• 外国文学B

    [Foreign Literature B]

    開講情報
    • 1年次前期

      講義

      1.5単位選択

    担当教員
    • 准教授今井 千壽

    備考  

    概要

     “A literary work is not a mere play of the imagination, an isolated caprice of an
    excited brain, but a transcript of contemporary manners and customs and the sign of a particular state of intellect.”というフランスの批評家・哲学者イポリット・テーヌの指摘にもあるように、文学作品とは、その作品が書かれた時代の生活、習慣、物の考え方、価値観などを知るためのヒントをしばしば提供してくれるものである。本授業では、19世紀~20世紀イギリスの有名なファンタジー作品および小説(18世紀に出版された『ガリヴァー旅行記』は例外であるが)を取り上げ、それぞれの物語の注目ポイントについて解説すると共に、その背景に存在するイギリス社会や文化のユニークな特徴を紹介する。

    授業の一般目標

    ・文学作品を読んでその内容や特徴について説明できる。
    ・作品の背景にあるイギリスの社会や文化の諸相について説明できる。

    準備学習(予習・復習)

     講義で扱う作品については事前に(翻訳で構わないので)一読し、ストーリーを把握しておくこと。また、授業中に参考文献が紹介された場合は、それも読んでおくこと。これらの読書に要する時間は概ね一週当り150~200分程度を想定している。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 『ナルニア物語』Vol.1
    The Lion, the Witch and the Wardrobe
    今井 主人公の子供たち(特にエドマンド)による「魔女的世界」から「アスラン的世界」への移行のプロセスに着目し、その意味を考察できる。
    2 『ナルニア物語』 今井 イギリス独自の自然風土や食習慣について説明できる。
    3 『くまのパディントン』
    Paddington Bear
    今井 主人公パディントンのユーモラスな異文化体験を通して、"Englishness"の本質について考察できる。
    4 『くまのパディントン』 今井 移民問題の複雑さについて説明できる。
    5 『ガリヴァー旅行記』
    Gulliver's Travels 
    今井 第3篇でガリヴァーが日本に上陸することの意味について考察できる。
    6 『ガリヴァー旅行記』 今井 イギリス人の日本観の変遷をたどることができる。
    7 『メアリー・ポピンズ』
    Mary Poppins
    今井 異界からの訪問者が現実界で果たす役割について説明できる。
    8 『メアリー・ポピンズ』 今井 19世紀後半~20世紀中葉におけるnanny(乳母/ベビーシッターのような存在)の特徴と複雑な階級制度の一端を理解できる。
    9 『チャーリーとチョコレート工場』
    Charlie and the Chocolate Factory
    今井 現実と非現実とが交錯するストーリーの奇想天外さを楽しむことができる。
    10 『チャーリーとチョコレート工場』

    今井 イギリス人がもつ独特のユーモアセンスの特徴を知ることができる。
    11 『シャーロック・ホームズの冒険』
    The Adventures of Sherlock Holmes
    今井 ホームズの人物像や彼による様々な謎の解読作業の意味について考察することができる。
    12 『シャーロック・ホームズの冒険』 今井 ヴィクトリア朝社会の繁栄の裏に存在した影の部分について理解できる。
    13 『クリスマス・キャロル』
    A Christmas Carol
    今井 4人のghostたちの役割と主人公Scroogeの再生のプロセスを考察できる。
    14 『クリスマス・キャロル』 今井 イギリスの主要な年中行事について説明できる。
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 『ナルニア物語』Vol.1
    The Lion, the Witch and the Wardrobe
    担当教員 今井
    学生の到達目標 主人公の子供たち(特にエドマンド)による「魔女的世界」から「アスラン的世界」への移行のプロセスに着目し、その意味を考察できる。

    No.2

    学習項目 『ナルニア物語』
    担当教員 今井
    学生の到達目標 イギリス独自の自然風土や食習慣について説明できる。

    No.3

    学習項目 『くまのパディントン』
    Paddington Bear
    担当教員 今井
    学生の到達目標 主人公パディントンのユーモラスな異文化体験を通して、"Englishness"の本質について考察できる。

    No.4

    学習項目 『くまのパディントン』
    担当教員 今井
    学生の到達目標 移民問題の複雑さについて説明できる。

    No.5

    学習項目 『ガリヴァー旅行記』
    Gulliver's Travels 
    担当教員 今井
    学生の到達目標 第3篇でガリヴァーが日本に上陸することの意味について考察できる。

    No.6

    学習項目 『ガリヴァー旅行記』
    担当教員 今井
    学生の到達目標 イギリス人の日本観の変遷をたどることができる。

    No.7

    学習項目 『メアリー・ポピンズ』
    Mary Poppins
    担当教員 今井
    学生の到達目標 異界からの訪問者が現実界で果たす役割について説明できる。

    No.8

    学習項目 『メアリー・ポピンズ』
    担当教員 今井
    学生の到達目標 19世紀後半~20世紀中葉におけるnanny(乳母/ベビーシッターのような存在)の特徴と複雑な階級制度の一端を理解できる。

    No.9

    学習項目 『チャーリーとチョコレート工場』
    Charlie and the Chocolate Factory
    担当教員 今井
    学生の到達目標 現実と非現実とが交錯するストーリーの奇想天外さを楽しむことができる。

    No.10

    学習項目 『チャーリーとチョコレート工場』

    担当教員 今井
    学生の到達目標 イギリス人がもつ独特のユーモアセンスの特徴を知ることができる。

    No.11

    学習項目 『シャーロック・ホームズの冒険』
    The Adventures of Sherlock Holmes
    担当教員 今井
    学生の到達目標 ホームズの人物像や彼による様々な謎の解読作業の意味について考察することができる。

    No.12

    学習項目 『シャーロック・ホームズの冒険』
    担当教員 今井
    学生の到達目標 ヴィクトリア朝社会の繁栄の裏に存在した影の部分について理解できる。

    No.13

    学習項目 『クリスマス・キャロル』
    A Christmas Carol
    担当教員 今井
    学生の到達目標 4人のghostたちの役割と主人公Scroogeの再生のプロセスを考察できる。

    No.14

    学習項目 『クリスマス・キャロル』
    担当教員 今井
    学生の到達目標 イギリスの主要な年中行事について説明できる。

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    適宜資料を配布する。

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    講義中に指示する。

    成績評価方法・基準

     定期試験(80%) 平常点(授業中の発表を含む)(20%)

    評価のフィードバック

     講評は、合格発表以降manabaにて公開する。