• 微生物学・免疫学実習

    [Microbiology and Immunology, Lab.]

    開講情報
    • 3年次後期

      実習

      1単位必修

    担当教員
    • 教授藤室 雅弘

      教授八尋 錦之助

      講師関根 勇一

      学生実習支援センター 教員

    備考  

    概要

    <微生物学>無菌操作など、細菌を扱う基礎的技術を修得し、それらをベースに消毒法、滅菌法、抗菌薬感受性測定法、無菌試験さらには変異原性試験を経験することにより、薬学領域で重要な微生物学の項目についての理解を深める。また、臨床現場を模倣し、患者由来細菌の同定、および抗菌薬の感受性検査も行う。
    <免疫学>免疫細胞の単離・培養、形態観察、異物の貪食能を観察する。また、抗体やサイトカインの活性を測定することで、自然免疫と獲得免疫の理解を深め、それらの測定技術も習得する。
    この実習は全て対面で実施する。

    授業の一般目標

    <微生物学>病原微生物を扱う基礎技術を修得し、それらをベースに薬学領域で重要な微生物学の項目についての理解を深める。
    <免疫学>自然免疫と獲得免疫の特徴と活性測定法、さらに、免疫反応を利用した試験検査法についての理解を深める。

    準備学習(予習・復習)

    実習前に、実習書の内容を下調べすることによって予習すること、またレポートを書くことによって、復習すること。予習復習を合わせて1週あたり150分程度の学修が必要である。内容については、その都度指示する。

    学習項目・学生の到達目標

    No. 学習項目 担当教員 学生の到達目標 SBOコード
    1 細菌取扱に関する基本操作の習得、変異原性試験、無菌試験 全員 病原微生物の取り扱い法を理解する。実習に必要な培地・器具の滅菌を理解する。無菌試験を実施および説明できる。変異原性試験を説明できる。 C8-(3)-⑥-1,2,3
    2 細菌の形態観察、抗菌薬感受性試験、細菌数の測定、グラム染色 全員 ブドウ球菌、大腸菌の形態観察を顕微鏡観察できる。グラム染色を説明できる。抗菌薬感受性検査を実施および説明することができる。 C8-(3)-⑥-1,2,3
    3 代表的な細菌の同定 全員 代表的な細菌の同定を行うことができる。生菌数測定の原理を説明できる。 C8-(3)-⑥-1,2,3
    4 自然免疫とファゴサイト 全員 免疫細胞を単離、培養、観察することができる。マクロファージによる貪食活性とNO産生を測定することができる。 C8-(1)-①-1,2,3
    C8-(1)-②-2,3
    5 獲得免疫(液性免疫)、B細胞による抗体産生、抗体の機能と特徴 全員 自然免疫と獲得免疫ついて説明できる。脾臓と脾臓の免疫における役割について説明できる。B細胞による抗体産生と抗体による溶血反応を観察できる。 C8-(1)-①-3,4
    C8-(2)- ②-1,2
    6 抗原抗体反応 全員 オクタロニ―法、赤血球凝集反応、ELISAなどの免疫反応や試験検査を行うことができる。 C8-(2)- ②-2,3,4
    C8-(1)-③-4
    7 過敏症(アレルギー) 全員 I型アレルギー(即時型過敏症)ついて説明できる。スギ花粉やダニに対するアレルギー検査ができる。 C8-(2)- ①-1,2

    No.1

    学習項目 細菌取扱に関する基本操作の習得、変異原性試験、無菌試験
    担当教員 全員
    学生の到達目標 病原微生物の取り扱い法を理解する。実習に必要な培地・器具の滅菌を理解する。無菌試験を実施および説明できる。変異原性試験を説明できる。
    SBOコード C8-(3)-⑥-1,2,3

    No.2

    学習項目 細菌の形態観察、抗菌薬感受性試験、細菌数の測定、グラム染色
    担当教員 全員
    学生の到達目標 ブドウ球菌、大腸菌の形態観察を顕微鏡観察できる。グラム染色を説明できる。抗菌薬感受性検査を実施および説明することができる。
    SBOコード C8-(3)-⑥-1,2,3

    No.3

    学習項目 代表的な細菌の同定
    担当教員 全員
    学生の到達目標 代表的な細菌の同定を行うことができる。生菌数測定の原理を説明できる。
    SBOコード C8-(3)-⑥-1,2,3

    No.4

    学習項目 自然免疫とファゴサイト
    担当教員 全員
    学生の到達目標 免疫細胞を単離、培養、観察することができる。マクロファージによる貪食活性とNO産生を測定することができる。
    SBOコード C8-(1)-①-1,2,3
    C8-(1)-②-2,3

    No.5

    学習項目 獲得免疫(液性免疫)、B細胞による抗体産生、抗体の機能と特徴
    担当教員 全員
    学生の到達目標 自然免疫と獲得免疫ついて説明できる。脾臓と脾臓の免疫における役割について説明できる。B細胞による抗体産生と抗体による溶血反応を観察できる。
    SBOコード C8-(1)-①-3,4
    C8-(2)- ②-1,2

    No.6

    学習項目 抗原抗体反応
    担当教員 全員
    学生の到達目標 オクタロニ―法、赤血球凝集反応、ELISAなどの免疫反応や試験検査を行うことができる。
    SBOコード C8-(2)- ②-2,3,4
    C8-(1)-③-4

    No.7

    学習項目 過敏症(アレルギー)
    担当教員 全員
    学生の到達目標 I型アレルギー(即時型過敏症)ついて説明できる。スギ花粉やダニに対するアレルギー検査ができる。
    SBOコード C8-(2)- ①-1,2

    教科書

    書名 著者名 出版社名
    薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学(第4版) 増澤俊幸、河村好章 ほか 廣川書店
    基礎免疫学 アバス-リックマン-ピレ 原著第6版 A.K. Abbas, A.H. Lichtman, S. Pillai(監訳 中尾篤人) Elsevier

    参考書

    書名 著者名 出版社名
    戸田細菌学 第34版 吉田真一ほか 南山堂

    成績評価方法・基準

    全実習項目へ遅刻・早退せず出席すること、およびレポートの期限内提出は必須とする。成績は、レポート(100%)により評価する。

    評価のフィードバック

    講評は、合格発表日にmanabaにて公開する。