• 国際問題

    [Global Issues]

    開講情報
    • 2年次後期

      講義

      1.5単位選択

    担当教員
    • 教授野崎 亜紀子

    備考  

    概要

     2021年、社会は変貌を遂げています。英国がEUから離脱を遂げました。世界の各地でテロが発生しています。アメリカでの大統領選挙を通じた対立、反移民などの排外主義の拡がり、アジアにおける民主化運動等、国内に於いてもヘイトスピーチ問題。そしてその最中のパンデミック。社会はいま、社会・経済・科学技術などあらゆる分野領域で〈協調〉と〈競争〉の只中にあります。〈協調〉の重要性への着目が進む中、国際社会における〈競争〉への理解は必ずしも十分とは言い難い状況です。
    2022年度本講義は、国際社会における両者の関係を捉えるために〈競争〉に着目し、この観点から検討します。
    この授業は全て対面授業で実施します。

    授業の一般目標

    〈競争〉は社会の役に立つのか、という問題設定について理解し、概要に示した諸問題(環境、教育、医療と介護、政治、日常生活等)について、〈競争〉という観点から検討した上で、自分自身の考えを形成し、論理的に論じることが出来る。
    〈競争〉というテーマについての文章を読み、内容をまとめ(論点整理資料を作成する)、自らの観点からその内容を論評し、議論を喚起することが出来る。

    準備学習(予習・復習)

    本講義で求める予習・復習は、次のことを意味します。①日常の社会問題に関する基本的知識を前提とするため、新聞等を使ってニュースに自らアクセスし幅広く社会に起きることがらを知ること。② ①の情報に触れるために情報を得るためのカスタマイズ等をして具体的に問題を認識・理解すること。③講義で取り組んだ問題のその後の展開を知り、さらに関心を持って背景を探求すること。
    上記①②③に取り組むことで、1週あたり150分程度を要します。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 イントロダクション 野崎 本講義(演習)の受講方法について概説します。
    2 第1章 競争の哲学的考察  野崎 資本主義に対する批判≠競争批判について説明することが出来る。
    3 第2章-1 競争の倫理的役割① 野崎 学習項目に関して代表的な哲学者(ラッセル、ロールズ、へヘッフェ)の見解を説明することが出来る。
    4 第2章-2 競争の倫理的役割② 野崎 学習項目に関して、イノベーションが生じる理由を説明することが出来る。
    5 第3章-1 競争批判はなぜ起こるのか① 野崎 学習項目に関して「節度」の視点の重要性を説明することが出来る。
    6 第3章-2 競争批判はなぜ起こるのか② 野崎 学習項目に関して代表的な理論家(ルター、カント、フィヒテ、ヘーゲル、スミス)の理解を説明することが出来る
    7 第3章-3 競争批判はなぜ起こるのか③ 野崎 学習項目に関して「節度」の視点から説明することが出来る。
    8 特別編 野崎 これまでの復習と論点を整理することが出来る。
    9 第4章 競争とエコロジー 野崎 競争は環境を破壊するのか?という問いについて自らの意見を構築し主張することが出来る。
    10 第5章 教育における競争 野崎 学習項目についてドイツの論争について説明することが出来る。
    11 第6章 医療と介護における競争 野崎 なぜ医療で競争が必要なのか?という問いについて自らの意見を構築し主張することが出来る。
    12 第7章 政治における競争 野崎 政治における競争の具体的事案について自らの意見を構築し主張することが出来る。
    13 第8章 日常生活の競争 野崎 私的領域での競争の有用性の問題、及び企業家精神の意義について説明し、且つ自らの意見を構築し主張することが出来る。
    14 第9章 結論 野崎 競争と企業か精神について、倫理的視角からその有用性について説明し、且つ自らの意見を構築し主張することが出来る。
    15 総括・まとめ 野崎

    No.1

    学習項目 イントロダクション
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 本講義(演習)の受講方法について概説します。

    No.2

    学習項目 第1章 競争の哲学的考察 
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 資本主義に対する批判≠競争批判について説明することが出来る。

    No.3

    学習項目 第2章-1 競争の倫理的役割①
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 学習項目に関して代表的な哲学者(ラッセル、ロールズ、へヘッフェ)の見解を説明することが出来る。

    No.4

    学習項目 第2章-2 競争の倫理的役割②
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 学習項目に関して、イノベーションが生じる理由を説明することが出来る。

    No.5

    学習項目 第3章-1 競争批判はなぜ起こるのか①
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 学習項目に関して「節度」の視点の重要性を説明することが出来る。

    No.6

    学習項目 第3章-2 競争批判はなぜ起こるのか②
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 学習項目に関して代表的な理論家(ルター、カント、フィヒテ、ヘーゲル、スミス)の理解を説明することが出来る

    No.7

    学習項目 第3章-3 競争批判はなぜ起こるのか③
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 学習項目に関して「節度」の視点から説明することが出来る。

    No.8

    学習項目 特別編
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 これまでの復習と論点を整理することが出来る。

    No.9

    学習項目 第4章 競争とエコロジー
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 競争は環境を破壊するのか?という問いについて自らの意見を構築し主張することが出来る。

    No.10

    学習項目 第5章 教育における競争
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 学習項目についてドイツの論争について説明することが出来る。

    No.11

    学習項目 第6章 医療と介護における競争
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 なぜ医療で競争が必要なのか?という問いについて自らの意見を構築し主張することが出来る。

    No.12

    学習項目 第7章 政治における競争
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 政治における競争の具体的事案について自らの意見を構築し主張することが出来る。

    No.13

    学習項目 第8章 日常生活の競争
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 私的領域での競争の有用性の問題、及び企業家精神の意義について説明し、且つ自らの意見を構築し主張することが出来る。

    No.14

    学習項目 第9章 結論
    担当教員 野崎
    学生の到達目標 競争と企業か精神について、倫理的視角からその有用性について説明し、且つ自らの意見を構築し主張することが出来る。

    No.15

    学習項目 総括・まとめ
    担当教員 野崎
    学生の到達目標

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    「競争」は社会の役に立つのか クリストフ・リュトゲ 慶應義塾大学出版会

    成績評価方法・基準

    講義中に取り組む課題への取り組み(40%)、提出課題状況(20%)、定期試験(相当の課題とする場合もある)(40%)により総合的に判定します。評価は絶対評価とし、(1)講義内容および(2)十分な事前事後学習を踏まえた課題・試験解答となっているか、この2点を基準とします。

    評価のフィードバック

    講義中に取り組んだ課題については、講義内で講評を行います。また定期試験についての講評は、成績発表後速やかに、manaba上で行います。

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

    講義前後以外の場合、事前にメールでご連絡ください。