• 精神医学概論

    [Introduction to Psychiatry ]

    開講情報
    • 6年次前期

      講義

      1単位選択

    担当教員
    • 教授矢野 義孝

      講師松村 千佳子

      非常勤講師石井 淳子

      非常勤講師渡邉 美貴

      非常勤講師大野 恵一

    備考  

    概要

    臨床系内容の講義を下記のとおり8回にわたって実施する。認知症などの精神科系疾患に限らず、パーキンソン病などの脳神経内科疾患における精神症状や、がん患者におけるせん妄症状などについて、医師、看護師、薬剤師それぞれの立場からみた治療法や薬物療法、また関連する臨床研究について学び、多職種の中での薬剤師としての基本的知識を修得する。
    この授業は全て対面授業で構成する。

    授業の一般目標

    各種精神疾患の概略とその治療法を理解し、多職種からみた患者ケアと薬物治療について最近の知識を習得する。講義による知識の習得だけでなく、講師との対話型討論を通じた学習を行う。
    [関連する卒業認定・学位授与方針]DP5

    準備学習(予習・復習)

    事前に関連する疾患や薬物治療についての知識を得ておくことが望ましい。受講後は関係書籍を読み知識を深めることを期待する。毎回の予習・復習をあわせて3.5時間程度の学修が必要である。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 脳神経内科疾患における精神症状と治療(1) 石井 医学的観点から脳神経内科疾患における精神症状について理解する
    2 脳神経内科疾患における精神症状と治療(2) 石井
    矢野
    医学的観点から脳神経内科疾患における精神症状について理解し、討論する
    3 精神疾患と看護(1) 渡邉 看護の観点から精神疾患について理解する
    4 精神疾患と看護(2) 渡邉
    松村
    看護の観点から精神疾患について理解し、討論する
    5 精神疾患と薬物療法(1) 大野 薬剤師の観点から精神疾患の薬物療法について理解する
    6 精神疾患と薬物療法(2) 大野
    松村
    薬剤師の観点から精神疾患の薬物療法について理解し、討論する
    7 医療現場で行う臨床研究 松村 医療現場で薬剤師が行う精神疾患に関する具体的研究事例を知る
    8 医薬品情報と臨床研究 矢野 医薬品情報、臨床開発の観点から精神疾患に関する具体的事例を知る

    No.1

    学習項目 脳神経内科疾患における精神症状と治療(1)
    担当教員 石井
    学生の到達目標 医学的観点から脳神経内科疾患における精神症状について理解する
    SBOコード

    No.2

    学習項目 脳神経内科疾患における精神症状と治療(2)
    担当教員 石井
    矢野
    学生の到達目標 医学的観点から脳神経内科疾患における精神症状について理解し、討論する
    SBOコード

    No.3

    学習項目 精神疾患と看護(1)
    担当教員 渡邉
    学生の到達目標 看護の観点から精神疾患について理解する
    SBOコード

    No.4

    学習項目 精神疾患と看護(2)
    担当教員 渡邉
    松村
    学生の到達目標 看護の観点から精神疾患について理解し、討論する
    SBOコード

    No.5

    学習項目 精神疾患と薬物療法(1)
    担当教員 大野
    学生の到達目標 薬剤師の観点から精神疾患の薬物療法について理解する
    SBOコード

    No.6

    学習項目 精神疾患と薬物療法(2)
    担当教員 大野
    松村
    学生の到達目標 薬剤師の観点から精神疾患の薬物療法について理解し、討論する
    SBOコード

    No.7

    学習項目 医療現場で行う臨床研究
    担当教員 松村
    学生の到達目標 医療現場で薬剤師が行う精神疾患に関する具体的研究事例を知る
    SBOコード

    No.8

    学習項目 医薬品情報と臨床研究
    担当教員 矢野
    学生の到達目標 医薬品情報、臨床開発の観点から精神疾患に関する具体的事例を知る
    SBOコード

    実務経験

    石井淳子
    業種:病院(医師)

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    1,2 公立病院で脳神経内科の医師として、脳神経系疾患の診察・治療に関わっている。以前、病院薬剤師としての勤務経験もあり、医師・薬剤師両方の視点から、これまでの経験やこれからの薬剤師に期待することなど、普段の業務で感じていることも含め受講者に伝えたい。

    渡邉美貴
    業種:病院(看護師)

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    3,4 市中病院で緩和ケア認定看護師として緩和ケアチームに所属し、がん患者を中心としたさまざまな疾患の患者を担当し、ケアに関わっている。看護師としての経験やこれからの薬剤師に期待することなど、普段の業務で感じていることも含め受講者に伝えたい。

    大野恵一
    業種:病院(薬剤師)

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    5,6 がん専門薬剤師として、がんを含めたさまざまな疾患に関する服薬指導等の薬剤師業務を行っている。また認知症サポートチームの一員として、睡眠薬や抗精神病薬等の適正使用にも関与している。病院薬剤師としての経験を通じて、これからの薬剤師のあり方なども受講者に伝えたい。

    松村千佳子
    業種:病院(薬剤師)

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    7 緩和医療を専門とする病院薬剤師として、現在は本学教員かつ市中病院の緩和ケアチームの薬剤師として医療に関与している。実務系教員として関連する臨床研究事例を紹介し、薬剤師による臨床研究の必要性を伝えたい。

    矢野義孝
    業種:製薬企業

    学習項目No. その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。
    8 製薬企業で臨床開発研究に関与し、現在は本学教員として医療統計を講義している。企業での医薬品開発の経験をもとに治験の具体的事例を紹介し、企業からの情報提供のあり方について解説する。

    成績評価方法・基準

    レポート(60%)、定期試験(筆記試験)(40%)

    評価のフィードバック

    定期試験後に、解説等を掲示にて公開する。

    非常勤講師

    石井淳子:神戸市立医療センター中央市民病院脳神経内科医師
    渡邉美貴:済生会野江病院看護部看護師
    大野恵一:京都市立病院薬剤科薬剤師

    備考(担当教員に対する質問等の連絡方法)

    講義終了時、あるいはメール等により随時対応する。