• 地域医療連携概論

    [Introduction to community medicine collaboration   ]

    開講情報
    • 6年次前期

      講義

      1単位選択

    担当教員
    • 教授楠本 正明

      講師今西 孝至

      非常勤講師小林 篤史

      非常勤講師土下 喜正

    備考  

    概要

    団塊の世代700万人が後期高齢者になる2025年、日本は経験したことのないスーパー高齢者列島になる。その時、薬剤師の役割も地域の中で大きく変わるため、医療に限らず介護や福祉、行政などとの連携を学ぶことが必要になってきた。本講では、地域医療の概念と地域医療を支える多職種連携を学び、地域包括ケアを行うための在宅チーム医療の重要性について理解する。また、災害大国ニッポンにおいては災害医療も重要な地域医療の一環であるため、災害時における薬剤師の役割や災害時における多職種連携についても理解する。

    授業の一般目標

    我が国の医療の現状と課題を認識するとともに、地域包括ケアシステムでの薬剤師の役割と多職種連携の意義を理解する。また、災害時における薬剤師の役割も理解する。

    準備学習(予習・復習)

    5年次の実務実習で学習した内容を復習すること。受講後は、配布プリントを復習すること。
    予習と復習には一週あたり3.5時間の学習が必要である。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 我が国の医療の現状 楠本 ☆高齢者社会から超高齢者社会への移行を理解し、医療の構造改革を学ぶ
    2 地域医療と多職種連携  今西 ☆在宅医療で多職種連携の理解を深め、薬剤師の役割を説明できる。
    3 地域医療の問題点 楠本 ☆地域医療の現状を理解し、その問題点を学ぶ
    4 医薬分業の変貌と薬剤師  楠本 ☆分業率70%までの経緯を学び、かかりつけ薬剤師への理解を深める
    5 地域包括ケアと薬剤師  楠本 ☆地域包括ケアシステムを理解し、その中で薬剤師の役割が説明できる。
    6 地域医療と病院薬剤師 土下 ☆地域医療で病院薬剤師の業務を学び、その実際を理解する。
    7 在宅医療と開局薬剤師  小林 ☆在宅医療での開局薬剤師の業務を学び、その実際を理解する。
    8 災害医療と薬剤師  今西 ☆災害時における他職種の役割を理解したうえで、災害現場における薬剤師の役割や多職種連携を理解する。

    No.1

    学習項目 我が国の医療の現状
    担当教員 楠本
    学生の到達目標 ☆高齢者社会から超高齢者社会への移行を理解し、医療の構造改革を学ぶ
    SBOコード

    No.2

    学習項目 地域医療と多職種連携 
    担当教員 今西
    学生の到達目標 ☆在宅医療で多職種連携の理解を深め、薬剤師の役割を説明できる。
    SBOコード

    No.3

    学習項目 地域医療の問題点
    担当教員 楠本
    学生の到達目標 ☆地域医療の現状を理解し、その問題点を学ぶ
    SBOコード

    No.4

    学習項目 医薬分業の変貌と薬剤師 
    担当教員 楠本
    学生の到達目標 ☆分業率70%までの経緯を学び、かかりつけ薬剤師への理解を深める
    SBOコード

    No.5

    学習項目 地域包括ケアと薬剤師 
    担当教員 楠本
    学生の到達目標 ☆地域包括ケアシステムを理解し、その中で薬剤師の役割が説明できる。
    SBOコード

    No.6

    学習項目 地域医療と病院薬剤師
    担当教員 土下
    学生の到達目標 ☆地域医療で病院薬剤師の業務を学び、その実際を理解する。
    SBOコード

    No.7

    学習項目 在宅医療と開局薬剤師 
    担当教員 小林
    学生の到達目標 ☆在宅医療での開局薬剤師の業務を学び、その実際を理解する。
    SBOコード

    No.8

    学習項目 災害医療と薬剤師 
    担当教員 今西
    学生の到達目標 ☆災害時における他職種の役割を理解したうえで、災害現場における薬剤師の役割や多職種連携を理解する。
    SBOコード

    実務経験

    楠本正明
    業種:その他(病院・薬局・行政)

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    1,3~5 病院薬剤師30年・薬局薬剤師4年・行政1年の実務経験から、地域医療の現状と課題を理解し病院の再編及び在宅医療における多職種連携と薬剤師の役割について概説する。また、厚生労働省の方向性も踏まえ、今後の薬局のあり方についても触れる。

    今西孝至
    業種:その他(病院・薬局)

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    2,8 病院薬剤師・薬局薬剤師(計10年間)として医療現場で従事していたので、この経験をもとに、これから地域医療で必要とされる薬剤師の役割(特に多職種連携(IPW)、災害医療)について具体例を挙げながら、医療現場をイメージできるような講義を行う。また、災害医療では救急救命士としての視点も交えて講義を行う。

    小林篤史
    業種:薬局

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    7 在宅医療を約10年取り組んできた経験より「医療の変化や現在の健康に対する考え方について」、またこれまでの在宅医療の歩みより「これからの在宅医療の課題について」、「超超高齢化社会に薬剤師がチーム医療の中でどのような役割を担うべきかについて」講義を行います。

    土下喜正
    業種:病院

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    6 総合病院で16年、精神科病院の薬剤科責任者として2年、臨床薬剤師として処方提案、処方設計、副作用対策、副作用対応など多様な症例を経験や院内の薬剤管理をしてきた。多様な経験を活かして、薬物治療における薬剤師の役割を指導し、積極的に実践するために必要な能力について講義します。

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    プリントを配布する  

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