• 感染症学

    [Infectious Disease Science]

    開講情報
    • 2年次後期

      講義

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授小田 真隆

      教授藤室 雅弘

    備考  

    概要

     近年、新たな病原微生物(SARS-CoV-2、エボラウイルス、鳥インフルエンザウイルスなど)や抗菌薬の乱用・繁用による薬剤耐性菌(黄色ブドウ球菌、緑膿菌、アシネトバクター属菌)の出現は、現代医療の抱える新たな脅威として深刻な問題となっている。本講義では、医療人として必須な微生物学的、そして疫学的知識を身につけるため、細菌学、ウイルス学、真菌学、原虫学について解説する。さらに、抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗原虫薬に関する概要について説明する。
     この授業は対面授業と同時配信型授業で構成する。学生の皆さんには隔週で対面授業を7回、同時配信型授業を7回受講してもらう。状況によりオンデマンド配信講義とする。

    授業の一般目標

     感染症を引き起こす微生物の特徴、および治療薬について統合的に学習し、感染症学を修めることを目指す。
    [関連する卒業認定・学位授与方針]DP1・DP2・DP4

    準備学習(予習・復習)

     講義では教科書を用いて重要ポイントを明示するので、復習中心の学習を心掛けること。予習復習を合わせて1週あたり150分程度の学修が必要である。内容については、その都度指示する。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 病原微生物総論 小田 病原微生物の特徴を説明できる C8-(4)-①-1,2
    D1-(2)-②-1
    2 感染症の発症機構 小田 感染成立のための病原因子を説明できる C8-(3)-②-6
    C8-(4)-①-1,2
    C8-(3)-②-6
    3 病原細菌と感染症#1 小田 グラム陽性球菌およびグラム陽性桿菌の特徴を説明できる C8-(4)-②-3
    4 病原細菌と感染症#2 小田 グラム陰性球菌およびグラム陰性桿菌の特徴を説明できる E2-(7)-③-2,4,9
    C8-(4)-②-4
    5 病原細菌と感染症#3 小田 グラム陰性らせん菌および抗酸菌の特徴を説明できる C8-(4)-②-5,6
    6 病原細菌と感染症#4 小田 マイコプラズマ、リケッチア、クラミジア、真菌、原虫の特徴を説明できる C8-(4)-②-7,8,9
    C8-(3)-④-1,2
    E2-(7)-⑤-1,2
    E2-(7)-⑥-1,2
    7 抗菌薬の作用メカニズム#1 小田 抗菌薬のグループと基本構造や作用機序を説明できる。 C5-(2)-②-1,2
    E2-(7)-①-1
    E2-(7)-⑩-1
    8 抗菌薬の作用メカニズム#2 小田 抗菌薬のグループと基本構造や作用機序を説明できる。 C5-(2)-②-2
    E2-(7)-①-1
    E2-(7)-⑩-1
    9 抗原虫・抗真菌薬 小田 抗原虫薬や抗真菌薬の基本構造と作用機序を説明できる。 E2-(7)-⑤-1,2
    E2-(6)-③-2
    E2-(7)-⑥-1,2
    E2-(7)-⑩-1
    10 病原ウイルスと感染症#1 藤室 ウイルスの構造、分類、増殖機構について説明できる。 C8-(3)-③-1
    11 病原ウイルスと感染症#2 藤室 DNAウイルスの特徴を説明できる。 C8-(4)-②-1
    12 病原ウイルスと感染症#3 藤室 RNAウイルスの特徴を説明できる C8-(4)-②-2
    13 抗ウイルス薬と感染症治療#1 藤室 重要なウイルス薬(抗ヘルペスウイルス薬、抗インフルエンザ薬)の基本構造と作用機序を説明できる。 E2-(7)-④-1,2,3
    E2-(7)-⑩-1
    14 抗ウイルス薬と感染症治療#2 藤室 重要なウイルス薬(抗HIV薬、抗肝炎ウイルス薬)の基本構造と作用機序を説明できる。 E2-(7)-④-4,5,6
    E2-(7)-⑩-1
    15 総括・まとめ

    No.1

    学習項目 病原微生物総論
    担当教員 小田
    学生の到達目標 病原微生物の特徴を説明できる
    SBOコード C8-(4)-①-1,2
    D1-(2)-②-1

    No.2

    学習項目 感染症の発症機構
    担当教員 小田
    学生の到達目標 感染成立のための病原因子を説明できる
    SBOコード C8-(3)-②-6
    C8-(4)-①-1,2
    C8-(3)-②-6

    No.3

    学習項目 病原細菌と感染症#1
    担当教員 小田
    学生の到達目標 グラム陽性球菌およびグラム陽性桿菌の特徴を説明できる
    SBOコード C8-(4)-②-3

    No.4

    学習項目 病原細菌と感染症#2
    担当教員 小田
    学生の到達目標 グラム陰性球菌およびグラム陰性桿菌の特徴を説明できる
    SBOコード E2-(7)-③-2,4,9
    C8-(4)-②-4

    No.5

    学習項目 病原細菌と感染症#3
    担当教員 小田
    学生の到達目標 グラム陰性らせん菌および抗酸菌の特徴を説明できる
    SBOコード C8-(4)-②-5,6

    No.6

    学習項目 病原細菌と感染症#4
    担当教員 小田
    学生の到達目標 マイコプラズマ、リケッチア、クラミジア、真菌、原虫の特徴を説明できる
    SBOコード C8-(4)-②-7,8,9
    C8-(3)-④-1,2
    E2-(7)-⑤-1,2
    E2-(7)-⑥-1,2

    No.7

    学習項目 抗菌薬の作用メカニズム#1
    担当教員 小田
    学生の到達目標 抗菌薬のグループと基本構造や作用機序を説明できる。
    SBOコード C5-(2)-②-1,2
    E2-(7)-①-1
    E2-(7)-⑩-1

    No.8

    学習項目 抗菌薬の作用メカニズム#2
    担当教員 小田
    学生の到達目標 抗菌薬のグループと基本構造や作用機序を説明できる。
    SBOコード C5-(2)-②-2
    E2-(7)-①-1
    E2-(7)-⑩-1

    No.9

    学習項目 抗原虫・抗真菌薬
    担当教員 小田
    学生の到達目標 抗原虫薬や抗真菌薬の基本構造と作用機序を説明できる。
    SBOコード E2-(7)-⑤-1,2
    E2-(6)-③-2
    E2-(7)-⑥-1,2
    E2-(7)-⑩-1

    No.10

    学習項目 病原ウイルスと感染症#1
    担当教員 藤室
    学生の到達目標 ウイルスの構造、分類、増殖機構について説明できる。
    SBOコード C8-(3)-③-1

    No.11

    学習項目 病原ウイルスと感染症#2
    担当教員 藤室
    学生の到達目標 DNAウイルスの特徴を説明できる。
    SBOコード C8-(4)-②-1

    No.12

    学習項目 病原ウイルスと感染症#3
    担当教員 藤室
    学生の到達目標 RNAウイルスの特徴を説明できる
    SBOコード C8-(4)-②-2

    No.13

    学習項目 抗ウイルス薬と感染症治療#1
    担当教員 藤室
    学生の到達目標 重要なウイルス薬(抗ヘルペスウイルス薬、抗インフルエンザ薬)の基本構造と作用機序を説明できる。
    SBOコード E2-(7)-④-1,2,3
    E2-(7)-⑩-1

    No.14

    学習項目 抗ウイルス薬と感染症治療#2
    担当教員 藤室
    学生の到達目標 重要なウイルス薬(抗HIV薬、抗肝炎ウイルス薬)の基本構造と作用機序を説明できる。
    SBOコード E2-(7)-④-4,5,6
    E2-(7)-⑩-1

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員
    学生の到達目標
    SBOコード

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学(第4版) 増澤俊幸、河村好章 ほか 廣川書店

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    戸田新細菌学 第34版 吉田真一 ほか 南山堂
    薬がみえる vol.3 岡庭豊 ほか Medic Media

    成績評価方法・基準

     定期試験(100%)の成績を基準に評価する。

    評価のフィードバック

     講評は、合格発表日に掲示にて公開する。