[Medicinal Chemistry A]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
有機化学の基本的事項を修得していることを前提として、生体分子の基本構造とその化学的性質に関する基本的知識を学ぶ。また、生体分子が変換を受けるプロセスや薬物と生体分子の相互作用を化学的観点で理解し、生体応答を引き起こす構造原理を学習する。
この授業は、講義は対面講義7回、中継講義7回で実施する。
代表的な生体分子(糖質・タンパク質・脂質・核酸など)の化学構造と化学的性質ならびに反応を理解する。これらの生体分子が関わる代表的な生体内反応(代謝反応)に関わる有機化学を修得する。
[関連する卒業認定・学位授与方針]DP1・DP2
各回の授業前に、教科書の該当部分を読み、予習すること(各回1時間程度)。授業後の復習では、関連分野(有機化学、生化学など)との連関を視野に入れて学修内容の理解を深めるとともに、授業中に指定する課題に取り組みレポートを提出する(各回1.5時間程度)。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 | SBOコード |
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1 | 概論:生体分子の構造・化学的性質・反応の理解 | 大石 | 生体分子の化学構造を有機化学の用語を用いて説明できる。 | ☆ |
2 | 単糖の構造と性質 | 大石 | 単糖の基本構造と化学的性質および反応について説明できる。 | C4-(1)-①-1 |
3 | 多糖類の構造と性質 | 大石 | 多糖類の基本構造の化学的性質および反応について説明できる。 | C4-(1)-①-1 |
4 | 脂質の構造と性質 | 大石 | 代表的な脂質の化学構造の特徴を説明できる。 | C4-(1)-①-1 C4-(2)-①-1,2 |
5 | アミノ酸の構造と性質 | 大石 | アミノ酸の構造と化学的性質および反応について説明できる。 | C4-(1)-①-1 C4-(2)-①-1,2 |
6 | ペプチド・タンパク質の構造と性質 | 大石 | ペプチド・タンパク質の構造と化学的性質および反応について説明できる。 |
C4-(1)-①-2 C4-(2)-①-1,2 |
7 | タンパク質の高次構造と相互作用 | 大石 | タンパク質の高次構造を規定する結合及び相互作用について説明できる。 | C4-(1)-①-2 C4-(2)-①-1,2 |
8 | 核酸の構造と性質 | 大石 | 核酸の構造と化学的性質および反応について説明できる。 | C4-(1)-①-1,2 C4-(2)-①-1,2 |
9 | 核酸の高次構造と相互作用 | 大石 | 核酸の立体構造を規定する結合や相互作用について説明できる。 | C4-(1)-①-1,2 C4-(2)-①-1,2 |
10 | 糖類の代謝反応1 | 大石 | 糖類の代謝反応を有機化学の観点から説明できる。 | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
11 | 糖類の代謝反応2 | 大石 | 糖類の代謝反応を有機化学の観点から説明できる。 | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
12 | 代謝反応における補酵素の役割 | 大石 | 代表的な補酵素が酵素反応で果たす役割を有機反応機構の観点から説明できる。 | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
13 | 脂肪酸の代謝反応 | 大石 | 脂肪酸の代謝反応を有機化学の観点から説明できる。 | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
14 | アミノ酸の代謝反応 |
大石 | アミノ酸の代謝反応を有機化学の観点から説明できる。 | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | 概論:生体分子の構造・化学的性質・反応の理解 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 生体分子の化学構造を有機化学の用語を用いて説明できる。 |
SBOコード | ☆ |
No.2
学習項目 | 単糖の構造と性質 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 単糖の基本構造と化学的性質および反応について説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-①-1 |
No.3
学習項目 | 多糖類の構造と性質 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 多糖類の基本構造の化学的性質および反応について説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-①-1 |
No.4
学習項目 | 脂質の構造と性質 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 代表的な脂質の化学構造の特徴を説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-①-1 C4-(2)-①-1,2 |
No.5
学習項目 | アミノ酸の構造と性質 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | アミノ酸の構造と化学的性質および反応について説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-①-1 C4-(2)-①-1,2 |
No.6
学習項目 | ペプチド・タンパク質の構造と性質 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | ペプチド・タンパク質の構造と化学的性質および反応について説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-①-2 C4-(2)-①-1,2 |
No.7
学習項目 | タンパク質の高次構造と相互作用 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | タンパク質の高次構造を規定する結合及び相互作用について説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-①-2 C4-(2)-①-1,2 |
No.8
学習項目 | 核酸の構造と性質 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 核酸の構造と化学的性質および反応について説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-①-1,2 C4-(2)-①-1,2 |
No.9
学習項目 | 核酸の高次構造と相互作用 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 核酸の立体構造を規定する結合や相互作用について説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-①-1,2 C4-(2)-①-1,2 |
No.10
学習項目 | 糖類の代謝反応1 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 糖類の代謝反応を有機化学の観点から説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
No.11
学習項目 | 糖類の代謝反応2 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 糖類の代謝反応を有機化学の観点から説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
No.12
学習項目 | 代謝反応における補酵素の役割 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 代表的な補酵素が酵素反応で果たす役割を有機反応機構の観点から説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
No.13
学習項目 | 脂肪酸の代謝反応 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | 脂肪酸の代謝反応を有機化学の観点から説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
No.14
学習項目 | アミノ酸の代謝反応 |
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担当教員 | 大石 |
学生の到達目標 | アミノ酸の代謝反応を有機化学の観点から説明できる。 |
SBOコード | C4-(1)-②-2 C4-(2)-④-1,2 |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
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担当教員 | |
学生の到達目標 | |
SBOコード |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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スミス有機化学 第5版(下) | J. G. Smith | 化学同人 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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薬と生体の相互作用 | 赤路健一 | 京都廣川書店 |
スミス有機化学 第5版 問題の解き方 | J. G. Smith, E. S. Smith | 化学同人 |
マクマリー生化学反応機構─ケミカルバイオロジーによる理解 | J. McMurry, T. Begley | 東京化学同人 |
マクマリー有機化学─生体反応へのアプローチ | J. McMurry | 東京化学同人 |
定期試験(85%)および課題レポート(15%)により評価する。
manaba上に成績講評を掲示する。
[ Anatomy and Physiology A]
開講情報 |
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担当教員 |
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備考 |
薬学生として病態時の人体機能変化ならびに薬物作用を理解するためには、まず人体解剖、ヒト正常時における生理機能およびその調節機構を正確に把握することが必須である。解剖生理学Aでは人体解剖、ならびに細胞、組織の概要、人体の器官系とその調節機構の概要を学び、神経系、筋・骨格系、感覚器系、循環器系の各器官系の生理機能、ならびに細胞内シグナル伝達機構を学ぶ。また主だった疾患を取り上げ、薬物治療の理解に必須であるそれら疾患の病態生理についても講義を行なう。
この講義は対面で実施する。
ヒトの身体を個体・器官・細胞レベルで理解するための人体解剖および各器官の生理機能、さらにホメオスタシス(恒常性)の維持機構を個体レベルで理解するための生体のダイナミックな調節機構に関する基本的知識(および技能)を修得する。
[関連する卒業認定・学位授与方針]DP1・DP2
①教科書を購入したら、目次に目を通し、シラバスの授業内容と教科書の目次とを照らし合わせ、解剖生理学Aで学ぶ内容を教科書の目次で通覧する。②毎回の講義の最後に連絡する予習課題に取り組み、事前に教科書に目を通すなど予習した上で講義に臨み、講義中に内容を十分理解できるよう心掛けること。③予習課題に取り組めない日があっても、講義終了時に予告する次回講義内容に相当する教科書の見出し、本文中の太字の用語、図表には少なくとも目を通し受講すること。④受講後は、教科書・プリント・ノートを読み返して復習し、さらに下記の参考書などを用いて理解を深めること。なお、この予習復習には1週あたり150分程度の学修が必要である。
No. | 学習項目 | 担当教員 | 学生の到達目標 |
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1 | 総論(1)―細胞、組織の概要― | 芦原 | 人体を構成する細胞、組織の概略を理解し、説明できる。 体液組成を説明できる。 |
2 | 総論(2)ー器官系の概要(1)ー | 芦原 | 器官および器官系の種類を列挙し、形態的および機能的特徴の概要を説明できる。 神経系、骨系、筋系、感覚器系、外皮系の形態的および機能的特徴の概要を把握する。 |
3 | 総論(3)ー器官系の概要(2)ー | 芦原 | 器官および器官系の種類を列挙し、形態的および機能的特徴の概要を説明できる。 循環器系、血液系、消化器系の形態的および機能的特徴の概要を把握する。 |
4 | 総論(4)ー器官系の概要(3)とホメオスタシスー | 芦原 | 器官および器官系の種類を列挙し、形態的および機能的特徴の概要を説明できる。 呼吸器系、泌尿器系、生殖器系、内分泌系の形態的および機能的特徴の概要を把握する。 生体系の調節機構の概略を理解し、説明できる。 |
5 | 神経系およびその機能(1) | 細木 | 神経細胞の興奮と伝導、シナプス伝達の調節機構について説明できる。 |
6 | 神経系およびその機能(2) | 細木 | 末梢(体性・自律)神経系について概説できる。 |
7 | 神経系およびその機能(3) | 細木 | 中枢神経系およびその機能の概要について説明できる。 |
8 | 筋・骨格筋系およびその機能 | 細木 | 筋肉および骨・関節の機能について説明できる。 |
9 | 感覚器系およびその機能(1) | 細木 | 皮膚の構造と機能ならびに触覚・聴覚系の調節機構を説明できる。 |
10 | 感覚器系およびその機能(2) | 細木 | 視覚・嗅覚・味覚系の調節機構を説明できる。 |
11 | 循環器系およびその機能(1) | 芦原 | 心臓の機能調節を説明できる。 |
12 | 循環器系およびその機能(2) | 芦原 | 心・血管系機能調節血管系および特殊循環の概要を説明できる。 |
13 | 細胞内情報伝達機構 | 戸田 | 生理活性物質の生理作用および細胞内情報伝達にかかわる受容体、シグナル伝達機構について説明できる。 |
14 | ヒト生理機能の統合的理解 | 全員 | 複数の器官系にわたるヒトのホメオスタシスの理解を深める。 |
15 | 総括・まとめ |
No.1
学習項目 | 総論(1)―細胞、組織の概要― |
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担当教員 | 芦原 |
学生の到達目標 | 人体を構成する細胞、組織の概略を理解し、説明できる。 体液組成を説明できる。 |
No.2
学習項目 | 総論(2)ー器官系の概要(1)ー |
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担当教員 | 芦原 |
学生の到達目標 | 器官および器官系の種類を列挙し、形態的および機能的特徴の概要を説明できる。 神経系、骨系、筋系、感覚器系、外皮系の形態的および機能的特徴の概要を把握する。 |
No.3
学習項目 | 総論(3)ー器官系の概要(2)ー |
---|---|
担当教員 | 芦原 |
学生の到達目標 | 器官および器官系の種類を列挙し、形態的および機能的特徴の概要を説明できる。 循環器系、血液系、消化器系の形態的および機能的特徴の概要を把握する。 |
No.4
学習項目 | 総論(4)ー器官系の概要(3)とホメオスタシスー |
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担当教員 | 芦原 |
学生の到達目標 | 器官および器官系の種類を列挙し、形態的および機能的特徴の概要を説明できる。 呼吸器系、泌尿器系、生殖器系、内分泌系の形態的および機能的特徴の概要を把握する。 生体系の調節機構の概略を理解し、説明できる。 |
No.5
学習項目 | 神経系およびその機能(1) |
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担当教員 | 細木 |
学生の到達目標 | 神経細胞の興奮と伝導、シナプス伝達の調節機構について説明できる。 |
No.6
学習項目 | 神経系およびその機能(2) |
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担当教員 | 細木 |
学生の到達目標 | 末梢(体性・自律)神経系について概説できる。 |
No.7
学習項目 | 神経系およびその機能(3) |
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担当教員 | 細木 |
学生の到達目標 | 中枢神経系およびその機能の概要について説明できる。 |
No.8
学習項目 | 筋・骨格筋系およびその機能 |
---|---|
担当教員 | 細木 |
学生の到達目標 | 筋肉および骨・関節の機能について説明できる。 |
No.9
学習項目 | 感覚器系およびその機能(1) |
---|---|
担当教員 | 細木 |
学生の到達目標 | 皮膚の構造と機能ならびに触覚・聴覚系の調節機構を説明できる。 |
No.10
学習項目 | 感覚器系およびその機能(2) |
---|---|
担当教員 | 細木 |
学生の到達目標 | 視覚・嗅覚・味覚系の調節機構を説明できる。 |
No.11
学習項目 | 循環器系およびその機能(1) |
---|---|
担当教員 | 芦原 |
学生の到達目標 | 心臓の機能調節を説明できる。 |
No.12
学習項目 | 循環器系およびその機能(2) |
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担当教員 | 芦原 |
学生の到達目標 | 心・血管系機能調節血管系および特殊循環の概要を説明できる。 |
No.13
学習項目 | 細胞内情報伝達機構 |
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担当教員 | 戸田 |
学生の到達目標 | 生理活性物質の生理作用および細胞内情報伝達にかかわる受容体、シグナル伝達機構について説明できる。 |
No.14
学習項目 | ヒト生理機能の統合的理解 |
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担当教員 | 全員 |
学生の到達目標 | 複数の器官系にわたるヒトのホメオスタシスの理解を深める。 |
No.15
学習項目 | 総括・まとめ |
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担当教員 | |
学生の到達目標 |
芦原英司
業種:医師
学習項目No. | その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。 |
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1-4、11-12、14 | 臨床現場でよく遭遇する疾患や病態を理解しやすい疾患を関連した単元で紹介し、人体生理学、病態生理学および薬物治療学を統合的に理解する糸口となる講義を行う。 |
細木誠之
業種:医師
学習項目No. | その経験を生かして、どのような教育を行なうのか。 |
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5-10、14 | 臨床における病態とその治療法の理解に不可欠である生理学の教育を行う。 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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パートナー機能形態学:ヒトの成り立ち 改訂第3版 | 藤原道弘 他 | 南江堂 |
書名 | 著者名 | 出版社名 |
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理系総合のための生命科学(第5版) | 羊土社 | |
標準生理学(第8版) | 医学書院 | |
Molecular Biology of THE CELL (6 th Edition) 原書、翻訳版(「細胞 の分子生物学」) | ニュートンプレス | |
ガイトン 生理学 (TEXTBOOK OF Me dical Physiology、翻訳版 | エルゼビア・ジ ャパン | |
チーム医療を担う医療人共通のテキスト「病気がみえる」シリーズ、「 薬がみえる」シリーズ、「からだがみえる」 | MEDIC MEDIA | |
ダイナミックワイド 図説生物 総合版 | 東京書籍 | |
Medical Physiology (3rd Edition) | Walter F. Boron, MD, PhD and Emile L. Boulpaep, MD | エルゼビア |
人体の正常構造と機能 第4版 | 日本医事新報社 | |
グラフィカル機能形態学 | 馬場広子(編者) | 京都廣川書店 |
ぜんぶわかる人体解剖図 | 坂井建雄、橋本尚詞(編者) | 成美堂出版 |
解剖生理学 | 高野廣子 | 南山堂 |
系統看護学講座 解剖生理学 | 坂井建雄、岡田隆夫 | 医学書院 |
Essential 細胞生物学 第4版 | 南江堂 |
定期試験の成績によって(100%)評価する。
講評はmanaba科目コースに掲示する。