• 医療心理学

    [Medical Psychology]

    開講情報
    • 3年次前期

      講義ロールプレイ

      1.5単位選択

    担当教員
    • 非常勤講師谷口 麻起子

    備考  

    概要

     臨床心理士の立場から、医療心理学について講義する。
     医療現場では患者やその家族一人一人を大切にするという考え方が広まってきている。患者やその家族を本当の意味で支援していくためには、自分の立ち位置を認識し、相手がどのようなことを思っているかを想像し理解した上で、医療スタッフや相手と適切なコミュニケーションをとる必要がある。この授業では臨床心理学の観点から、専門家の立場、想像力を使うこと、傾聴の仕方、連携のあり方について講義する。また実践的な学びを目的に、簡単なロールプレイや事例についてのディスカッションを行う。

    授業の一般目標

     医療に携わる専門家として社会に貢献していくために必要な、臨床心理学的“態度”を身につける。具体的には自分の意見・思いを相手に伝えること、相手の気持ちを想像すること、相手の話を聴くこと、相手に必要なことを自分の立ち位置から行えるようになることである。

    準備学習(予習・復習)

     予習・復習とも授業中に課題を出します。
     予習は授業で行うディスカッションのために自分の意見を考えてくること、復習は授業で取り上げたことの学びを深めるための文献を読んで考えをまとめることとします。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 心理学とは何か・医療における心理学とは 谷口 個別性・主観性を大切にする臨床心理学の考え方を知り、それが医療において特にどのような意味をもつのかを理解する。
    2 「病む」ということについて考える 谷口 人が「病む」ことにはどのような意味があるのかを理解する。
    特に精神疾患を持つ方の生きる主観的な世界について理解する。
    3 「治療する/される」ことについて考える 谷口 そもそも「治る」とはどのようなことなのかを考え、治療すること、治療されることの意味を理解する。
    特に精神疾患を持つ方にとっての「治る」ことについて理解する。
    4 「死」について考える 谷口 人は必ず死ぬが、医療はその死を遠ざける行為である。
    医療人として「死」にどう向かっていくかを考える。
    5 話を聴く(1) 谷口 ロールプレイを通して、「話を聴く」姿勢を身につける。
    6 話を聴く(2) 谷口 ロールプレイを通して、「話を聴く」ことの意味を理解する。
    7 相手の気持ちを想像する(1) 谷口 他人の気持ちを理解するのに重要なのが「想像力」である。
    想像力を通した他者理解を体験的に学ぶ。
    8 相手の気持ちを想像する(2) 谷口 主観、非言語的コミュニケーションを通じて他者を理解する。
    9 意見と思いを伝える(1) 谷口 医療現場では多くの重要な情報や意見をやり取りする機会がある。
    どのように自分の意見を伝えるかを、ロールプレイを通して学ぶ。
    10 意見と思いを伝える(2) 谷口 相手の立場を考えながら意見を伝える工夫を、ロールプレイを通して学ぶ。
    11 自分の立ち位置を知る 谷口 医療の専門家として、自分がどのような役割を果たせるのか、あるいは果たせないのかを理解する。
    12 多職種連携について 谷口 医療現場では様々な専門家を協働することが求められる。
    連携の上で必要なことは何かを理解する。
    13 医療人のメンタルヘルス 谷口 対人援助職の人は、その責任の重さからメンタルヘルス上の問題を抱えることも多い。我々が自分を健康に保って医療にあたるために必要なことを学ぶ。
    14 自殺予防 谷口 医療人も患者も「自殺・自死」の問題は切っても切れない。「自殺・自死」を予防するために必要なことを学ぶ。
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 心理学とは何か・医療における心理学とは
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 個別性・主観性を大切にする臨床心理学の考え方を知り、それが医療において特にどのような意味をもつのかを理解する。

    No.2

    学習項目 「病む」ということについて考える
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 人が「病む」ことにはどのような意味があるのかを理解する。
    特に精神疾患を持つ方の生きる主観的な世界について理解する。

    No.3

    学習項目 「治療する/される」ことについて考える
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 そもそも「治る」とはどのようなことなのかを考え、治療すること、治療されることの意味を理解する。
    特に精神疾患を持つ方にとっての「治る」ことについて理解する。

    No.4

    学習項目 「死」について考える
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 人は必ず死ぬが、医療はその死を遠ざける行為である。
    医療人として「死」にどう向かっていくかを考える。

    No.5

    学習項目 話を聴く(1)
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 ロールプレイを通して、「話を聴く」姿勢を身につける。

    No.6

    学習項目 話を聴く(2)
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 ロールプレイを通して、「話を聴く」ことの意味を理解する。

    No.7

    学習項目 相手の気持ちを想像する(1)
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 他人の気持ちを理解するのに重要なのが「想像力」である。
    想像力を通した他者理解を体験的に学ぶ。

    No.8

    学習項目 相手の気持ちを想像する(2)
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 主観、非言語的コミュニケーションを通じて他者を理解する。

    No.9

    学習項目 意見と思いを伝える(1)
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 医療現場では多くの重要な情報や意見をやり取りする機会がある。
    どのように自分の意見を伝えるかを、ロールプレイを通して学ぶ。

    No.10

    学習項目 意見と思いを伝える(2)
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 相手の立場を考えながら意見を伝える工夫を、ロールプレイを通して学ぶ。

    No.11

    学習項目 自分の立ち位置を知る
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 医療の専門家として、自分がどのような役割を果たせるのか、あるいは果たせないのかを理解する。

    No.12

    学習項目 多職種連携について
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 医療現場では様々な専門家を協働することが求められる。
    連携の上で必要なことは何かを理解する。

    No.13

    学習項目 医療人のメンタルヘルス
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 対人援助職の人は、その責任の重さからメンタルヘルス上の問題を抱えることも多い。我々が自分を健康に保って医療にあたるために必要なことを学ぶ。

    No.14

    学習項目 自殺予防
    担当教員 谷口
    学生の到達目標 医療人も患者も「自殺・自死」の問題は切っても切れない。「自殺・自死」を予防するために必要なことを学ぶ。

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    特に指定しない。

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    適宜授業中に紹介します。

    成績評価方法・基準

     授業内課題(予習、復習含め)40%、学期末テスト60%

    評価のフィードバック

     講評は、合格発表時に掲示にて公開する。

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

     講義前(月曜 14時半~15時)非常勤講師室
     連絡先については講義時に伝える。