• 基礎演習

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    備考  

    概要

     本学の教育目的は、「専門知識と問題解決型能力および豊かな人間性を兼ね備えた、薬剤師および本学技術者・研究者の養成」である。本演習では、「問題解決型能力の育成と豊かな人間性の涵養」を目標として、その基礎となる自発的な学習態度や問題解決策を模索する姿勢を身につけること、ならびに他人を思いやる心の育成を目指す。1年間を通し、隔週で、少人数(10名程度)で、学生間の討論を中心とした授業を行う。具体的には、「医療」をメインテーマとし、個人あるいは2~3名のグループで、問題の提起、情報収集、解決策の探索、発表、議論、レポート作成等を行う。本演習は、42のセミナーに分かれており、その中から1つ選ぶ。
     各セミナーの詳細は、次ページ以降を参照してください。

    授業の一般目標

     ある課題について調査し、問題点の発見、その解決策の立案・発表・議論をする過程で、自ら進んで問題に取り組み、自分で論理的に考えていく姿勢を身につけるとともに、少人数での共同作業を通じて、他人を思いやる心を育成する。

    成績評価法・基準

     出席状況、課題提出状況、積極性、発表や議論の内容、レポートなどを総合的に評価する。

    学習項目・学生の到達目標

    学習項目 担当教員 学生の到達目標
    1 ○学習項目は、「基礎演習」の各セミナーのページ参照。 ○学生の到達目標(「基礎演習」全般)
    1.課題について、自分で調査し、問題点を見つけ出すことができる。(知識・態度・技能)2.問題点について、自分で論理的に考え、解決策を立案することができる。(知識・技能)
    3.解決策を人前で発表し、議論することができる。(知識・態度・技能)
    4.共同作業を通じて、他人を思いやる態度を示す。(態度)

    1

    学習項目 ○学習項目は、「基礎演習」の各セミナーのページ参照。
    担当教員
    学生の到達目標 ○学生の到達目標(「基礎演習」全般)
    1.課題について、自分で調査し、問題点を見つけ出すことができる。(知識・態度・技能)2.問題点について、自分で論理的に考え、解決策を立案することができる。(知識・技能)
    3.解決策を人前で発表し、議論することができる。(知識・態度・技能)
    4.共同作業を通じて、他人を思いやる態度を示す。(態度)
  • 基礎演習 薬害被害から学ぶ

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授金澤 治男

    備考  

    概要

     キノホルム(スモン)、クロロキン(網膜症)、サリドマイド(アザラシ肢症)、非加熱濃縮血液凝固因子製剤(エイズ)、ソリブジン(血液障害)、・・・。

     新入生の皆さん、これらの薬による悲惨な薬害をご存知ですか? この悲惨さは、「早期体験学習」における薬害被害者の方々の「生の声」を傾聴してください。

     薬の専門家である薬剤師は、薬の有効性とともに“安全性”を確保するためにも、その責任・役割を果たさねばなりません。
     本基礎演習では、同じ過ちを繰り返さないよう、“薬害被害”から薬剤師として「何をしなければならないのか」、「何ができるのか」、「何を期待されているのか」を、薬学に第一歩を踏み出したこの時期に、一緒に学び・考えてみたいと思います。(これから6年間、ヒトにやさしい医療人としての薬剤師を目指して研鑚を積まれる糸口になることを期待しつつ・・・。)

  • 基礎演習 医療現場での課題

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授黒田 和夫

    備考  

    概要

     各医療従事者はその専門性を発揮しながら患者へは安全で質の高い、よりよい医療を提供していかなければなりません。その中で薬剤師にはリスクマネージャーとしての職責も期待されています。
     医療現場における課題としては、院内感染症や医療事故などが考えられますが、これらに対しての発生原因を究明し、その予防、防止などの対策を研究します。

  • 基礎演習 医療における薬剤師の役割

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授柴川 雅彦

    備考  

    概要

    薬剤師が現在の医療環境の中で、どのような立場でその専門性を活かしているか、また、役割を担っているのか、そしてこれらを踏まえて、さらに今後薬剤師は何をすべきか、何ができるのかについて、討論を通して考えていきたいと思います。

  • 基礎演習 生と死のあわい-生と死の倫理について

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授秋澤 雅男

    備考  

    概要

     女性と男性の生殖により女性の内に生じた生命のいかほどが誕生までに至るのであろうか。受胎した生命が全てこの世の生を受けるわけではない。誕生した人の生も直ぐに死という生の終わりを向かえることもあれば、その長き生に倦み疲れ死を望むものおり、また死を超えた永遠の生を願うものもいる。
     何れにせよこの世に産まれ生を受けたものは、必ず死を向かえる、そう全ての人は刹那の今の連なりの未来に死ぬのだ。
     人の生は何時始まるのか、そしてその生はいつ死に呑み込まれるのか。人の誕生と言う生とその生の終わりである死の間に私たちの人生がある。その人生の内にある人の生命と死の在り方そしてそのような人と人との間柄のきまりである倫理について少しばかりまじめに考えることにしよう。
     鬱陶しい顔はぜすに晴れやかに、自分の生を肯定するために自分の死を考えつつ、生と死のあわいにある人の生命の倫理について話し合うことにしましよう。

  • 基礎演習 薬学的観点からの粥状動脈硬化症・糖尿病の克服

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授秋葉 聡

    備考  

    概要

    過食や脂肪分の多い食生活を続けていると糖尿病や動脈硬化症などの生活習慣病が発症してしまいますが,メタボリックシンドロームはこれら生活習慣病の一歩手前の状態であり,過食に伴う肥満や脂肪の蓄積などを特徴とした病態であります。本セミナーでは,メタボリックシンドロームやこれに伴う生活習慣病に関して,その原因や既存の治療薬がどのように効くのかなどについて調べることからはじめてみて,病態・疾患の理解に留まらず自らも治療薬を考案してもらえれば,と考えています。

  • 基礎演習 医薬品の適正使用と薬剤師

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授高山 明

    備考  

    概要

    医薬品の適正使用とは、的確な診断に基づき患者さんの状態にかなった最適の薬剤や剤形が選択され、適切な用法・用量が決定される。次いで、薬剤師による処方監査が行われた後、処方に基づき正確に調剤される。更に薬剤に関する説明が患者さんに十分理解され、正確に使用された後、その効果や副作用が評価され、処方にフィードバックされる一連のサイクルである。
    医薬品の適正使用を推進することは、医療の安全性を確保し、また医療費等の抑制にもつながることから、医療現場では非常に重要視されている。
    近年、多発する医療事故、調剤過誤を例に取り、その原因と対策を検討することにより、医薬品の適正使用並びに社会から期待される薬剤師の在るべき姿について考えていきたいと思います。

  • 基礎演習 死と生の分子生物学から死生学へ

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授大和田 幸嗣

    備考  

    概要

     分子生物学の発達により、我々の5本の指は指の間を埋めていた細胞のプログラムされた死により形成されること、この死を司る遺伝子群が我々のゲノム染色体に組み込まれていることが明らかとなった。ヒトのゲノムの中に死と生、それぞれを司る遺伝子(複数)が存在し、これらの遺伝子の働きが生、老、病死に深く関わっている。前期ではこれらの遺伝子の働きとその分子機構を学び、生命科学から死と生を考えてみたい。後期では、アルフォンス・デーケン著”死とどう向き合うか”(NHK出版ライブラリー 、1996)をテキストとして、全ての人に必ず訪れる死とどう向き合ったらいいか、死から生を学び(死生学)生きる意義について考えてみたい。

  • 基礎演習 「いのち」を考える

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授抱 喜久雄

    備考  

    概要

     かつては人間の生命の誕生および終了は、いわば神の領域の問題であり人知の及ぶところではなかった。しかし、近年の医学・医療技術のめざましい進歩は、それらをある程度左右することを可能にしてきた。しかし、それに伴って倫理的あるいは法的なさまざまの問題が提起されている。本演習では、そうした問題を議論したい。なお、授業の進め方などについては、最初の時間に相談する。

  • 基礎演習 「くすり」と「病気」と「世界史」

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授梶本 哲也

    備考  

    概要

    人類は誕生以来21世紀の今日に至るまで、草根木皮から動物・鉱物・金属、微生物やその代謝物に至るまで色々なものを病気の苦痛から逃れるために使ってきました。当然、時代によって、地域によって病気に対するとらえ方も、それに対する治療方法や使用した薬も大きく違っています。かつて大流行した病気にも時代の流れ(歴史的特徴)があるのを知っていますか。社会の状況がくすりの開発に、そして医療の進歩に及ぼした影響を追ってみると、薬学・医学・化学に貢献した科学者たちの努力の痕跡や人間的一面を垣間見ることができます。
    私もこの分野の専門家ではありません。したがって、考古学的見地や社会科学的視点で上記のテーマをとらえるのではなく、あくまでも自然科学的視点で薬が開発されてきた経緯を紹介します。「薬が偶発の産物ではなく、人類の英知(知的財産)である」ことを感じて頂ければ幸いです。セミナーでは、皆さんの方が私よりも多くのことを調べてきて、議論が活発になることを期待します。

  • 基礎演習 医療と技術者倫理

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授葛城 大介

    備考  

    概要

     「技術者教育の向上と国際的に通用する技術者の育成を通じて社会と産業の発展に寄与する」という目的で,最近,技術者教育プログラムというものが注目を浴びている。その教育プログラムの中の学習・教育目標の一つに「技術者が社会及び自然に及ぼす影響・効果に関する理解力や責任など,技術者として社会に対する責任を自覚する能力(技術者倫理)」の育成が設定され,必須科目となっている。
     授業では,この目的に鑑み,事例研究(重大事故や失敗事例)を通じて,技術者倫理を考えていく。受講者各人にはいろいろな事例を調べてもらい,受講者全員で,それらについて,「自分ならどうするか、どのように行動するか」ということを考えてもらう。

  • 基礎演習 遺伝子操作と医療

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授加納 康正

    備考  

    概要

    遺伝子を投与して病気を治療するという、新しい治療法が始まっています。遺伝子治療です。現在、遺伝子治療法は多様化し、技術もどんどん高度化されつつあります。どうして遺伝子が薬になるのか、副作用は無いのかなど、皆さんは多くの疑問を抱かれているのではないでしょうか。答えは遺伝子の基礎知識にあります。遺伝子とは一体どのようなものなのか、みんなで手分けしていろいろな方面から情報を持ち寄って、遺伝子治療の基礎知識をがっぽり得ようというのがこの基礎演習の目的です。

  • 基礎演習 老化と再生:不老長寿の創薬を目指して

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授北村 佳久

    備考  

    概要

     ヒトは、何歳まで健康でいられるのでしょうか?老化とは何でしょうか?基本的に不老不死のシステムを獲得しているプラナリアと私達ヒトはどのように違うのでしょうか?人工臓器・再生医療は、どこまでヒトの健康を維持できるのでしょうか?本セミナーで不老長寿の創薬について考えてみませんか。
     前期はヒトの老化・健康寿命、百歳長寿者、再生医療などについて調べ、レポートにまとめ、簡単な発表をしてもらいます。後期は、インターネットで情報収集し、コンピューターでその資料をまとめ、ディスカッションを行います。最後に、コンピューターを用いてプレゼンテーションしてもらいます。また、プラナリア採集などのフィールドワークも企画しています。
     出席、課題への取り組みの姿勢、討論参加、議論内容、レポート内容、プレゼンテーションなどから、総合的に評価します。

  • 基礎演習 ドイツ文化ゼミ-ドイツ文化に見る医療制度

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授桑形 広司

    備考  

    概要

     日本の西洋医療の手本であり、近代薬学の発祥地であるドイツではどのようにすれば薬剤師になれるのか、医者になるにはどうすればいいのか、日本の医療制度とどのように違っているのか、またなぜドイツで近代薬学が発展したのかその理由を検討していきたい。またドイツにおける薬局の制度、薬局のマーク、薬のパッケージ、ドイツの製薬会社にはどのようなものがあるかなど薬と庶民のかかわりについても検討する。

  • 基礎演習 移植・再生医療と薬学

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授中田 徹男

      准教授小原 幸

    備考  

    概要

     様々な疾患に対する治療の一環として、合成材料、生体材料を用いた移植療法、再生医療が進んできています。現在行われている移植・再生医療がどこまで進んでおり、どのようなことができるようになっているのか、研究段階のものも含め、調べてみませんか。さらに現在再生医療の一端を担っている医療材料には、さまざまな薬物を医療材料に加えることで、実用化されているものが多数あります。飲んだり、注射したりする以外の薬物の使われ方にも触れてみませんか。

  • 基礎演習 医療と病・死の文化

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授鈴木 栄樹

    備考  

    概要

     いつの時代、どこの人びとも、常に病気や怪我を恐れ、あるいはそうしたものからの速やかな回復を願う。また、誰もがいつかは老いと死を迎える。それぞれの時代、それぞれの地域や民族によって病や死をめぐってどのような文化が形作られてきたのか。それらについて調べ、学ぶことを通じて、将来の医療文化についても考えていきたい。

  • 基礎演習 アトピーとくすり

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授奈邉 健

    備考  

    概要

     アトピー性皮膚炎,気管支喘息,花粉症といった難治性アトピー疾患を患う患者数は近年増加しています。アトピー疾患を患者の視点から考えることにより,「くすり」のよりよい使用法をはじめとした患者のquality of life (生活の質) を向上させる方策等を,数名のグループで調べ,考え,討論し,発表する。

  • 基礎演習 中毒の科学

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授橋本 貴美子

    備考  

    概要

    毒と薬は紙一重。いろいろな自然毒について調べ、その内容について発表、討論を行う。

  • 基礎演習 日本の民間薬調査

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授松田 久司

    備考  

    概要

    日本にはセンブリやドクダミなど民間療法に用いられてきた数多くの薬草があります。本セミナーでは各自が日本の民間薬から数種類を選び、原植物、有効成分、効能などを調査し、討論を行います。

  • 基礎演習 正しい化粧品の科学

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授安井 裕之

    備考  

    概要

    今日のストレス社会では、化粧品や医薬部外品は日常生活における必需品となっています。化粧品は皮膚の汚れを除去し、乾燥を防ぎ、紫外線などから皮膚を保護し、さらに皮膚を美しく見せる働きを持っています。一方で、化粧品には多くの化学物質が含まれており、使用法を誤ると皮膚障害をおこします。最近では、皮膚の老化を防ぐ機能性成分として、微量栄養素や抗酸化物質が注目されています。本セミナーでは、各自が皮膚の構造や機能をよく理解し、薬学で学ぶ知識を活かした化粧品の科学的評価について調査・発表・討論します。最後に、皆さんが発案したオリジナル化粧品を発表していただきます。

  • 基礎演習 「化学」と「医療」

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授山下 正行

    備考  

    概要

     「医療」に「くすり」は、不可欠です。その「くすり」のほとんどが有機化合物です。化合物の構造や性質を理解することは、薬を理解するために重要です。
    本セミナーでは、化合物の構造や性質、反応を理解することを目的にしています。受講生自身が、主体となりテーマを選び、調べ、まとめて発表、議論を行い、より良いものに仕上げていきます。

  • 基礎演習 最近の医薬革新について考える

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授渡辺 徹志

    備考  

    概要

     現代医療は優れた医薬品、医療・分析機器及び医療従事者によって支えられているといえます。医薬品の研究開発の国際化は非常に進んでおり、その中で日本発の画期的な「くすり」も開発されるようになってきました。また、各種医療・分析機器の進歩により、これまで以上に正確で迅速な診断・治療が行われるようになってきています。一方、医療機関における薬剤師の役割も「くすり」を通じて患者のケアに参加するよう様変わりしてきました。
     本セミナーでは、「病気の診断技術」「治療薬」「疾病予防」など「最近の医療や医薬品」に関する内容について各自がテーマを決め、書籍やインターネットで調べ、発表会及びレポートとして報告してもらいます。また、最新の医療技術、医療現場などについて知るため、施設見学をしたり第一線で活躍されている方々に講演していただくことも予定しています。

  • 基礎演習 マリンスポーツと心拍の意義-運動と心拍変動とのリンクの医療応用を考える

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授後藤 直正

      教授浜崎 博

      講師青戸 公一

    備考  

    概要

     心拍(心臓の動き)の変動は、病気の有無にかかわらず、私たちの体からの重要なメッセージであることは多くの人が知っていることでしょう。しかし、知っていることと経験することは違います。運動の中で心拍がどんな原因で変化するのかを経験してみましょう。本演習では、運動として琵琶湖でのシーカヤックを取り上げ、心拍変動記録とGPSによる運動記録のデータから何が出来るのか、何が分かるのかを経験し、医療面での応用性を考えます。
     受講に際して、経験などは何も必要ではありません。未経験のスポーツと未経験のコンピュータソフトに対する好奇心があれば十分です。
     琵琶湖での演習を予定していますので、変則的に土曜、日曜に開講したり、心拍計やGPSなどの機器に習熟する必要から毎週実施される場合も有ります。実習に関する自己負担分は、原則としてありません。

  • 基礎演習 スポーツとコンディショニング

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師青戸 公一

    備考  

    概要

     スポーツの場において、コンディショニング(体調管理)は競技成績の向上を目的に行われ、競技レベルが高くなればなるほどコンディショニングの良否が競技成績に大きなウェートを占めている。そのコンディショニングは、トレーニング、休養、食事の3本柱から成り立っており、実にさまざまなコンディショニングが競技者毎あるいは競技チーム毎に実践されている。 我々一般人においても、このコンディショニングは健康の維持向上という面から共通性があり、興味深い。本セミナーでは、小グループに分かれ、各グループが、それぞれにコンディショニングを実践し、体力検査等(持久力、握力、背筋力、敏捷性、柔軟性)により、その有効性を探ることにする。

  • 基礎演習 薬学生の私が知っておきたい病気

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師小川 俊次郎

    備考  

    概要

     今日、薬学を学ぶに当たり、医薬品だけではなく医療に関する深い知識が強く求められています。  
     ところで、薬学生になったあなたは、医療の原点である“病気”について、今どれだけの知識を持っているでしょうか。そこで、とりあえず、現在各人が知っている、あるいは知りたい、と思っている、何でもよいですから“病気”について、病名、症状、診断、原因、治療法、治療薬、予後、予防、などなど・・・を各人で調べ、考え、まとめて、それを皆で紹介し合っていこうと考えています。
     最初は“家庭の医学(?)”の丸写しになってしまっても結構。でも、“家庭の医学(?)”は一般の人の常識ですよね。「薬学生」のあなたには、その上を行く知識が欲しいじゃないですか・・・と頑張って更に調べていくと、いろいろな疑問が生じてくる。その答えを皆で求めていくうちに知識が深まり、また新らたな興味が沸いてくる。こうして、あなたの中に“病気”を巡る概念が組みあがっていくことでしょう。
     医薬品や医療に関する知識の詳細は、学年が上がるにつれそれぞれの専門の教科で学ぶことになりますが、その折、この演習で見知った事柄が手がかりとなり、より深い興味をもって勉学にあたってもらえるようになれば、と考えています。

  • 基礎演習 心と病気 ~病は気から~

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師加藤 伸一

    備考  

    概要

     病は気からと昔から言われています。実際、様々なストレスが原因で多くの病気が起こることもありますし、逆に心のケアにより病気が良くなることも知られています。ここでは、心と体、病気との関係について皆さんと共に考えていきたいと思います。

  • 基礎演習 薬の理想と免疫療法

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授北出 達也

    備考  

    概要

    現在使われている薬は高い確率で人を病の苦しみから解放してくれる反面、多少とも副作用を持っており、使い方を間違えたり、時には正しい使い方をしても期待しない結果を招くなど必ずしも理想的であるとは言えません。これに対し免疫療法は、効果に対する期待が低い場合もありますが、生体が本来持っている自己治癒力を賦活し、ある種の疾病の症状を緩解したり治療するもので、自然な治療法であるため、副作用が無いか、あるいは少ない治療が行える可能性があります。本演習では医薬品による治療法と、アロマセラピー、音楽療法、心理免疫療法などの薬物を使用しない免疫療法とを比較検討することにより、将来開発される理想的な薬とはどのような薬なのかということを皆さんと一緒に考えて見たいと思います。

  • 基礎演習 身近な自然を理解する方法(賢い親になるための押し葉教室)

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師後藤 勝実

    備考  

    概要

     何事についても言えることはまず「相手を知ること」です。友達ができれば、まず顔形と名前を覚えます。植物でも同じです。まずは10種類の植物の形と名前を覚えましょう。植物を覚えるためには、“押し葉標本”を作成するのが一番です。また、きれいに出来上がった押し葉標本は芸術品です。薬用植物園の近くの山里には、まだまだ自然がいっぱいあります。そんな自然の中で植物を採集し、押し葉標本を作成します。特別な道具を使うのではなく、家庭にある道具を使って、正しい押し葉標本の作成方法を身につけておくと、将来きっと役に立ちます。子供の夏休みの自由研究にもビビらない、賢い親になりましょう。そして、自然を理解しましょう!
     ゼミは春と秋に集中して行います。2日間(土、日曜日)で、押し葉の基本を覚え、後は自宅で作業します。最終の仕上げとそこから何を学んだ(得た)かをディスカッションし、押し葉標本の利用方法を皆で考えます。

  • 基礎演習 チーム医療における薬剤師の役割

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授杉岡 信幸

    備考  

    概要

     最近、感染制御や癌化学療法、栄養支援などの各領域で医師,看護師、薬剤師、臨床検査技師などの専門スタッフが連携して患者の治療に取り組む“チーム医療”が活性化しています。薬剤師はチームの中でどのような役割を担うことが求められているのでしょうか。“薬の専門家として・・”という説明は十分ではありません。本セミナーでは、各領域における専門薬剤師に必要な知識・能力とは何か、チーム医療ではどのような仕組みで職域の異なる医療スタッフが連携し、如何なる成果を挙げているのかを調査し、討論することで、「真のチーム医療とは何か?」を探っていきます。

  • 基礎演習 最新医療

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師隅田 芳男

    備考  

    概要

     近年の医療技術の進歩は目をみはるものがあり、新しい診断法、治療法が多数開発されています。日本人の3大死因である悪性新生物、心疾患、脳血管疾患を中心に診断法、治療法、新薬等について学習する。

  • 基礎演習 「くすり」を測る

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師竹島 繁雄

    備考  

    概要

     くすりを測る(分析する)道具はたくさんあります。 そしてこれらは身近にある現象を利用しているのです。 本セミナーでは、身近にある現象がどのように分析に利用されているかを調べ、討論します。 また、理解度を深めるため簡単な実験も予定しています。

  • 基礎演習 リラクゼーションとくすり

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授長澤 一樹

    備考  

    概要

     リラクゼーションは身体をストレスから開放する有用な手段の一つです。ストレスフルな現代社会において健全な生活をおくる上で、ストレスマネージメントは非常に重要であり、疾病の予防につながると期待されることから、リラクゼーションはある意味“くすり”と考えることができるのではないでしょうか?病院などの医療の場において、ストレスに苦しむ人々にリラクゼーションを与えることも医療人としての薬剤師の重要な役割です。そこでこのセミナーでは、私たちの身のまわりにあるさまざまなリラクゼーション法を化学的・生物学的に解析することで、より効果的な“くすり”として捉え、それを人に伝えるコミュニケーション・プレゼンテーション術について考えたいと思います。

  • 基礎演習 臨床で必要とされる薬剤師像

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授橋詰 勉

    備考  

    概要

     薬学部に入学した上は、薬学の、および薬剤師になるための知識や技能を学ぶことになるが、本演習においては、医療現場における薬剤師業務や薬物治療について自分たちで調べたり発表・討論し、あるいは体験することを通じて、臨床の場における薬剤師の役割をさまざまな角度から見つめてもらいたい。また、病院や薬局の薬剤師業務の現状や問題点についての解説を加える。本演習を通じて、医療に貢献できる薬剤師像のイメージを各自が具体的に持ち、それを目指すことを期待している。
     演習の流れは、テーマ(薬剤師業務、疾患、薬物、など)ごとに、討論と解説を交互に実施する。

  • 基礎演習 くすりとIT

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 准教授深田 守

      講師藤原 洋一

    備考  

    概要

    IT(情報技術)の発展によって、ユビキタス(いつでもどこでも、あらゆる人やモノがネットワークで結びつく)社会の実現がすぐそこまできています。病院や調剤薬局での薬剤師の業務も、ますますIT化されたシステムに組み込まれてきていますし、製薬企業などでもITの重要性は増える一方です。
     本セミナーでは、インターネットを活用したり、病院及び調剤薬局を実際に見学して、Medicine(医学、薬)におけるITの活用例をテーマに調査し、それに対する意見を発表します。発表は各自がホームページを作成して、それを利用するプレゼンテーション形式でおこないます。

  • 基礎演習 科学技術と医療

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師港 晶雄

    備考  

    概要

     科学技術の発展は我々の生活に様々な影響を与えてきた。本セミナーでは、科学技術の発展が医療にどのような影響を及ぼしてきたかを精査し、その限界についても考える。

  • 基礎演習 放射線と医療

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師村田 保

    備考  

    概要

     「放射線」・「放射能」と聞くと怖いもの恐ろしいものと思っていないだろうか?
     レントゲンがX線を、キュリー夫妻が放射性元素であるラジウムとポロニウムを発見した。その後、多数の放射性元素が発見され、また放射線についての研究も成されてきた。現在、放射線・放射能は、いろいろな方面で使用・利用されている。
     「放射線」・「放射能」について正しく認識するために、医療等に関わりのある放射線・放射能について調べ、発表し、討論する。

  • 基礎演習 医療と遺伝子情報

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師山岸 伸行

    備考  

    概要

    21世紀の到来とともにヒトゲノム配列の解読がすべて終了し、このゲノム情報を利用した疾患遺伝子の探索や治療薬開発が具体化されてつつあります。本セミナーではヒトのゲノム情報が医療現場においてどのように利用されているのかについて調べていきたいと思います。

  • 基礎演習 遺伝と医療

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 教授井上 武久

      講師若槻 徹

    備考  

    概要

     近年の生命科学の急速な発展に伴って、遺伝子操作等の生命操作が可能となり、医療の分野でも画期的な変革が起こり始めた。しかし、このような変化は多くの難題も生じさせている。そこで、科目「遺伝と医療」では、親から子への遺伝現象と医療の関わりを多角的視野に立って討論し、その中から現在最も関心のある課題を選び出し、それぞれの立場で探求結果を纏めていくこととする。さらに、視野を広げるために学外施設の見学も行う予定である。

  • 基礎演習 クスリとくすりの相性チェック

    [Basic Seminar]

    開講情報
    • 1年次通年

      1.5単位必修

    担当教員
    • 講師高良 恒史

    備考  

    概要

     「食べ合わせが良くないもの」って、皆さんも聞いたことがあると思います。例えば、“ウナギと梅干”、“スイカと天ぷら”、“ナスの漬け物と冷たいそば”、などなど....。(この真偽については、本演習内で)
     実は、「くすり」の組み合わせにも、良くないものがあります。すなわち、「くすり」の組み合わせによっては、お互いの作用を弱め合ったり、強め合ったりして、それぞれの「くすり」の効果がうまく現れなくなってしまうことがあります。また、効果が現れないだけでなく、思わぬ副作用が出てしまうこともあります。
     本演習では、「くすり」の良くない組み合わせに関する情報を各自で収集し、それらを整理・加工し、レポートとしてまとめてもらいます。さらに、グループ討議も行いながら、全員に調査内容を口頭発表してもらいます。
    本演習を通じて、「くすり」への関心がより高まることを期待しています。